TPPについて今感じていること
何度ニュースその他を見てもよくわからないTPPについて。
とても苦手な分野ですが、素人の感じたままの意見を書いてみようかと思いました。
野田首相は、一日考えてTPPの『交渉参加に向け関係国との協議に入る』ことを表明しましたが、『金帰火来(国会のスケジュールに合わせて金曜日に帰り、火曜日に東京に戻ってくる一定のパターン)』という国会議員の帰郷パターンを考慮したらしい。
そうして、国会議員の反響をできるだけ少なくしたのではないかと思ったりもしました。なんて、永田町的なイヤなやり方なんだろうと思いました、正直。
それに、反対していた人達はなんでこんなにも大人しくなったのだろう。それも謎?!
一体全体、政府は、TPPに関して完全にスタートを切ったのか、切らなかったのかも、表現上だけ聞いているとわからない。
昔よく言った「玉虫色」の解決なのだろうか。
参加するのかしないのかちっともわからない。
国民には(私には?)わからないと思いませんか。
結局、参加するんでしょう?
ほんとうにいやな表現の仕方でした。
「すぐに参加するという表現は避けられた」と、喜んだような談話をしている反対派の気持ちは私には一生わからない。
アメリカとの関係性を重要視していることは、・・アメリカとの密接な関係が働いていることは一連の報道や首相の発言、表情を見ていると私にでもわかります。
今後交渉に参加していって、日本に不利な条件ばかり突き付けられて、「やっぱりやーめた」というのはもう出来ないでしょう・・・それみたことか、となっても、その頃には責任を取る人はいないかもしれない・・・。
また今回、APECに参加する際に、国際公約をしてきて、「こうはっきりと言ってきました」って、事後に国民に対して言うってのは、順序が違うと思います。私の考え方って間違ってますかね。
TPPに反対を唱える人達の、そしてよくわからないながらも不安を感じる私のその「不安感」が首相の説明を聞いても、ちっとも消えていないのも事実です。
反対する人達がややヒステリックに叫ぶのはわかるし、例を挙げてこんなことになってしまうというのも、「そうかもしれない」と思いました。それが私の正直な感想。
それを受けての賛成する側の人達が論ずるのを見ていると、反対派をまるで小馬鹿にしているように見えました。その割には論破できていないとも感じました。
私には、どちらがいいのか、申し訳ないけど論理的に今の時点て判断できませんが、でも直感としては、参加しない方がいい・・と感じます。
結局ひどい目にあうのは、真面目に必死で日々を過ごしている人達になるんじゃないか・・と思うのです。
もう、すぐさまアメリカ側は、鬼の首を取ったように、「長年の懸案であった、農業、サービス、製造業に対する関税障壁を撤廃する機会をやっと得た。日本は決断をした。」というような発言を野田首相が日本を発つ時点で発言しているようです。
・・・いやな予感がします。
【NowPlaying】 Something To Believe In / Justin James ( Pops )
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