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2012/06/28

「シャイロックの子供たち」を読んだ

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『シャイロックの子供たち/池井戸潤著(文春文庫)』を読みました。

この小説は、十話の短編が連なり、それぞれが絡み合ってミステリー作品になっているのです。
池井戸作品の中ではちょっと毛色が変わったような気もするのですが、魅力いっぱいの小説になっていました。
舞台は、池井戸さんもかつて勤めていた「銀行」です。

銀行内部の人、組織、日常については池井戸さんでなければ書けないものだと思うくらいの臨場感があります。
それが池井戸作品の魅力のひとつでもあるのですが、さらにそこに生きる人々の職場での立場からくる言動、家庭に帰ってからの家族との様子、“やむにやまれぬ”事情により、自分という人間を捨てて悪の入り口から足を踏み入れてしまう人・・などが巧みに描かれていました。

ミステリー作品なのに、会社で生きて行くことの難しさや、家族との会話(奥さんや子供と)の愛おしさ、などが後半、どどぉ~んと書かれていて、涙ぐむ方も多いかもしれません。

ミステリーのみならず、人がこの世の中を生きて行くことの難しさ、辛さが書かれているこの本は、自分にとってもある種、戒めになりました。

そして結局、読んで良かったと思いました。

この小説に登場してくる人物は、実在しているかのようで、とても他人事とは思えないほどの緊張感と親しみをもってそれぞれのキャラクターを興味深く見せてくれます。
4月の異動以後、毎日いろいろなことがあってパニックになりそうになるのですが、私自身の参考になりました。


【NowPlaying】 I'm Only Sleeping / The Beatles ( Rock )

2012/06/24

大空さんの宙組、見納め・・・

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宝塚歌劇・宙組東京公演『華やかなりし日々/クライマックス』について、これが大空さんの宙組見納めとなったので、また観劇記を。

前回のときよりもさらに組全体が“磨かれて”いるように感じました。
それぞれがそれぞれに自分の役どころをよく理解した上で、“全力”ではなく、ちょっと余力を残した感じで演じているように映りました。

凰稀かなめ(おうき・かなめ)さんは、大空(おおぞら)さん演じる主役の詐欺師・ロナウド・フィリップスとの絡みをその時点その時点での関係性を十分に考慮しながら舞台に立っていて、表情や間合いの取り方も“うまい”と思いました。

幼馴染みであるジュディ(野々すみ花・ののすみか)との絡みも非常に少ないのに、二人の関係と心のやり取りを、客席で見ていて不自然さなく演じていました。トップスター間近の凰稀さん、今後がますます楽しみになりました。

主演の大空さんも、野々さんも、これが二人の集大成だ・・というくらいの感じで“二人の世界”をつくり上げていました。ほんとうにいいトップ・コンビでした。

今回の宙組公演を観ていると、あたかも「宝石」を眺めているよう・・・。
今の宙組は充実していて、この状態を見られるわずか一ヶ月間はファンにとっても貴重な瞬間だと感じました。
宙組がつくり上げた、ひとつの「宝塚とはこういうものである」、という完成形を見たように思います。

ミュージカル「華やかなりし日々」のラストシーン、大空さんが何もかも失ったのに、ちょっと寂しく、ちょっと陽気に後ろ姿を見せて去って行く・・そして幕が降りる・・あまりにも素敵でした。
大空さんは、これで宝塚・男役大空祐飛という役を降りるのだ・・などとも感じました。

ショーについてもミュージカルと同様、宙組の圧倒的な“組力”を感じさせました。

ショー「クライマックス」は、どこを取っても“クライマックス”へ“まっしぐら”な印象でしたが、大空さんの歌も、格好良さも、組全体がどぉ~んと押してくる華やかな場面も、全てがやはり「宙組がつくり上げた宝塚のショーはこういうもんだ」というものが、観客にも染み渡るものでした。

