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2012/06/14

石田衣良さんの珍しいタイプの小説を読みました

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『波のうえの魔術師/石田衣良著(文春文庫)』を読みました。

大学を卒業するにはしたものの、就職できず、日銭をパチンコで稼ぐその日暮らし、そんな若者が主人公の小説。

そこに突然現れた老人に誘われて個人投資の修行を始めると、どんどん世の中の“金”の動きが見えて来て・・だんだん虜になっていく・・大学の同窓の彼女は就職していて、投資に夢中になっている主人公を心配するのだが、それさえも振り切って寄せては返す経済の荒波に飛び込んで行ってしまう。

老人の周囲には、世界の経済界の大物がいたり、あやしい右翼の男がいたりと、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の只中に置かれた主人公はそれでも果敢にチャレンジして行き、やがて老人に認められる存在になるのです。

でも、それによって彼女を失い、老人にそそのかされて策略で付き合った銀行員の女性とも不幸な恋愛関係となり、老人が計画していた銀行への復讐に加担するも意外な結末へと導かれて行くのです。

石田衣良さんの小説はけっこう読みますが、こういうタイプの経済・マネーゲーム小説のようなタイプは初めてでした。
それがまた面白くて一気に読みました。
幸田真音さんの経済小説も好きなのですが、またそれとはちょっと違った印象です。

まさに経済の“波”を、乗ったり、かわしたり、もまれたりしながらくぐり抜けた者だけが生き抜く“魔術師”となるお話。「波のうえの魔術師」です。

ストーリーは動きが急で揺れ幅も大きいのに、時間が淡々と過ぎていくような雰囲気が漂う独特の小説でした。
二重丸です!


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