すこし心が落ち着いたこと
私が現在の住まいに移り住んでから二十年以上経っています。
このあたりでは、江戸時代からの風習というか、各家の墓地は自らの畑の中につくるということになっていたようです。
その墓地が私の家のすぐ近くにあり、遡ると私の四代前の祖先で、「氏」は異なるのですが私の実家が盆や彼岸には墓参りし、特に盆には迎えに行っていました。現在も続けているのです。ようするに供養を欠かさぬようにしてきました。
私の家からは、毎晩、深夜になるとその墓地から話し声が聞こえ風呂場の窓から見てみると着物を着た人達がさらに別の畑にある墓に移動していくのが見えていたのです。
私には、その姿まで確認できるのですが、近所に越してきた方は、「なぜ深夜に話をしている人がいるのか。外に出てみると誰もいないのだ。」と不思議がっていました。
そんな怪現象(別に悪いことがあったわけではない、上記のことが毎晩あるだけ)のある中、私の住んでいる土地の公図を調べると、その墓地の位置が私の家の庭に存在することになっていることに気づきました。
昔のこと、いい加減な測量でそんなことになっていたのでしょう。
それを昨年から訂正して正しい本来墓地のある位置に戻そうと動きを開始。
改正原戸籍などをたどっていくと、岩手に法律上の墓の持ち主にあたる子孫が存在することが判明。
それからは、事情を説明するのですが、なかなかわかってもらえず、住んでいる町の歴史なども測量会社が調べ、なぜ墓地が畑の中にあるのか、私と私の親・兄弟がなぜその墓を守っているのか、などほぼ一年かかり(私も手紙を必死で書いた)理解してもらい、なんとか判子をいただき、先月末、無事登記が完了しました。
きょうは、そのたいへんな苦労を共にしていただいた測量会社の方にごちそうして感謝の気持ちを伝えました。
おどろくことに、測量会社が入り、測量を開始してからは、怪現象は無くなりました。今に至るも全くありません。
きょうは、実家の仏壇に測量会社の方からお供えをしてもらい、さらに図面上も正しい位置になった墓地に檀家になっている寺に頼んで書いてもらった卒塔婆を立て、皆で線香もあげました。
ほっとして、心も落ち着きました。
一時は、相手方に理解してもらえず、寝られないこともありましたが、ほんとうに安心しました。
きょうは心安らかな気分で過ごしました。
よかった、よかった(^-^)
【NowPlaying】 渋マガZ / 椿姫彩菜他 ( NHK-AMラジオ )
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