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2012/12/10

小沢昭一“的こころ”で生きている

20121210_syouichi_ozawa


小沢昭一さんが亡くなったと聞いて驚きました。
実はつい最近ブックオフで小沢さんの「小沢昭一的・東海道ちんたら旅」という本を買ったばかり。

写真は、私の持っている小沢さんの著書のほんの一部です。
どれもこれも珠玉のおもしろさです。

TBSラジオの「小沢昭一の小沢昭一的こころ」をご存知の方はたくさんいるでしょう。私も子供の時分から聞いていました。
あの、サラリーマンの小市民的な悲哀、お父さんの小さな楽しみ、あるときはスケベな感じ、たまりませんでした。
いつ聞いても、どれを聞いてもベストでした。

小沢さんのような歳の取り方をしたい、あんな“ジジイ”になりたいって思っていましたし、これからこのブログもどんどんあんな世界に入り込もうなどと画策しておりました。

そして、偶然、放送大学で過去の名講義と題して、小沢昭一さんの「芸能と社会」という講義の第一回放送分が丸々再放送されたのをついこのあいだ見たばかりでした。
もう、始まりの部分から講義中に盗み食いをするシーンを入れたりして可笑しい可笑しい(´▽`)
そして、「大学から講義をしてくれって言われたけど雑談しかできない。それでもいいというから雑談をします。気にいらないときは大学に言ってください。全て大学の責任です。」って始まりました(*^_^*)

でも、それが笑わせながらも、しかもちょっとスケベな感じなのに深い講義で、うなりまくりました。

特に印象に残ったのは、「芸、芸能、芸人」てものの発端は、村で誰かが「農家の軒先」などで、『今年は豊作だ!』などと言って喜ばせ、その言い方などが面白く、思わずご祝儀のようなものを“はずんだ”・・それが一番最初じゃないか。
と、おっしゃっていたことです。

次第に節を付けたり、占うような行為をしたり、さまざまな形態になって、それが「芸」となっていったと。
庶民大衆は、そんな新しいもの好き、変わったこと好き、それが人前での演芸になっていったのだ、ということでした。

歌舞伎だって、元々何でもありの大衆演芸で、庶民がヤンやと喜んだのだが、今は確かに洗練されてはいるものの、もう高い極みに行ってしまい、庶民が“面白がって”いたものとは別の世界にある・・というようなことをおっしゃっていました。

私の大好きな宝塚は、“ベルばら”以来人気が出て、勢いに乗って様々な欧米のミュージカルを取り上げて、レベルアップしてきたものの、・・※誤解しないでくださいよ・・・いまでもなんだか“いかがわしい”感じが残っているのです。
実は、それがいいんです。芸って部分が100年も経とうというのに、いまだに残っているわけです。

女性が男性を演じたり(歌舞伎も似たり寄ったりなのに高級感を漂わせるようになってしまった?)、好きで見ているのに、なかなか大好きだとカミングアウトできない、など(^_^;)ちょっと人に言えないようなところ・・実はそれが残っているのが私にとっては心惹かれる部分の最大のところなのです。

そんなことに、つい先日気付かせてくださった小沢さん。
小沢さんには遠く及びませんが、“こんなことが”というようなものに驚き、喜び、興味を持ち、“変なジジイ”になることをここに誓います(゚ー゚*)。oO

小沢さんのご冥福をお祈りいたします。


【NowPlaying】 Dig / 外山惠理他 ( TBSラジオ )

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