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2012/03/18

『わらの人』を読んだ

20120317_waranohito01


『わらの人/山本甲士著(文春文庫)』を読みました。

以前、山本さんの「ひなた弁当」の読後感をこのブログに書きましたから、著者ご本人からコメントをいただいて、とてもうれしかったので、本屋さんで山本さんの本を探して、この本を買い求めたのです。

“わらの人”とは、フランス語の慣用句で、「わらの男」という身代わり、替え玉や、“取るに足らない人”、“役立たずの人”という言葉から来ているようです。

キャッチセールスにつきまとわれる、仕事をおしつけられる、歩道で自転車にベルを鳴らされる、部下に馬鹿にされる・・などなど、そんな人達が主人公の短編が6話入っているのです。

しかも、6話とも主人公が途中で、30歳近辺のバツイチの女性がやっている理容店に行き、眠っている間に“驚き”の髪型にされてしまい、上記の仕事をおしつけられる他幾多の困った状態を抱えている身の上が『激変』していくのです。

その変わりように、胸がすっとするのです。

特に「花の巻」というお話では、退職後に何もすることがなく、どんどんしょぼくれていく男性が、理容店に行き、お坊さんのような頭にされてしまい、孫から作務衣までプレゼントされ、そこから生き方が激変していく一編には胸がアツくなりました。

家の中の細々した仕事などもすすんでするようになったおじいちゃんが、今まで疎遠だった町内会で、ある提案をし、作務衣をくれた孫と町内の人達を説得するも、最初はまるで相手にされません。

孫がしばらく経ってから、おじいちゃんの家を訪ねると、その町がどうなっていたか・・・。
感動のお話になっています。

人は、ふとしたきっかけで、今までの駄目だった自分を、“新しい自分”に変えられるのではないか、と思わず体感するようなお話が満載なのです。
今回も、山本さんの著書、とても感動しました。
そして、読んで良かったと思いました。


20120317_waranohito02

「こぼれ話」・・・この本を読んでいたら、写真のような『福紙』とよく呼ばれるページがありました。

普通は、製造過程でのミスということで、がっかりするかと思うのですが、これは“縁起物”ということで喜ぶべきものです(゚ー゚*)。oO

山本さんの本らしいエピソードだと思ったので、思わず写真を撮ってしまいました'(*゚▽゚*)'


【NowPlaying】 日曜日のそれ / 笑福亭鶴瓶 ( AMラジオ・ニッポン放送 )

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コメント

こんにちは。

「わらの人」というタイトルは実は、サム・ペキンパー監督の映画「わらの男」が由来です。物語の内容は全く違っていますが、追い詰められた人物が最後に潜在能力を発揮する、というところが共通しています。

福紙、いいですね。
アクシデントを面白がる心の余裕は、物語の源泉でもあります。

またまた著者自らのコメントをいただきましてありがとうございます。
私、・・とってもうれしくて幸せな気分です。
「わらの人」は映画が由来なのですね。私、本屋さんの棚で見つけたときに、“わら”ってなんだろう??と思わず手に取ったのです。
とても面白いタイトルです。

“福紙”の件、「アクシデントを面白がる・・」のくだりは、私の周りにいる“とある人”に聞かせてやりたいと思いました。
アクシデントを面白がるなんてこと自体たぶん理解不能だと思われる人がいるのです・・。

これからもご著書、たくさん読みたいと思っています。

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