「佐野洋子の単行本」改題『がんばりません』を読んだ
『がんばりません/佐野洋子著(新潮文庫)・「佐野洋子の単行本・改題」』を暮れから新年にかけて読みました。
読みましたが、・・・元気がなくなりました・・・(-_-;)
彼が結婚してくれないと電話をかけてくる友。
その彼は同じところにふれるとスーツが減るからまんべんなくふれてくれ・・という変な男・・・。
勝手にしろと友に言い放ったあとに、「自殺したらどうしよう」と悩む著者・・・。
「死にたい、今日一日どう生きて行こう」と電話をかけてくる友。
一時間も二時間も電話でグダグダ滅入った声で泣きを入れる友をなぐさめる著者・・・。
何度も何度も英会話教室に通うのにほとんど何もしゃべれず、それでもまた新たにスクールに通おうとする著者・・・。
若い頃から“恋愛”などというものは、美男と美女以外してはならないと思い続けていた著者。
子どもの頃に本で読んだ「キス」という言葉の意味がわからず母に聞くと、むにゃむにゃと返事にならぬ返事をもらったあとに、その母はご近所の奥さんと「近頃の子どもは末恐ろしい」という立ち話をしていて、それを聞いてしまう子どもの頃の著者・・・。
もう延々こんな話が続いて、自分が元気の良い状態であれば、まあ笑って読み飛ばすのですが、最近はそうでもないので・・・非常に疲れました(*´`*)
体調の良いときにふと自分を振り返ろうなんて気分であれば読んでも面白いかと思います。
私の今の体調にはきつい本でした。
以上、ちょっと盛り上がりに欠けてしまった感想なのでした。
【NowPlaying】 Dig / 外山惠理他 ( TBSラジオ )
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