ラスト近辺の宙組が誇る最強の男役軍団による“燕尾”でのダンスは圧巻でした。
最後の最後まで“いいもの見せてくれる”なぁと、感動の渦が胸に巻き起こりました。

宝塚男役トップスター・大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さんは、結局トップに立ってからの舞台に駄作はありませんでした。
どのミュージカルも、ショーも代表作といってもいいくらいでした。
お見事!でした。
今回も代表作にエントリーされるべきものになっていました。
大空さん、ありがとうございました。今回も宝塚を見続けていてよかったと、心から感じる舞台でした。


【NowPlaying】 Please Mr.Postman / The Beatles ( Rock )

2012/06/19

1971年のJazzレコード本

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古本屋で買った1971年発行のジャズ・レコードに関する本、『一枚のJAZZレコード/岩浪洋三・監修(株式会社・自由国民社)』を読みました。
写真のように丁寧にパラフィン紙でくるまれて売られていました。

買ったお店は、東急東横線「学芸大学駅」からすぐそこの『流浪堂』という、かなりマニアックな古書店・・というか、ちょっとアート系な、一日中でも居たいような不思議で素敵なお店でした。
大阪市東京事務所の“イムイム”さんの舞台を近くの劇場に見に行ったときにのぞいたお店でした。

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この本は、詩人・富岡多恵子、落語家・立川談志、作家・筒井康隆、作家・湯川れい子、俳優・高島忠男、歌手・沢たまき、作曲家・前田憲男、ジャズ歌手・マーサ三宅、演奏家・北村英治他まだまだたくさんの方々がジャズ・レコードについて、そしてジャズへの想いを書いているのです。

で、この1971年という年代はとても微妙で、その頃台頭してきたフリージャズや、電化され始めたジャズについて、「いいぞ、いいぞ」という“ノリノリ”派と、「なんだかわからん」と理解に苦しんでいる人。
さらに、1950年代後半から60年代前半くらいにかけてのモダン・ジャズへの“アツい”想いを語る人、デキシーランド・ジャズやスウィング・ジャズに懐かしみを感じている人などなど・・・。

それぞれがそれぞれに、自分にとってのジャズを書いています。
これは当時の雰囲気を感じるのにはちょうど良い本だと思いました。
いくら、往年のジャズ・ファンに聞いてみても、当時のジャズを取り巻くファンの、そして世間の感覚というものはなかなか伝わってこないのです。

この本を読んでいると、時代の空気は、まさに混沌としています。

がっしりと、ジャズという音楽に対峙して聞け!という硬派な意見から、同じ音楽なのだ、クラッシックなどと同じく良い音楽は良い音楽として聞けば良いのだ、という書きっぷりの人もいます。

それに、ジャズが電化され始めた時期であり、ロックとの融合についても触れられている一文もありました。
まさに時代は、モダンジャズがロックに時代の先端を取って代わられた時期であり、ロックとの融合なども始まっていた頃であったことがわかりました。

ただ、一番“アツい”のは、やはりモダン・ジャズを“ガンガン”に聞いていた人たちのようです。
ジャズを毎日の“ご飯”のように食べ(聞き)、ジャズという音楽の向こうに人の生き方、自分の青春を重ね合わせていたのではないでしょうか。

私にとっても、1950年代後半から60年代前半くらいのモダン・ジャズは、一番心にも体にもガツンとくるのです。
今でも血湧き肉躍る感じ?!(*^^*)

その時代に実際に売られていた本を読むと、その頃の空気が感じられる・・・そんなことを感じた本でした。
・・でも、けっこう誤字が多いし、ミュージシャンやアルバム名、曲名も、皆が皆統一されていなくて、その頃は“自分の読み方で読んでいた”こともわかりましたよ。

いい本でした。そして「流浪堂」もおすすめの古書店です。※詳しくは上記のリンクをクリックしてみて!


