ちょいデキ!
『ちょいデキ!/青野慶久著(文春新書)』を読みました。
松下電工の社内ベンチャーから退社し、サイボウズ株式会社というグループウェアで有名な会社を起業した方です。
よく、ワタミの社長の話などを聞くと、「自分の目標を立て、短いスパンで“この期間にこれだけやる”という形で、どんどん夢をひとつひとつ実現させていけば10年後には最終目標達成!」みたいなことが言われていたり、そんなことを書いているビジネス書などがありますが、この著者は「その短い期間で何もできなければ、その後はますます夢はしぼむばかり。10年後には何も出来ていず、長い期間が無駄になってしまう・・そんな性格の私である。」と言い切っています。
まあ、私もタイプ的にはそういうタイプです。
そんな人のために書いた青野さんの著書、けっこう面白く読みました。
会議資料や、パワーポイントなどに全力をつぎ込み、全てを網羅しようとしたり、“完璧なつくり”を目指すよりも、「言いたいことは結局何だ?」と考え、ある程度不完全でもアピールポイントのある資料等を作ろう。
とか、
「言われたらすぐやれ」的なビジネス本を真に受けるのでなく、“少し寝かせてもいい”・・どうせ上司は思いつきだけで言っているのだから、ワンテンポ遅らせて「その件は、ただいま熟成中です」と言えとか・・(^_^;)
「仕事とプライベートをきちっと分けろ」ではなく、休日の家でリビングに家族といる時にちょっと仕事を進めたりした方がかえって仕事が進んだりする・・「仕事とプライベートを無理に分けるな」という考えも、ある意味“いいかも”と思ったりしました。
「モチベーションを探していませんか」
「言いたいことを我慢していませんか」
「怒られたら降伏できますか」
「苦手な相手を避けてませんか」
「集中するための“引き出し”を持っていますか」
などなど、Q&A形式で書かれているのですが、興味深い質問が多く、ハタと考える私でした。
とても読みやすい文章で、ははあ・・そうか、なるほど、・・ええっほんとか!
などと、ぶつぶつ言いながら読み切ってしまいました(^^)
気分転換しながら、ちょっといい話が読める、勉強になるけど、面白い本でした。
あんまり偉そうでなく、私のような凡人がいつも心にいだいてしまうこだわりのようなことに、ちょっとヒントを与えてくれたような気がしますd(^_^o)
【NowPlaying】 This Is Always / Tal Farlow ( Jazz )
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