今度は家族で『復活/カノン』観て来ました
このあいだの日曜日に、長男、長女と共に東京宝塚劇場に行って来ました。
花組公演『復活/カノン』のミュージカル、ショー二本立てのレギュラーな公演です。
まずは、ミュージカル「復活」の方。
前回も書きましたが、主役の蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さんは、このロシア文学のあまりにも厳しい、何もかも失いながら自分をどこまでも追い込んで行く役を今回もうまく演じていました。
このあいだよりも、より人物像がくっきりしてきた印象でした。
力強く、信念を貫き、そこに人生の価値観を徐々に見出していく様子が鮮明さを増しました。
壮一帆(そう・かずほ)さんは、その主演・蘭寿さんを支え、ある意味尊敬し、男同士の友情も描くという演じ甲斐のある大きな役を実力で見せてくれました。見ていて、涙が出て来ました。壮さんの魅力がそうさせてくれたのです。
主演娘役の蘭乃はな(らんの・はな)さんは、彼女自身でも初めての経験である汚れ役をちからいっぱい演じ、その中でふと見せる純粋な部分についても表現されていて、安心して見ていられました。
組全体が徐々にクオリティーアップしているのが感じられたミュージカルでした。
とても重厚になってきて、時間もちょっと前回よりも長かったように思います。
そして、ショー「カノン」も、花組らしく華麗でゴージャスで、盛り上がり方も“品”のある、私もお気に入りのショーとなりました。
巧者の多い花組、今回の公演で退団される月野姫花(つきの・ひめか)さんもいい場面をもらい、うっとりと見ました。
また、実咲凛音(みさき・りおん)さんは、ラストで別格扱いのトップコンビと共に壮さんとのデュエットダンスという格好の見せ場を美しく見せてくれました。なかなか堂々としていました。
花組は、ようやく蘭寿とむさんのトップ体制が板に付いてきた印象を持ちました。
このまま全国ツアーでもいい公演ができると最高だと思います。
期待しています!
【NowPlaying】 ニュース / NHK ( AMラジオ )
« 「乳房/伊集院静」を読んだ | トップページ | 「ウケる技術」は“ウケ”なかった »
「宝塚」カテゴリの記事
- 宝塚歌劇を長いこと見てきたという人に会った。(2024.08.14)
- 俳句を詠んでみる_0138《宝塚俳句[ミュージカル Me & My Girl に登場した弁護士役 未沙のえる さんの名演に捧げる]》【 お屋敷の弁護士 胸に薔薇ひとつ 】(2024.06.21)
- 俳句を詠んでみる_0132《宝塚俳句[※個人的な思いで創った句です。宝塚歌劇団、元花組娘役 青柳有紀さんに捧げる]》【 緑さす とどけ ナーヴの ボーイソプラノ 】(2024.06.15)
- 俳句を詠んでみる_0126《宝塚俳句[ミュージカル、「エリザベート」で宝塚歌劇に新たな一頁を加えた一路真輝さんを詠む]》【 一路真輝 蝦蛄葉仙人掌(しゃこばさぼてん) 黄泉(よみ)の国 】(2024.06.09)
- 俳句を詠んでみる_0120《宝塚俳句》【 大晦日(おおみそか) 幻のアーニーパイル 】(2024.06.03)
コメント