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2012/08/21

みりお・ロミオみた!

20120821_milio_romeo01


宝塚歌劇・月組東京公演「ロミオとジュリエット」・・みりお(明日海りお/あすみ・りお)さんロミオのバージョン目撃したのでそれについて書いてみます。

今回の公演は、本来のトップスター龍真咲(りゅう・まさき)さんと準トップと劇団が呼称している明日海りおさんが役替わりでロミオと敵役のティボルトを演じています。
すでに龍さんのロミオ・バージョンについては、観劇記を載せましたので、今度は明日海りおさんのロミオ・バージョンです。

全部見ての感想は、はっきり言うと明日海さんのロミオの方が良かったと思います。
まず、相手娘役ジュリエットを演じた愛希れいかさんとのコンピが非常に息が合っているのがひと目でわかりました。
二人の歓びが溢れるような笑顔が印象的でした。二人だけで舞台に乗るとほんとうの恋人のようでした。
これは残念ながらはっきりと感じました。

明日海・ロミオが皆が心配してしまう、“ほっておけない”いわば愛らしいロミオならば、龍・ロミオはちょっと皆からは一線を画す孤高というか、浮き世からは離れたようなロミオだっと言えるのではないかと思いました。
どちらもそれはそれで表現の仕方だと思うのですが、舞台上のそれぞれの役からも、観客からも愛されるロミオを創り上げていたのは明日海・ロミオだったと思います。

では、敵役のティボルトはどうか。
今回は役替わりですので、そちらも比べることができるわけです。

明日海・ティボルトは、少年時代から様々な悩みや憎悪などを抱きつつ、ジュリエットを純愛に近く愛し、悩みなどを憎悪や荒ぶる態度で包み隠している・・そんな役づくりでした。

龍・ティボルトはそれこそ“刃物”のような切れ味で誰も近づけない・・世間とも、身内のキャピュレット家とでさえも一線を引くような“キレる”役づくりだったと思います。
なので、ロミオに刺され、亡くなるときには逆に哀しさが漂うように演じられていたと言えるかもしれません。

しかし、ここでも明日海りおさんのティボルトの方が人として奥行きを感じさせるものになっていたと感じました。

・・・私は、龍さんも大好きなんですよ。カン違いされると困るので先に言っておきますが。
このブログでは、他の人のブログ等での感想などには一切目を通さず、自分の感じたままを正直に書くことを心がけているので、私の感じたことをそのまま書いているだけなのです。

このブログでは、“準トップ”などというものはやめてほしいという趣旨の記事を載せたこともありましたが、わざわざトップスターとまったく同じ役を二人に演じさせるというのは、必然的に二人を比べることになり、龍さんをせっかくトップスターにした意味がないと、あらためて感じました。

龍さんと、愛希れいかさんの二人でトップコンビを作り上げて、そして大劇場、東京、全国ツアーと日本中を回って新しい月組を作り上げていくのが一番だと今でも思います。
明日海さんもじっくり二番手でさらにいいトップになるための勉強をしていくのが本当は良かったのではないでしょうか。


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観劇した日も観客は異様な熱気を持ち、ロビーから上がっていく階段上でも皆看板前で写真を撮りつつ、期待が充満していました。
そんな期待を受けているのですから、龍さんに実力を存分に発揮してもらって腰を据えてトップスターとしての域を築いてほしかったのですが・・劇団も酷なことをするものです。


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明日海さんがトップスターのようにロミオを演じて、ラストのオマケのショーからは龍さんが愛希さんとデュエットダンス・・・これは違和感がありました。
それに初めて宝塚を見た人は、「あれれ、さっきまで抱き合っていた二人ではなくティボルトと踊るの??」と思うでしょう。・・これもヘンな感じでした。

私は龍さんも明日海さんも好きなので、両方見ることにしましたが、今後の月組はどんな形態で大劇場と東京宝塚劇場の本公演を行っていくのでしょうか。
それが気になってしまいました。

心配ごとばかり書いても意味がないので、最後に明日海さん良かったですよ。
見る度にどんどん深みを増してくる演技、舞台さばきには感心しました。
このまま素敵なトップスターになってほしいです。


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コメント

すみちいさん、コメントありがとうございます。
ご覧いただいている方は多いのですが、コメントをいただけるのは希で、うれしいです。
コメントを拝見して、私も「同感」でした。
月組の組子も、ファンも、誰も喜ばない今回の劇団のやり方は理解に苦しむ・・いや、まったく理解不能です。
明日海さんの人気で観客動員を増やしたいというのが一番かもしれませんが、その底の浅い“あさましさ”を誰もが感じていると思います。
それさえも感じられない劇団には、すみちいさんがおっしゃるように「悪魔」がいるとしか思えないですね。
今後ひどいことにならないように祈るばかりです。
私としては、一ファンとして、ただただ宝塚を見ていくだけなのですが。

本当に、劇団は何故生徒やファンの対立を煽るような人事をするのでしょう!?
新専科制度の時も思ったけど。
悪魔がいるとしか思えない。
みりお向きの役で不自然なトップ披露のまさお。大変な役代わりをこなしても、評価や賞賛は遠慮しなければならない状況のみりお。
かわいそうすぎます!
観客動員のために役代わりがどうしても必要だったというなら、Wトップにしてしまったほうがまだましだったと思います。
こんな状態でアンドレとオスカルなんて出来るの!?
生徒やファンにも心があることを解っているの?と言いたくなってしまいます。

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