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2011/12/03

【1/2】クラシコ・イタリアーノ/ Nice Guy ! ! 異境地に達している(*^。^*)

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宝塚歌劇・宙組東京公演『クラシコ・イタリアーノ/ Nice Guy ! ! 』を見ました。
まずはミュージカルの方、「クラシコ・イタリアーノ」は、久しぶりに大好きな植田景子先生が作・演出をつとめています。
植田先生の今までの作品で感じたことは、「目標に向かって夢を生きる」ことの素晴らしさがテーマになっていることが多かったのですが、今回はさらに人が人と出会い、そして様々な出来事に遭遇して、人それぞれに生き方があり、それは皆かけがえのない宝となってその人を輝かせる・・・そんな印象を受けるものでした。

1960年代のアメリカの豊かさにある種のあこがれを持つイタリアの人々、そして主人公はイタリアの仕立て屋で、一着一着手作りで仕立てる良さを学んだあとに、自分を育ててくれた大将の元を去った男。不遇な生い立ちの自分を育ててくれた大将と半ばケンカ別れしてです。

大勢の職人が分業して大量生産したものを、過去の自分のようにお金を持たぬ人達でも手に入れることができるようにする、という自分の考えを実現して成功を収めた男・・・その男にアメリカがもうけ主義で手を差し伸べてくる・・で、結局手縫いをしない本末転倒なことを強いられていく・・・。

最初の男役達が次々にファッションショーのように表れてくるオープニングだけで、宙組の男役の格好良さとダンスや身のこなし、一分の隙もないステージングにもうノックアウトされました。

物語が始まると、主演・大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さんのスーツの着こなしだけで気絶ものの良さですが、演技も練りに練られた大空流です。
それを支える凰稀かなめ(おおき・かなめ)さん、北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんの、大空さんを取材するアメリカの番組制作者と、仕立て職人のがっぷり四つの渡り合いも見どころでした。
三人の演技にスキも無駄もない。

さらに周りの男役陣、悠未ひろ(ゆうみ・ひろ)、十輝いりす(とき・いりす)、凪七瑠海(なぎな・るうみ)、天羽珠紀(あもう・たまき)、風莉じん(かざり・じん)、春風弥里(はるかぜ・みさと)、蓮水ゆうや(はすみ・ゆうや)、鳳翔大(ほうしょう・だい)、これだけ挙げてもまだ足りない実力の男役達が腰の据わった演技を見せるわけで、ただただ舞台を魅了されながら見ているのでした。

娘役では、今回、愛花ちさき(あいはな・ちさき)さんが非常に活躍していました。
これだけの良い役を与えられて、素晴らしい演技が開花していました。
主演の野々すみ花さんは、まさに宝塚の中でも“女優中の女優”と言われ、今回も見事な役者っぷりを見せてくれたのですが、愛花さんも演技は大人の余裕ある演技だったし、さらに演じている女性がとても魅力あふれるものとなっていました。

すみれ乃麗(すみれの・れい)さんは、今までにない、“悪い”女を演じ、新たな境地に踏み入れた感がありました。

物語は、成功した主演・大空さんの経営をさらにアメリカまで広げるかの岐路で、かつての部下がとんびが油揚げをさらうようにかっさらって行き、敗北を味わうのですが、そこでアメリカから取材に来ていた凰稀さんが演ずる若手映像作家が大空さんの生き方に興味を持ち(男が男に惚れるってヤツ)、素晴らしい映像を録り、最後には飛び出してしまい、それっきりになっていた大空さんの師匠とその映像によって和解するという・・味のある話でした。

大空さんと、大将(専科の汝鳥伶(なとり・れい)さん)との男と男のやり取りには自然と涙が出て来てとまらず、困りました。
私は、今回の演目を見ていて、ずっと「終わらないでくれ、ずっとこの演劇を味わっていたい」と思っていました。
こんなこと、長い観劇経験の中でも初めての経験です。
あまりにも素晴らしい舞台運び、大空さんのさらに高みに上がった感のある「異境地」に、感動し、居心地もよくて“虜”になってしまったのです。すごいことです。

野々すみ花さんが演じる、情けなく、ドジな田舎の娘がラストにはちょっとだけ素敵な女性になって大空さんにあこがれ、ちょっとだけ身を寄せて港で幸せそうにするシーンには、これもあまりに清々しくてジ~ンとしました。
これも今までにない、小さな幸せシーンで私にはとても良かった。

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今までも大空さん主演の作品は皆良かったけれど、今回はさらにもうひとつ先のところに達したと思いました。
絶対に見た方がいいですよ。

戦闘シーンもなく、熱烈な恋愛シーンもない作品なのに、心に“ずしん”とくる宝塚作品なんて滅多に見られるモノじゃないし、たぶん大空さん以外に今後こういうことができる人もいなくなるでしょうから。

長くなったので、ショーの方は次回にいたしますね。

それではまた次回。


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