アビーロードのジャケ写真、別バージョンがオークションに
新聞の記事に、ビートルズが最後に作ったアルバム(最後の発売はレット・イット・ビー)、アビーロードのあの有名な横断歩道を歩くビートルズ写真がロンドンで競売にかけられると載っていました。
このフォトセッションでは6枚の写真が残されていて・・・(マニアならいろいろなところで見ていると思うが)・・、そのうち、アルバムジャケットとは反対方向に歩いていて、ポールが裸足ではなく、サンダルを履いているバージョンが売りに出されるとのこと。
当時はアルバムタイトルがまだ暫定的に「エヴェレスト」で、このジャケットが世界で最も有名なジャケットになるとは誰も思っていなかったでしょう。
ジャケット写真に写っているフォルクスワーゲンのナンバーが IF28 で、ポール死亡説が流れる中、ポールが生きていたら28歳だという意味だ、とか、白いスーツのジョンが牧師で、黒のスーツのリンゴは葬儀屋、ジョージのラフなコスチュームは墓堀人、ポールは死亡しているから裸足、しかも左利きのポールが右手で煙草を持っている、これは“替え玉”だ!・・・などとまことしやかな噂が飛び交ったエピソードがあります。
ビートルズ一流のジョークに世界中が“のっかって”くれたわけですd(^_^o)
このアルバムジャケットにはいろいろなエピソードがまだまだありますが、私の持っているアナログレコード・日本盤のジャケットの裏側の曲目の欄は、二曲目がマックスウェルズ・シルバーハンマーに、三曲目がサムシングになっていて、曲順が間違って印刷されています。
天下のビートルズ日本盤がこんなことでいいのか、と思いますが、マニアにとっては、うれしい“ミスプリ”です'(*゚▽゚*)'
この横断歩道を使ったさまざまなアーティストのパロディ・ジャケット、世界中でいったいどれくらいあるか数えきれないと思いますが、私が持っている参考文献にもたくさん紹介されています。
その一部をちょっと写真でご紹介しつつさらなるエピソードを。
アビーロードは、なぜか世界では1987年に一斉にCD化されたのに、日本では1983年にフライングでアナログ用のマスターテープを用いて(実は日本だけに送られてきたプロ用アナログ盤アビーロード用の高音質だったらしい)発売され、その後あわてて回収されています。
もし、それを持っている人がいたら・・・たいへんな「お宝」です。
・・あのとき、店で何度も見かけたのに・・買わなかった(T_T)・・買っときゃよかった・・・。
さらにエピソードをもうひとつ、アビーロードはオープンリールテープでも当時発売されていて・・・実は私の中学時代の担任の先生が所有していて、当時先生のご自宅で聞かせていただいたことがあります。
しかも、世界でただ一つのモノラルのアビーロードなのです。
2009年にリマスター化された時、有線放送がビートルズ特集をやっていて、そのオリジナルテープを放送にかけていました。録音したのですが、たいへん貴重な音源です。
アビーロードって、ちょっとあげただけでもこんなにエピソードがあります。
ビートルズが最後に四人の力を結集して作った渾身の力作は、あまりにも素晴らしくて、最後の最後なのに彼らの最高傑作となりました。
ただ、花火が消える間際に一瞬眩いばかりの閃光を放ちますが、まさにそんな感じ。
パーッと、光り輝いて、そしてファンの前から去って行ったのです。
【NowPlaying】 Blue Moon / Lou Donaldson With Three Sounds ( Jazz )
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