東海林さだおの新しい文庫本読みました
『そうだ、ローカル線、ソースカツ丼/東海林さだお著(文春文庫)』を電車内で読みました。
・ローカル線は楽し
・アキバ初体験
・正しい定食屋のあり方
・ソースカツ丼とヘビの旅
など、目次を見ているだけでも楽しそうな、興味深い話題が目白押しだ!・・と思いつつ読み始めました。
始めましたが・・・読んでいくと、どうもどの章も食い付き方が中途半端というか、もの足りないというか、読んでいるこちらが興奮しないのです。
ローカル線の旅も、面白そうなスポットに行くのですが、深く入り込まずにすぐに別の話題に行ってしまうように私には感じました。
定食屋の定義なども対談形式で詰めていくのですが、好きなメニューの話に飛んだりして、これもモノ足りませんでした。
アキバのメイドに会いに行っても、けっこうありきたりな場所に行き、ありがちな“オジサン”の感想になってしまったりで・・・東海林さんのこういう本は何冊か読んで好きだったのですが、私が変わってしまったのか、この本がもの足りないのか・・・最後まで入り込めませんでした。
巻末に、椎名誠さんとの対談があるのですが、椎名さんが世界中のあちこちで食べたものの話(アザラシの生肉など)を聞いているうちに、対談の場のお店で牛肉の生肉の固まりを注文してその場で齧りついたりして、椎名さんがそれをとても厭そうな感じで対応していたりします。
さらに、何度か「それはちがうと思う」というようなことを椎名さんが言ったりして、ちぐはぐな対談になっていました。
過去の椎名さんと東海林さんの対談などは大盛り上がりだったりしたので、やはり近年二人の間にも違和感が生じているのかもしれないです。・・私とのあいだにも・・。
残念ながら、書かれている話題は面白そうなものばかりでしたが、いまひとつ私にはチャンネルが合わず仕舞いの本でした。
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