【簡単・3分宝塚講座 Vol.8】
簡単・3分宝塚講座も第8回を数えました。
相変わらずの500アクセス越えを達成している中、継続してまいります。
なんだか自分にも勉強になっているのです。
今回の講座は、組の説明や、必須アイテムなどではありません。
宝塚を見てみようというあなたへの問いかけです。
「音楽」は好きですか?
聞く音楽のジャンルへの偏見はありませんか?
私が今まで見た宝塚の中では、クラッシックや、ジャズ、ミュージカルソング、ラテン、ロック、ハードロック、ヒップホップからパンク、ヘビメタ、フォークソングから歌謡曲など、あらゆるジャンルの音楽が演奏され、歌われ、踊られていました。
クラッシック以外は音楽じゃないとか、「○○しか聞きませんの」なんて普段周りの人に言ったりしていませんか?
そういう心がけで宝塚劇場に来ようなんて思っているのなら、来ない方がいいです。
宝塚は何でも“あり”です。
音楽として様々なものを受け入れる気持ちがなければ、その楽しさはわからないでしょう。
オペレッタなどを取り上げ、歌いまくる演目もあります。
あなたは、その曲を、歌を聞いて胸躍らすような、そんな“音楽好き”ですか?
まずは、偏見無しで音楽を聞き、楽しむことができる人でないと“だめ”だと私は思います。
そして、あなたは『感動』できる人ですか?
冷めた目で舞台を見て、あの歌のあの部分はイマイチだったとか、あそこで台詞を噛んだとか、たったひとつのことにずっとこだわって、終演後ぶつぶつ文句を言ったりしませんか?
それだったら、お金がもったいないので宝塚劇場には来ない方がいいですよ。
宝塚は組子(各組に所属する歌劇団員のこと)全員がいつも全力、笑顔です。
どんなに大した役がつかなくても、自分のシーンが少なくても、・・・そう、全力で笑顔なのです。
フィナーレになり、主要メンバーが銀橋(半円形に客席に突き出したエプロンステージのこと、主要メンバーに入っているスター以外は原則として渡ることができない)を渡り、お客様に挨拶しているときにも、舞台の袖の部分でお客さんの誰もかもが銀橋のスターを見ているときでも、袖にいる組子は精一杯歌い、笑顔で観客を見つめています。
私は、フィナーレのときには実はそちらの袖にいる若手で、何の役も付いていない組子をずっと見ています。
目が合います。そして、たしかめるように目でつながり、笑顔で「いかがでしたか?」と、目で語りかけてきます。
・・・そして、いつも嬉しさと感動でいっぱいになり、涙が目にたまってしまうのです。
そのときには、銀橋上でトップスター同士が会釈を交わし、威風堂々、銀橋を闘いを終えた獅子のように大きな羽根をなびかせながら舞台に戻ってきます。
それを精一杯の笑顔で迎える若手達。“くさっている”組子を私は今までひとりも見たことがないのです。
舞台上で再度トップスター達が挨拶をすると幕が降りますが、そのときでも袖にいる組子達はステージ上の幕の内側に入ることは出来ず、舞台袖から“捌けて”いくのです。もちろん、そのときも笑顔と名残惜しそうな表情で・・・。
そんな宝塚の“精一杯”な組子達と心を通わすくらいの気持ちになれますか?
スターだけを見て、良さそうな演目だけを見て、いいところだけを見て、そんな観劇の仕方だとすぐに飽きてしまうと思います。
宝塚の舞台全体から滲み出てくる、感動を味わってほしいのです。
それが大切だと、初観劇から数十年経った今でも同様に感じているので、ここで書いてみたのです。
そして、感動を自分の“宝物”にしましょう。
今回は以上です。
ちょっと“ちから”を込めすぎたかな(*^o^*)
【NowPlaying】 I Only Have Eyes For You / Kenny Drew ( Jazz )
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