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2011/09/02

池井戸潤、おもしろくて今度は「不祥事」を読んだ

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このあいだ読んだ「オレたちバブル入行組」がおもしろかったので、今度は『不祥事/池井戸潤著(講談社文庫)』を読んで見ました。

今度も舞台は銀行ですが、主人公が女性に変わり、事務部事務管理グループ調査役の部下として様々な支店へ“臨店”といって、まあ監査指導するような役割でしょうか、それを実行しつつ、その銀行が抱える問題や、個人の恨み、その他人生の機微などにも触れてしまうという短編がいくつか組み合わされた小説です。

一編一編がちょっとテーマや、書きっぷり、トーンなども微妙に変化していて、読んでいるこちらは飽きることがありません。
しかも、池井戸さん自身が銀行勤務経験があるので、それこそ見てきたように内部の業務の進め方、人間関係の厭な部分の隅々までが描かれていて、共感したり、怒ったり、こちらの感情もストーリーと共に起伏が激しくなってきて、それがまた池井戸さんの小説の醍醐味でもあります。

さらに、このあいだの「オレたちバブル・・・」もそうでしたが、結末が痛快そのものです。
毎度毎度“溜飲が下がる”思いで、またまたこれも池井戸さんの魅力です。

まだ直木賞を受賞した「下町ロケット」は読んでいませんが、期待は“大”です。

そのまえに、もう一冊手元に池井戸さんの本があるので、それからです。
読む前からけっこうわくわくしてしまうのが池井戸さんの特徴なんですよねぇ・・・(゚ー゚*)


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