ドン・カルロス/ Shining Rhythm ! 観てきました
前回のブログでご紹介した「絵師100人展」を観たあとに、有楽町まで出かけ、宝塚歌劇・東京雪組公演『ドン・カルロス/ Shining Rhythm ! 』に突入いたしました。
主演男役「音月桂(おとづき・けい)」さんがこのあいだ退団の決意を表明したばかりの組です。
最初の「ドン・カルロス」は、16世紀後半のスペインの王子、ドン・カルロスのお話。
自分の婚約者が国同士の取り決め(政略結婚)により、自分の父と婚姻するという複雑なことになり、その父との確執や、かつて婚約者であった・・今では母となった女性との関係、さらに女官(舞羽美海・まいはねみみ)との淡い恋まで展開され、そこに臣下の侯爵の政治的な動きも絡んで、物語は深刻かつ複雑になっていきます。
この中で、主役のドン・カルロス(音月)は、人として、王位の後継者として人間的にも成長していくのですが、これを舞台でやって面白いのかというと・・・ちょっと疑問でした。
舞台のセットもあまり変化が無いし、場面的にも似たような部分が多く、なぜここでこんなに物分かりが良くなってしまうんだろうという部分もあり、ちょっと不可解なところが気になってきて、最後に幕が降りたときには、「ええっ、こんなんで終わりかいっ!」というような気持ちに。
どうやら周囲を見渡しても、あっけに取られている人がけっこういました。
休憩時間のロビーでも、必死に納得がいかない人を説き伏せている人を見かけました。
「こういうことだからああなったのよ」なんて。
全体としては、五つ星で採点するなら三つ星くらいに私には感じました。
雪組ファンの皆さん、怒らんといてね。
そしてこの写真は、幕間にロビーの階段で記念写真を撮っているみなさん。
いつもながらいい光景です。休日に目立ちます。初めて東京宝塚劇場を訪れたら必ずやりますよね。私は今でもですけど・・・。
さあ、ショーです。「 Shining Rhythm ! 」はいいですよぉ~っ!!
非常にメリハリの効いた、骨のあるショーです。
衣装も雪組には珍しいオレンジで始まったりしたのも、目を引きました。
けっこう様々な人にいい役が与えられ、またそれに応えて皆いいダンス、歌唱を繰り広げていました。
どの場面も楽しく、緊張感あふれ、力強くて驚きました。
雪組らしいいいショーです。
主演二人はもちろんのこと、未涼亜希(みすず・あき)さん、早霧せいな(さぎり・せいな)さん、緒月遠麻(おづき・とおま)さん、沙央くらま(さお・くらま)さん、期待の彩凪翔(あやなぎ・しょう)さん、彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さん、皆大活躍で銀橋もふんだんに使い、見どころ満載でした。
あとは、千葉市出身の夢華あみ(ゆめか・あみ)さんも色々なことがありましたが、元気にステージで頑張っていました。
歌唱力は文句なしだし、人の目を引く力も持ち合わせています。
これからも頑張ってほしいし、いつもオペラグラスで夢華さんを探しています。
今回も銀橋のシーンがありました。千葉市民としてとてもうれしい時間でした。
雪組の今回の東京公演、ミュージカルの方は、私の感じ方に問題があるのかもしれませんが、もうひとつの印象。ショーは満点に思えました。
【NowPlaying】 You've Got To Hide Your Love Away / The Beatles ( Rock )
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