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2012/05/08

「しずかの朝」を読んだ

20120508_shizukanoasa


『しずかの朝/小澤征良著(新潮文庫)』を読みました。
これも前回と同じくブックオフで250円にて購入d(^_^o)

このお話もちょっと変わっていました。

主人公「しずか」は、25歳の女性。
家庭のある恋人と別れて、勤めていた会社は倒産。

無理矢理お見合いさせられるも、まともに付き合う前に相手の男性が不慮・・謎の死を遂げる。

その見合いの相手だった男性との会話がきっかけの不思議な縁で亡命ロシア貴族の未亡人が住む横浜の洋館で暮らすことに。

主人公には、一見恵まれた結婚をして幸せそうに傍からは見える姉がいるが・・実はそうでもなさそう。

というシチュエーションで物語は展開するのですが、前半は見合いをしたり相手が亡くなってしまったりの急展開なのに、後半は、ひょんなことで住むことになった洋館での生活がゆっくりと動き出す感じなのです。

その時間がゆっくりと動いている中で、主人公は自分の生きる道をなんとなく見出していきます。
今まで「こうしなくちゃいけない、ああしなくちゃいけない」「自分はよそ様から見ればかなり異端なのか」などという考えがロシア貴族の未亡人ターニャ(日本人なので本名は、主人公となぜか同じ“しずか”)と共に暮らしていくなかで少しずつ緩和されていきます。

その感じがゆったりしていて、なんだかぬるい湯の風呂にでも入っているような読書感!

そして、明らかに幸せそうなフリをしている一見非の打ち所がない姉も洋館に呼ばれて、ターニャの話を聞き、仮面パーティーの準備を手伝っている内に明るく柔らかな人になっていく・・のです。

こんなにゆっくり進んで、あとページが残り少ないけど、どうなってしまうのか・・と思っていると、これからに期待をちょっと持てるような段階でエンディングになってしまうのです。
あっけに取られるというよりは、なんだか、ほんのりと幸せ感が漂ったまま終了するのです。

この不思議で“しずか”で、ほんのりと明かりが灯るような小説、ヒーリング効果がありそうな心地よさでした。


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