サン=テグジュペリ/CONGA ! !を長女と観てきました
宝塚歌劇・花組東京公演『サン=テグジュペリ( -星の王子さまになった操縦士- )/CONGA ! ! 』を長女と観てきました。
花組の本公演は半年以上ぶりです。
実は「サン=テグジュペリ」の作品は苦手です。中学のときに英語の先生に「こんな人生に影響を与えられた本はない、ぜひ読んでほしい」と言われて読んでみたのですが、その世界観が全くわかりませんでした。
その後高校生、大学となってからも読んでみましたが、早い話、私の感覚にはまったく合わないのですね・・・。
それは、きょう帰宅してから聞いた読書中毒の妻も同意見で、「でも、ファンは周りに多いよ。しかも深く感銘を受けている人が多い・・。」ということで、どうしてもサン=テグジュペリの作品には馴染めない・・そういう状態で見たわけです。
で、始まりましたが、やっぱり良くわからない。
なぜこれを舞台でミュージカル化するのか、もっとやりようがあるのではないか、などと感じましたが、作者も熱烈なテグジュペリ・ファンなのでしょうね、思い入れたっぷりな展開で、若き飛行機の操縦士である蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さん演じるサン=テグジュペリの熱い心と、子どものような心をもつ部分が対称的に演じられていましたが、・・私にも長女にもいまひとつ響かないのでした。
特に子どもになったような幻想シーンは、完全に着いていくことが出来ず、おいてきぼりに・・・。
きっとファンにとって、最も重要な部分なんでしょうけど。
というわけで、この第一部のミュージカルについては、私も長女もいまひとつ盛り上がりませんでした。
“合わない”ってことです。
そして、第二部はショー「コンガ!!」です。
事前情報によると、蘭寿さん、そうとう張り切っているらしいとのことでしたが、ほんとうにそのとおりでした。
蘭寿さんの「フォッ!!」という掛け声を何度聞いたことかd( ̄  ̄)
珍しくラテンで攻めてくるこのショー、オープニングから怒濤の寄り身で客席もたじろぐくらいの勢いがありました。
蘭寿さんは元々ダンスがうまいので、蘭寿さんにとっては見せどころ満載です。
しかも、美しい高音が出る蘭寿さんの歌声にぴったりの曲が目白押しで、「どうだっ」っていうくらいの感じで舞台狭しと躍動していました。
今回の蘭寿さん、自信たっぷりです。
娘役トップの蘭乃はな(らんの・はな)さんも、ダンスがとても良くなってきて、大きな踊りを見せてくれるようになりました。
ソロでのダンスもあって、とても良かった。もう、ただ可愛いだけの蘭ちゃんではありません。
全体としては、ずっと盛り上がりっ放しと言っていいくらいの大波が次から次へと押し寄せてくるようなショーでした。
初めて見る人は、ちょっとそのエネルギーに驚くのではないかと思いました。
今回は、ミュージカルの方は見る人によって・・様々な印象を持つだろうという内容。
ショーは、蘭寿さんの魅力がたっぷり、蘭乃さんとのコンビでの魅力もたっぷりなショーでした。
二番手スター・壮一帆(そう・かずほ)さんも特に歌が良かった。
生き生きしていました。
そして、退団が決まった三番手スターの愛音羽麗(あいね・はれい)さん。
たくさんのソロとショーでの見せ場を得てちからいっぱいの演技とダンス、歌唱でした。
中性的な魅力の男役スター、愛音さん。あなたが主役を取った作品も良かったです。
千秋楽まで頑張ってください。
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