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2013/01/14

「希望のつくり方」・・気になって読んだ

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『希望のつくり方/玄田有史著(岩波新書)』という本を読みました。
「希望学」という真新しい分野を研究する著者の考える「希望」とはどんなものなのか、気になり読みました。

希望は「気持ち」「何か(something)」「実現」「行動」の四本の柱から成り立っているという原則を論じるところから始まりました。
希望が見つからない状況というのは、そのうちどれかが欠けている・・というのが書かれていたことでしょうか。
でも、この時点では全く読んでいるこちらの気持ちが乗って来ない・・。

で、読み進むうちに徐々に気になる部分が表れてきました。

多くの日本人が希望を持てないのは、今急速に広まってきた「社会の孤独化現象」が背景のひとつにあるのではないか、という部分。
多くの人が他者とかかわりあいを持つことに困難を抱えているという現象です。
私が考えるに、そういう人の気持ちを社会の中心でものごと動かしている人達が理解できるのだろうか、ということでした。
そして、ますますあらゆる面で人間関係をやりこなす対人関係能力が求められる世の中になっていて、・・道は塞がるばかりです。

さらに気になったのが、「ウィーク・タイズ(Weak Ties)」という言葉でした。
自分と異なる情報を持っている人とのゆるやかなつながりが重要だという部分でした。
ほとんど認識なしの、この言葉。遠くにいてたまに会うくらいの関係にある人ほど、自分と異なる経験をし、自分と異なる価値観を持ち、自分と異なる情報を持つことが多い・・そこに希望の発見のきっかけがあるということなのでした。

希望・・考えてみるとわからない言葉です。
つかみどころのない、わからないもの。この著者の希望という視点から社会を考えるということは、辛く厳しい世の中で何か可能性を見いだせるきっかけになるのでしょうか。

著者が別の社会学者と話をしたときに、その社会学者から「希望は、努力が報われるときに生じる感情である。努力をしてもしなくても結果は同じだと感じたときに、そこに絶望が生じる。」という言葉を聞きます。
これは私も含め多くの人が感じて希望を失っている現状を表していると思うのですが、著者は「必ずしも努力が報われなくとも、やるべき価値のある努力がある。」と言います。
この辺りは、現実問題を考えると、まだまだ理解できない部分でもあります。

最後に、「希望を持ちにくい社会とはユーモアを失いつつある社会なのかもしれない。」とも説かれています。
他者の痛みに対する共感と想像力を持って、一見無駄に見えるものでも切り捨ててしまわず、過去の失敗なども潔く語れる・・そこにユーモアが生まれる・・そんなユーモアを忘れずにいるところに希望が生まれるのかもしれません。

最初はもっともなことばかり書いてある、と思ったのですが、段々と何かヒントになるような考え方も見え隠れしてきた、そんな本でした。
でも、ちょっと重かった、自分には・・・。


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