『宝塚夜話・第二夜 <“みりおん”に魅了される> 』
第一夜がたいへんなアクセス数をいただきまして気をよくしました私(*^-^)・・第二夜も迷いなく続けたいと思いますよ。
肩の凝らない宝塚話、今回は宙組娘役トップスターの実咲凛音(みさき・りおん)さんについての話題です。私が娘役を取り上げるのは珍しいのですが、実咲さんについてはとても感心する部分があって、それを書いてみたいと思います。
2009年初舞台の若手も若手、はつらつとした実咲凛音さん。
神戸市出身で愛称は“みりおん”、花組から組替えで宙組に異動して娘役トップスターに。
最初に実咲さんの話題を聞いたのは、花組公演「ファントム」の新人公演で、主演娘役のクリスティーヌを演じ、その歌唱力、演技力で観客に衝撃を与えたとの噂からです。
その後、花組二番手スターの壮一帆(そう・かずほ)さんの相手役として日本青年館での「カナリア」に娘役として主演。
不幸のどん底にいる「アジャーニ」という女性を演じ、銀行強盗までして悪事の限りを尽くすのに、それで得た大金を恵まれない人のために使うという屈折した役を見事にこなしていて、“あばずれ”から“しとやかな美人”まで一気に演じてしまう鮮やかさにただ驚いたのでした。
そして、早くも私、“魅了”されました。
次の主演は、やはり日本青年館での花組三番手スター愛音羽麗(あいね・はれい)さん主演の「近松・恋の道行」でした。
愛音さんの相手主演娘役・「柏屋さが」を演じました。
近松作品をモチーフとした完全“和物”。
アジャーニから打って変わってしとやかな日本女性を演じ、そして哀しい女の“性(さが)”を演じ、まるで別人のようでした。
そしてそれがまた前回とは異なる美しさで輝いていました。
もうここで、私は彼女に大注目することになりました。
そしていよいよ宙組に組替え。
同じく新トップスターとなった凰稀かなめ(おうき・かなめ)さんと宙組トップコンビを組みました。
お披露目は、人気小説の「銀河英雄伝説」。
実咲さん、今度は思い切ってショートカットのヘアスタイルにして、闘う男達の只中に入ってくる役を凛々しく、美しく演じました。
またもや前回、前々回とは別人のよう(☆o☆)!!
そしてトップ娘役として、凰稀さんをいかに“立てるか”まで、かなり神経を使っていたことが読み取れました。
さらに、自分が演じている「ヒルダ」の物語の中での世界を楽しんでいるようにも感じました。緊張の中にもそういう部分が感じられ、また感心することしきりでした。
大人しそうで、他の組の娘役トップスターのような“クセ”も感じず、透き通った水のような普通の女性にお見受けするのに、ひとたび舞台に立てばあっという間にその役に成り切っていて、しかも真っ直ぐに取り組んでいる様子が素敵な娘役。
実咲凛音さん。応援していきたいです。
【NowPlaying】 Back In The U.S.S.R. / The Beatles ( Rock )
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