フォト

わたしのいきつけ

無料ブログはココログ

« 翻訳家・岸本佐知子さんの不思議なエッセイ集を読んだ | トップページ | 1971年のJazzレコード本 »

2012/06/17

「華やかなりし日々/クライマックス」をついに観劇

20120617_cosmos_troupe01


宝塚歌劇・宙組東京公演『華やかなりし日々/クライマックス』を観てまいりましたので、観劇記を。

この公演は、宙組トップスター大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さんと、娘役トップスター野々すみ花(のの・すみか)さんの退団公演です。

ミュージカル「華やかなりし日々」は、主演・大空さんが稀代の詐欺師となり、ロシア貴族の末裔と偽って青年実業家として巨万の富を築いているのですが、移民としてアメリカにやって来た少年時代に共に新聞売りをしていた男が現れたり、主演娘役の野々すみ花さん扮するミュージカルスターを目指す孤児として少女時代を過ごした女性に出会い、心模様は千々に乱れるのです。

大空さんは、その主役の詐欺師を人生を軽々と立ち回るような男として演じ、悪い男なのに憎めない、そして何か心にひっかかるものを残したままの男を巧みに表現していました。
演技も立ち振る舞いも、衣装の着こなしも、他組のトップスターを圧倒するものがありました。

主演娘役、野々すみ花さんも、今回のジーグフェルド・フォーリーズの舞台を夢見るジュディという娘をいつものように“乗り移った”かのように演じ、まさに「“魂”の演技」です。
こんな迫力のある演じ方は、かなり古いのですが、かつて花組娘役トップスターだった秋篠美帆さんを思い起こさせました。
観客はもう心を“鷲づかみ”されてしまうのです。

二番手男役、凰稀かなめ(おうき・かなめ)さんは、かっこいい刑事を美しく凛々しく演じて見惚れるし、北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんは、今回二番手以上に大空さんと絡み、かつて二人で演じた役のいくつかと重なる印象が残りました。
互いに今までの関係と、今回の役とを確かめ合っているかの如くで、客席で私も感慨深いものがありました。

ジーグフェルド役の悠未ひろ(ゆうみ・ひろ)さんは、堂々としていたかと思うと、オロオロとして人間味を見せたり、客席の様子を見て笑いを自在に取ったりの、豪快なのに繊細な役者っぷりを十分に見せてくれました。

鳳翔大(ほうしょう・だい)さんは、相変わらずの超イケメン男役ですが、マフィアのボスの怖い感じと、あらら・・と思うような可愛い豹変ぶりに客席はグイグイと引き込まれました。大成長ではないでしょうか。

蓮水ゆうや(はすみ・ゆうや)さん、凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんも、自らの役割を十分把握した上でのアレンジが効いていました。娘役の純矢ちとせ(じゅんや・ちとせ)さん、愛花ちさき(あいはな・ちさき)さん、藤咲えり(ふじさき・えり)さんも、うまいなぁ・・と思う演技。

全体に力が入り過ぎず、でも勘どころをきちっと押さえた、オトナの抑制が効いた見事なミュージカルでした。
今回も「大空プロデュース」が隅々まで気配りされている印象でした。
大空さんの役は「稀代の詐欺師」でしたが、大空さんの今は「稀代のプロデュースできるトップスター」と言えるのではないでしょうか。
このようなトップスターは、私もずいぶんと見てきたけれど初めてです。
組のまとまり方はほんとうに素晴らしい。


20120617_cosmos_troupe02

そして、ショー「クライマックス」は大空さんのラストを飾るにふさわしい充実した内容でした。

退団者にも活躍の場を与え、今の宙組の実力が十分発揮されるシーンが満載です。
北翔さんにも多くの見どころでの歌唱、ダンスがあり、それに応えるようにまばゆいほどの輝きを見せてステージに立っていました。
北翔さんは、専科への異動が決定していますが、宙組での存在感はさすがのものがありました。
これからも追いかけたい。

十輝いりす(とき・いりす)さんという長身の二枚目や、春風弥里(はるかぜ・みさと)さんという貴重な二枚目半の男役を組替えで欠いてしまった宙組ですが、でも“層が厚い”と思いました。
男役の充実度は五組中一番ではないかと思います。
彼らが銀橋を渡ったり、大階段を黒燕尾で降りてくるときには、うなってしまうのです。やはりスゴイ!!

最後まで大空さんの美学を貫いてステージを輝かせてくれた今回の公演、「満点」ですね'(*゚▽゚*)'

ありがとう大空さん、宙組の皆さん、いいもの見せてもらいましたよ('ー')♡


【NowPlaying】 It's All Too Much / The Beatles ( Rock )

« 翻訳家・岸本佐知子さんの不思議なエッセイ集を読んだ | トップページ | 1971年のJazzレコード本 »

宝塚」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「華やかなりし日々/クライマックス」をついに観劇:

« 翻訳家・岸本佐知子さんの不思議なエッセイ集を読んだ | トップページ | 1971年のJazzレコード本 »

2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック