オーシャンズ11-宝塚版ミュージカルを長男・長女と観ました
連休に一時帰省した長男と、長女も一緒に東京宝塚劇場に宝塚歌劇・星組公演「オーシャンズ11」を観に行ってきました。
そうです。あの映画「オーシャンズ11」を世界初のミュージカルにしての公演なのです。
劇場に入ると舞台袖にはすでにスロットマシーンがピカピカやっていて、カジノ気分を出していました。
実際に幕が開き、カジノのシーンになると、ラスベガスのカジノルームが再現されてスロットマシーンもたくさん登場!ドレスに身をまとったレディー達がゴージャスなムードを醸しだしました。
ミュージカルは、「これほどうまく再現できるのか」というくらい、見事にあのオーシャンズ11をミュージカル化していました。
ホテルのショーを巧みに取り込んで、宝塚的なショーも随所に見られるようになっていて、うまい作りです。
主演の柚希礼音(ゆずき・れおん)さんと、夢咲ねね(ゆめさき・ねね)さんは、星組の看板として堂々の存在感を示していました。二人とも“あぶない”感じの離婚協議中の夫婦!?を演じて満点でした。
ねねちゃんは、可愛い娘も、あぶない女も、したたかな女も、なんでもござれです。
ラストのデュエットダンスには、あぶない感じに痺れました。
柚希さんは、11人の“盗賊”をまとめるちょっとヤクザな男をうまく演じていました。他の組のトップにはない感じを持っていますね。
今回は、柚希さんと二人、オーシャンズの「要」となった涼紫央(すずみ・しお)さんが大活躍!
紅ゆずる(くれない・ゆずる)さんの悪役「テリー・ベネディクト」も大いなる成長を感じさせてくれました。
一歩も二歩も前に出て来た印象です。
また、真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんも、かなりのフィーチャリング度合いで、三番手的な位置につけてきたことを感じさせました。劇団の期待の大きさを感じました。
白華れみ(しらはな・れみ)さんは、相変わらずの芸達者振りをみせ、この舞台が一本調子にならぬような貴重な“小ワル”ぶりを発揮。さすがという感じでした。
イリュージョンも含めた、トリックの数々も宝塚では珍しく、あの映画のトリックシーンもうまく宝塚的に表現していました。
舞台セット左右の敵対関係の部屋の対比などもなかなか凝った見せ方だし、セリをベネディクトの部屋にしたりの工夫もとてもいい。
COOP(生協)の貸し切り公演のため、「お買い物はCOOPで、観劇は宝塚で」などという台詞が随所に散りばめられ、笑いもアドリブでうまくとっていました。
見られてはいけない場面にねねちゃんが飛び込んで来たときのアドリブも、「今、人文字の練習してたんだ。COOP!って、悪の一団がCOOPの人文字を作ったり・・(*^^*)」会場爆笑です。
そんな中、アドリブも笑いも大得意の専科・未沙のえる(みさ・のえる)さんは、今回の公演で退団です。
相変わらずの笑いもとっていましたし、拍手も一段とすごかった(*´∇`*)
ラストのオマケのショーでは、ねねちゃんの衣装の大きなスカート(8畳くらいある)の裾が大階段最上段にひっかかり一瞬降りられなくなり、ねねちゃんが困っていましたが、誰か男役が走って行って、とっさに外して、なんとか事なきを得ました。そんなことも“生”の舞台ならではです。
あとひとつ、通常の公演とは異なり、COOP(生協)の担当者の方が司会をしたのですが、それが見事にぎこちなく、マイクを下にしたときに話して、あわててマイクを口元に持っていったら、もう自分の話が終わっていたり、天然で笑いを取っていました(^o^)
ラストに再び現れたときには、その存在感だけで会場を笑いの渦に!(*^o^*)
「いやあ、はじめて見たんですけど、華やかできれいで・・」と汗ふきふきの状態にまた爆笑!!
楽しい貸し切り公演でした(^-^)☆
前回からこの公演を経て、星組の形もだんだん整ってきた印象です。
組替えもありますが、二番手以下は、紅、真風体制が着々と進んでいるような気もしました。
次回公演では、その体制がはっきりしてくるでしょう。
以上、星組「オーシャンズ11」の観劇記でした。
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