【NowPlaying】 Make Someone Happy / Jimmy Heath ( Jazz )

2012/06/17

「華やかなりし日々/クライマックス」をついに観劇

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宝塚歌劇・宙組東京公演『華やかなりし日々/クライマックス』を観てまいりましたので、観劇記を。

この公演は、宙組トップスター大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さんと、娘役トップスター野々すみ花(のの・すみか)さんの退団公演です。

ミュージカル「華やかなりし日々」は、主演・大空さんが稀代の詐欺師となり、ロシア貴族の末裔と偽って青年実業家として巨万の富を築いているのですが、移民としてアメリカにやって来た少年時代に共に新聞売りをしていた男が現れたり、主演娘役の野々すみ花さん扮するミュージカルスターを目指す孤児として少女時代を過ごした女性に出会い、心模様は千々に乱れるのです。

大空さんは、その主役の詐欺師を人生を軽々と立ち回るような男として演じ、悪い男なのに憎めない、そして何か心にひっかかるものを残したままの男を巧みに表現していました。
演技も立ち振る舞いも、衣装の着こなしも、他組のトップスターを圧倒するものがありました。

主演娘役、野々すみ花さんも、今回のジーグフェルド・フォーリーズの舞台を夢見るジュディという娘をいつものように“乗り移った”かのように演じ、まさに「“魂”の演技」です。
こんな迫力のある演じ方は、かなり古いのですが、かつて花組娘役トップスターだった秋篠美帆さんを思い起こさせました。
観客はもう心を“鷲づかみ”されてしまうのです。

二番手男役、凰稀かなめ(おうき・かなめ)さんは、かっこいい刑事を美しく凛々しく演じて見惚れるし、北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんは、今回二番手以上に大空さんと絡み、かつて二人で演じた役のいくつかと重なる印象が残りました。
互いに今までの関係と、今回の役とを確かめ合っているかの如くで、客席で私も感慨深いものがありました。

ジーグフェルド役の悠未ひろ(ゆうみ・ひろ)さんは、堂々としていたかと思うと、オロオロとして人間味を見せたり、客席の様子を見て笑いを自在に取ったりの、豪快なのに繊細な役者っぷりを十分に見せてくれました。

鳳翔大(ほうしょう・だい)さんは、相変わらずの超イケメン男役ですが、マフィアのボスの怖い感じと、あらら・・と思うような可愛い豹変ぶりに客席はグイグイと引き込まれました。大成長ではないでしょうか。

蓮水ゆうや(はすみ・ゆうや)さん、凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんも、自らの役割を十分把握した上でのアレンジが効いていました。娘役の純矢ちとせ(じゅんや・ちとせ)さん、愛花ちさき(あいはな・ちさき)さん、藤咲えり(ふじさき・えり)さんも、うまいなぁ・・と思う演技。

全体に力が入り過ぎず、でも勘どころをきちっと押さえた、オトナの抑制が効いた見事なミュージカルでした。
今回も「大空プロデュース」が隅々まで気配りされている印象でした。
大空さんの役は「稀代の詐欺師」でしたが、大空さんの今は「稀代のプロデュースできるトップスター」と言えるのではないでしょうか。
このようなトップスターは、私もずいぶんと見てきたけれど初めてです。
組のまとまり方はほんとうに素晴らしい。


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そして、ショー「クライマックス」は大空さんのラストを飾るにふさわしい充実した内容でした。

退団者にも活躍の場を与え、今の宙組の実力が十分発揮されるシーンが満載です。
北翔さんにも多くの見どころでの歌唱、ダンスがあり、それに応えるようにまばゆいほどの輝きを見せてステージに立っていました。
北翔さんは、専科への異動が決定していますが、宙組での存在感はさすがのものがありました。
これからも追いかけたい。

十輝いりす(とき・いりす)さんという長身の二枚目や、春風弥里(はるかぜ・みさと)さんという貴重な二枚目半の男役を組替えで欠いてしまった宙組ですが、でも“層が厚い”と思いました。
男役の充実度は五組中一番ではないかと思います。
彼らが銀橋を渡ったり、大階段を黒燕尾で降りてくるときには、うなってしまうのです。やはりスゴイ!!

