ミュージカル「天使のはしご」みてきました
宝塚歌劇・星組東京特別公演『天使のはしご』を先週、見てきました。
主演は、涼紫央(すずみ・しお)さん、音波みのり(おとは・みのり)さんのお二人。
物語は、ジェーン・オースティン作の「高慢と偏見」が原作となっています。
17~18世紀のイギリスが舞台。
当時の女性の結婚事情と、誤解と偏見から起こる主役男女二人の恋と心の“すれ違い”が描かれ、ニヒルで高貴な涼さん演じるダーシーはその誤解の中心人物となります。
お金持ちの伯爵などをつかまえて、とっとと結婚させようとする母を演じたのは、このあいだまで星組組長だった英真なおき(えま・なおき)さん。
会場を笑いと楽しい雰囲気にあっという間にしてしまうのは、さすがでした。
そして、転落し、すさんだ人生を歩むウィカムを演じた夢乃聖夏(ゆめの・せいか)さんは、前回のオーシャンズ11から、成長著しく、今回も涼さんと対峙する難役をあるときは、“ワル”となり、あるときは立ち直ろうとする“真摯”な男をうまく演じていました。
美弥るりか(みや・るりか)さんは、娘役主人公の音波さん演じるリジーの姉の恋人を演じ、相変わらずの“王子様”的な美しい男を演じて素敵でした。
コリンズ牧師を演じた天寿光希(てんじゅ・みつき)さんは、リジーの家族らと共にコテコテのクレイジーキャッツやドリフ的なギャグで会場を爆笑の渦に巻き込んでいて、これは“お得”な役でした。
見ているとまだまだいろいろ笑わせるチャンスがあると思うので、後から見る人はさらに笑いのシーンが増えるかも(*^o^*)
さて、物語はけっこう真っ直ぐな性格のリジー(音波)が、ダーシー(涼)を誤解していくことから始まり、ダーシーはその真っ直ぐで明るい女性であるリジーに惹かれていくという展開。
言葉と言葉の行き交いが巧みで、そのたびに心模様が変化していく様が見ているこちらの気持ちを“やきもき”させたり、“安心”させたりで、ミュージカルに焼き直されても非常にマッチしている内容だと思いました。
そして、不思議に明るいリジーの家族も独特のキャラクターを持っていて、それらが衝突したり、和んだりで、とても心地よい時間を過ごすことができるミュージカルでした。
涼さんは、やや“引いた”感じの演技が、主人公ダーシーの心の有りようにピッタリ。
音波さんは、そこに“押し”ていく感じで、コンビネーションばっちりです。
宝塚独特の“コスチュームもの”としても楽しめました。
歌もダンスも心地よかった(゚ー゚*)。oO
ラスト、おまけのショーについていた男役渾身の燕尾のついた衣装でのダンスは、最高でした。
特に夢乃さん、素晴らしいっ!!
舞台から二列目という最高の位置で見ることができたため、その“キレ”の良さまで風圧と共に感じました。
真剣な表情の英真さんの迫力あるダンスと共に、夢乃さんの格好良さが非常に良かった。
大満足で会場をあとにすることができました。
今回の星組のメンバーはバッチリです。
最後に、今回娘役主演の音波さんの姉を演じた、華雅りりか(かが・りりか)さん、娘役らしいやさしい表情と優雅な立ち回りが目立ちました。期待できそうです。
【NowPlaying】 Annie Laurie / Jimmy Forrest ( Jazz )
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