ダンサ・セレナータ/ Celebrity 観劇記
すでに宝塚歌劇・星組東京公演 『ダンサ・セレナータ/ Celebrity 』 を見ておりましたので、その感想を。
まずはミュージカルの「ダンサ・セレナータ」の方は、“正塚作品”ということで、第一次警戒態勢を敷かねばならないでしょう。
ともすれば、大劇場公演なのにステージには四人とか・・二人のみで延々と真っ暗なステージでストレートプレイが続くという・・近年の正塚作品。
なんのために70人もの組子がいるのだ・・などと嘆いたときにはもう遅いということを何度か経験してきました。
それに、“ゲリラ”だとか、“秘密組織”だとか、“秘密警察”だとか、そんなのが出て来たらいやだな・・という気持ちが常につきまとうのが正塚作品です。
今回は、そんな予感が特に後半はバッチリと当たってしまい、ラスト3分の1くらいは、小劇場的な芝居が続いたのでした。やはりそこは「退屈」でした、正直。
それに秘密警察だとか、なんとか組織だとかも・・柚希礼音(ゆずき・れおん)、夢咲ねね(ゆめさき・ねね)コンビでやらなくともいいでしょう!・・と、言いたくもなった。
ただ前半から後半に入るところまでは、それなりに動きもあり、ダンスシーンも多く、星組のダイナミックなステージが楽しめました。
何と言っても、この二人のトップコンビは、堂々として、ちょっとヤクザな男役の感じと、ヤバイ女な感じが他の組にはない独特の雰囲気を出しています。
とても楽しめました。
問題は、主演・柚希さんと二番手・紅ゆずる(くれない・ゆずる)さんの存在が、以前の演目「オーシャンズ11」によく似ていて、ちょっと変化が無かったというのも感じたのです。ファンとしてはもっと「役」に変化がほしかったというのが本音です。
涼紫央(すずみ・しお)さんと、白華れみ(しらはな・れみ)さんは、今回の公演で退団が決まっていて、主要な役割を実力で見事にこなしていました。ただ、ここでも白華さんはやはり「オーシャンズ11」の時と似たような役で、それもちょっと可哀想な気がしました。ご本人の出来は満点でしたが・・・。
私が見た日は、超満員で幕間のキャトルレーヴ(売店)も大盛況!
100周年まで『あと2年!2年!・・フジの笑っていいともを見た人だけがわかる・・(*^^*)』の宝塚は相変わらずの人気で私もうれしかったd(^_^o)
ショー「セレブリティ」は、近年の星組ならではの豪快で汗が飛び散るような躍動感あふれるものでした。
星組ファンはこういうの好きなんじゃないでしょうか!?
涼さんも白華さんも、たくさんの場面で登場して、二人のファンも気持ち良く見られたと思います。
ただ、やはり二人とも星組のみならず、宝塚歌劇の中でも重要で貴重な存在です。まだまだ見たかった。
ガンガン、グングンと攻めまくるステージに観客は手拍子で応え、会場が一体となってショーは盛り上がりました。
もっと、ウエットなシーンが散りばめられてもいいのかも、・・などと思いもしましたが、星組らしい楽しいショーになっていました。
ラストのトップ・デュエットダンスも、娘役がやんちゃで男をあしらうような珍しいもので、ねねちゃんにはとても似合う設定でした。
このコンビ、二人でステージにいるだけで、その存在感がワクワクさせるという他の組にないものを持っています。
これからもガンガン二人のいいところを見せてもらいたいです。
全国ツアーも行きたくなってきた!'(*゚▽゚*)'
【NowPlaying】 P.S. I Love You / The Beatles ( Rock )
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