最後まで大空さんの美学を貫いてステージを輝かせてくれた今回の公演、「満点」ですね'(*゚▽゚*)'

ありがとう大空さん、宙組の皆さん、いいもの見せてもらいましたよ('ー')♡


【NowPlaying】 It's All Too Much / The Beatles ( Rock )

2012/06/16

翻訳家・岸本佐知子さんの不思議なエッセイ集を読んだ

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『ねにもつタイプ/岸本佐知子著(ちくま文庫)』を読みました。

なんとも不思議なエッセイ集でした。

著者が妹といるときに、ふいにその「妹という存在」に愕然となる・・と言っています。
何年も一緒に過ごしてきて、でもそれが「自分の妹」であるという事実に気がつかなかったような気がした・・と。

こういう感覚って、私もよくあるのです。
職場や、バンド活動でメンバーの中にいるとき、とある会に参加したとき、などに自分自身の存在が突然わからなくなって宙に浮いたような状態になったりするのです。
きっとそんな感覚について書かれているのではないかと思います。

「人間」という字が突然読めなくなる・・・。
「じんかん」・・か??
人と人の間??なにそれ?!みたいなことになるとも書いてあります。

「新聞」という字が突然読めなくなったりもする・・・これもよくわかる感覚です。

そうしていくと、「赤ん坊」という文字だけ見ていると、「なにこれっ!赤い何かおそろしい生きものかも」などということになり・・(^_^;)・・ここまで書いて「なに言っているのかさっぱりわからん!」という方は、“まっとう”な人です。
どうかお気になさらずにd(^_^o)

その他、いったんプリティ・ウーマンのイントロが頭の中に流れ出すと止まらなくなり、それが「ズン・ズン・ズン・ズン・ズン・ズンドッコ」と聞こえ始め、ぐるぐる回り出してどうにもならなくなるというお話など、ほんとにもうどうでもいいことが延々と書かれているのです。

シャレや冗談がわかる人、普段の自分の頭の中について整理はされていないが、何らかの疑問を持ちつつ生きている私のようなちょっと“変わった”人には「それってあるある」的な感じで読める風変わりな本です。
誰にもおすすめではないが、おもしろがり屋には「ほほう・・」って感じで読める本です。


【NowPlaying】 I'ts All Too Much / The Beatles ( Rock )

2012/06/14

石田衣良さんの珍しいタイプの小説を読みました

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『波のうえの魔術師/石田衣良著(文春文庫)』を読みました。

大学を卒業するにはしたものの、就職できず、日銭をパチンコで稼ぐその日暮らし、そんな若者が主人公の小説。

そこに突然現れた老人に誘われて個人投資の修行を始めると、どんどん世の中の“金”の動きが見えて来て・・だんだん虜になっていく・・大学の同窓の彼女は就職していて、投資に夢中になっている主人公を心配するのだが、それさえも振り切って寄せては返す経済の荒波に飛び込んで行ってしまう。

老人の周囲には、世界の経済界の大物がいたり、あやしい右翼の男がいたりと、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の只中に置かれた主人公はそれでも果敢にチャレンジして行き、やがて老人に認められる存在になるのです。

でも、それによって彼女を失い、老人にそそのかされて策略で付き合った銀行員の女性とも不幸な恋愛関係となり、老人が計画していた銀行への復讐に加担するも意外な結末へと導かれて行くのです。

石田衣良さんの小説はけっこう読みますが、こういうタイプの経済・マネーゲーム小説のようなタイプは初めてでした。
それがまた面白くて一気に読みました。
幸田真音さんの経済小説も好きなのですが、またそれとはちょっと違った印象です。

まさに経済の“波”を、乗ったり、かわしたり、もまれたりしながらくぐり抜けた者だけが生き抜く“魔術師”となるお話。「波のうえの魔術師」です。

ストーリーは動きが急で揺れ幅も大きいのに、時間が淡々と過ぎていくような雰囲気が漂う独特の小説でした。
二重丸です!


