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2012/12/22

コメディ『 The Odd Couple / おかしな二人』観劇記

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宝塚歌劇・専科東京特別公演『おかしな二人』を見ていたので、その感想を。

原作はニール・サイモン、脚色・演出は宝塚歌劇座付きの石田昌也先生です。
主演は、専科の轟悠(とどろき・ゆう)さんと花組の華形ひかる(はながた・ひかる)さん。
少数精鋭で、その他花組の6名が舞台に上がっていました。

過去には同じ轟さんと、やはり退団された専科の未沙のえる(みさ・のえる)さんのコンビで公演されていましたが、東京にはやって来ませんでした。

轟悠さん演じる離婚して一人暮らしとなり、部屋を仲間の溜まり場にされている男と、愛妻家だが細かすぎて潔癖な性格がアダとなり、離婚を言い渡された男(華形ひかる)が同居を始めるところからドタバタが始まるというものです。

そのドタバタ具合が可笑しくて、ゴミひとつ落ちていても、テーブルや椅子などが曲がっていても気になる華形さんと、オールアバウトな轟さんのやり取りが笑いを誘いました。

とても珍しい三部構成で、休憩が間に二回あるという変則的なものでした。
これが、ちょっと短すぎるようにも感じました。
笑いの渦もちょうどのってきて、ウォームアップしたところなのに休憩、っていうのがどうもタイミングが合わない感じでした。

でも、花組の愉快な面々とのやり取りや、未亡人とバツイチ姉妹が登場すると、色めき立つ轟さんの様子と、興味も示さない華形さんの対比が可笑しくて場内はずっと笑いの連続でした。

こういう、本来ならもうちょっと小さいステージで行うような公演を宝塚歌劇で見てみると、これまた意外にいいものです。
寸分のスキもない立ち居振る舞いをいつもしている轟さんが、こういう“ラフ”な演技をすると、またひとつ男っぷりが上がるのですね。ほんとうに素敵な男役です。男なのに惚れちゃうなあ'(*゚▽゚*)'

そして、華形さんはいつも実直な印象のステージを繰り広げていますが、今回の役どころは逆にピッタリ過ぎてやり辛いところがあったかもしれません。

以前にも書きましたが、私は華形さんファンです。
もう、一挙手一投足に目が離せない状態で観劇したのですが、ほんとうに良かった。
もっと間を取ってくずしてもいいくらい、と思いましたが、あんまり“グズグズ”な華形さんは私のイメージが崩れるので丁度よかったのかもしれません(*^。^*)・・完全にファンモード・・・。

今回は公演期間が短くて、多くのファンが見ることができなかったと思いますが、このような小劇場っぽい公演は今後も続けてもらいたいものです。


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