昭和8年生まれの二人のタブーなき掛け合いの本
『バカまるだし/永六輔+矢崎泰久(講談社文庫)』を読みました。
矢崎さんは、かつて「話の特集」を創刊し、映画、テレビ、ステージなどのプロデューサーも手がけた方、永さんとの丁丁発止のやり取りがライブ中継さながらに収録されています。
お二人の長い人生経験の中で出会った“人”と“出来事”について、あるときは苦々しく、あるときは激高して、語り、片方が勢いづくと、もう片方がなだめに回るという阿吽(あうん)の呼吸で進行します。
自分もある程度の年齢になって、はじめてわかる“この感じ”。
言いたいことは山ほどあれど、我慢ばかりの日々で、言い尽くせないことがここには書かれていました。
こちらも、「そうだ、そうだ」とか、「そりゃないんじゃないの」とか、「ぷっ」と吹き出したりしながら読みました。
楽しいひまつぶしにはもってこいかも。
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