【NowPlaying】 ニュース / NHK ( FMラジオ )

2012/06/13

意外とおもしろくないぞ・・・「趣味力」

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ついこのあいだ AKB の“総選挙”っていうものの結果がテレビで発表されていたようです。
前にも書いたけど“阿漕”な商法で荒稼ぎをするひどいものだと思いました。
自分の“ごひいき”に何票か投票するために、同じCDなどを何枚も買っている人がずいぶんとたくさんいるのだそうで・・・。
そのオトナがどうみてもひどいやり方だと思うやり口に対し、皆がもてはやしたり、経済効果が何億円だとか興奮しているテレビの中の人を見ていると、暗澹たる気分になります。

で、その張本人の著書、『趣味力/秋元康著(生活人新書)』を読みました。
だからといって悪意をもって読んだのではありません。
角兵衛獅子の胴元で、一人勝ちなこの人も「今後は趣味に生きよう」なんて思うのか、それは興味深いと思って読んでみたのです。

最初は、人生終盤に入ったら趣味に生きるのもいいものだ、私など陶芸を始めたが、技量が上がって来る度に「プロとして自らの作品もやがて売れるのではないか」などとうれしそうに自惚れています。
それはそれで面白く読み始めました。

ですが、「途中でギャンブルは趣味にはならない」「第一残るものが何もない」などと話し始めたかと思うと、突然そのギャンブルの魅力を語り出し、自分の借金してまでもギャンブルにつぎ込んだ話を延々と始めて、「この人は何が言いたいのか、ギャンブルを最初に否定していたのに、途中から“これだからやめられない”みたいな話になるのはどういうことか」と呆れてしまいました。

終盤やっと方向修正したかと安心したのもつかの間、結局趣味の持つ魅力や、趣味とどう関わっていったらいいのか、趣味に深く入るとどんな世界が見えてくるのか、などというところまでは辿り着かず・・・完全に未消化のままこの本は終わってしまいました。

・・がっかりしたなぁo( _ _ )o

というわけで、パッと食い付いてしまったものの、今ひとつというか、今“ふたつ”くらいに感じた本でした。


【NowPlaying】 私の思い出の映画 / 城戸真亜子 ( NHK-AMラジオ )


2012/06/12

石原加受子先生の本を読んでみたが・・・

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『やっぱり「怖くて動けない」がなくなる本/石原加受子著(すばる舎)』を読んでみました。

また、ガマンしちゃった。  また、あきらめちゃった。  また、決心できなかった。

などの、今度こそ、私の夢や願いを叶えたい!
「恐れ」「不安」「焦り」に振り回されない・・・・・石原先生がとなえる『自分中心心理学』の著書です。

前にも石原加受子先生の本をこのブログでご紹介したことがあるのですが、先生のお話は“ツボ”にはまると絶大な効果を発揮します。
とにかく、他者中心の考え方を自分中心に、いかに転換させていくかに関しては他に例を見ない劇的なアイデアを教えてくれるのです。6~7年前くらいにも先生のお話を聞いて(USEN放送でゲスト出演されていた)、たいへん参考になり、泥沼から抜け出ることが出来たのです。

ただ、私が感じたのは石原先生は、ご本人のお話を聞いた方が本を読むよりも何倍も効果がある・・ということです。
先生の落ち着き払った口調でのお話は、聞いているこちらにたいへんな安心感をもたらします。
それに自信に満ちています。

今回は本を読む中で、ある程度のヒントまでは辿り着くのですが、そこから先の「恐れ」から逃れるところまでは行き着きませんでした。
いつぞや先生がラジオでお話されていたのですが、こういった「恐れ」「不安」「焦り」に振り回される、といった内容の相談は男性の多くが持っているのに、相談に来ないのだそうです。
相談に来ても、最初のうちはプライドが邪魔をして真摯な態度で先生に向き合って相談できないのが男性のようですが、やがて先生とお話するうちに自分の心の中をさらけ出して解決に結びつくのだそう・・・。

私も真摯な気持ちでもう一度読み返してみようか・・。


【NowPlaying】 Don't Pass Me By / The Beatles ( Rock )

2012/06/03

男女だけではない人の生き方の本

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『インターセックス/帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)著(集英社文庫)』を読みました。
書店の店頭ミステリー特集の棚にあって、ちらっと見た瞬間に、興味を持って読むことにしました。

主人公は、市立病院の「泌尿生殖器科」の女性医師。

①性染色体がXXにもXYにも属さない
②性染色体がXYなのに成長過程で外見は女性の身体になってしまう
③性染色体がXXなのに胎生期にある物質が過剰生産されて外見が男性化してしまう
④性染色体がXXだが、女性器も男性器もなく、外見が通常の女性
男・女という単純な区別しかほとんど知らなかった私には、初めて知る様々な人の「性」のあり方でした。
それらの人たちを生まれたときから成人し、さらに結婚する場合はその後のことまで診ていく医師のお話です。

しかも、その先見性と腕を見込まれて大病院に主人公は招聘されるのですが、やがてそこで行われている秘密と殺人事件に気付き、ストーリーはミステリーと化していきます。

さらに、そのミステリーとは別に、先に書いた通常の男女以外の性を具有する人たちの苦しみと主人公は真っ向から向き合い、そういった人たちが実は日本には100万人単位で存在していて声なき存在であることが読者である私にもわかり、驚きが広がりました。

そういう人たちのことを考えたことも無かったのですが、それはとても大きな、大事な問題であり、現に今苦しんでいる人たちがたくさんいるのだということがわかり、主人公が勤めることとなった大病院の院長が最初に力説していた「生まれた段階で手術して男女どちらかに整形してしまい、その後の人生を決めてあげる」ことが一番いい・・なんてことに、そうかもしれないなどと最初は思ってしまったのです。

ですが、それは本人があずかり知らぬ時に勝手に決められ、勝手に手術され、身体の一部が切り刻まれ、大病院では多くの医師・研修医の目にさらされ、たとえようのない苦しみにさいなまれるのです。

それを主人公はひとり一人と向き合って応援していきます。
ミステリーである本筋のストーリー(ほんとうは、そうではないかも)と、この「インターセックス」と呼称される様々な性を具有する人たちと主人公の医師の生き方・関わり方があまりにも衝撃的で真剣に読みました。

人は男としての生き方か、女としての生き方しかない・・・と、今まではなんとなく思っていたのですが、そんなことではない、ということがわかりました。

600頁にわたる大力作ですが、静かに、そして熱く読みました。

自分のことではなくとも、人としての生き方をあらためて考えさせられることになる作品でした。


【NowPlaying】 カレンズソング / ウエイン・グラッツ ( Instrumental Music )

2012/06/02

さすが“しょこたん”だと思った

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USEN放送の番組に、谷村新司さんが司会をしている「あの素晴らしい音楽をもう一度・C-59チャンネル」というのがあります。

懐かしい曲や、リスナーからのリクエストなどをゆっくりと読む、通常のラジオ番組にはもう無いスタイルのゆったりとした番組です。
チャンネルが数百もあるのでその存在に気づかずにいたのですが、発見して聞いてみるとかなり面白いものでした。

番組中に、リスナーからのお便りを谷村さんが読んでいたのですが、その中で中川翔子さん(しょこたん)の誕生日でのコメントについてふれられていました。

27歳の誕生日を迎えた中川さんは、「私も成長して“レベル27”に達しました!」と発言されたらしい。

ゲームのキャラクターになぞらえたのでしょう、レベルが上がったという考え方が新鮮です。
歳を重ねる毎にどんどん良くなっていく、強くなっていくような感じが「いいなぁ~」と思いました。

こういうのって見逃しやすいけど、考え方ひとつでなんだか歳を重ねていくのがうれしくなるような気がします(*^^*)
特に女性は自分が歳を取ることをマイナスイメージにとらえがちだと思われますが、「レベルが上がった」と考えるとちょっと違う感覚だと思います。

ふと、スピカーから聞こえてきた谷村さんのお話から思ったことを書いてみました('ー')


【NowPlaying】 JOLENE / キャンディーズ ( POPS Cover )


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