『宝塚夜話・第三夜 < “化ける”トップ娘役 > 』
早くも好評企画、アクセス急上昇中の『宝塚夜話』、第三夜に突入いたします(^-^)
宝塚ファンはもちろん女性が圧倒的に多く、その多くは男役ファンなのは間違いありません。
なので、トップスター・男役の相手娘役については、たいへんな数の“うるさ方”が、「○○さんにはあの娘役は相手として失格!」などと、メチャメチャ厳しい眼差しが向けられることになります。
写真の「蘭乃はな(らんの・はな)」さんも月組から花組組替えでトップスター真飛聖(まとぶ・せい)さんの相手役に決まったときには「あんな“ぽっと出”の若い娘役に真飛さんの相手役はつとまらない」などと言う人が多かったと思います。実際に私の耳にもよく入ってきました。
なかには、組替え直前の月組「ハムレット公演」でのオフィーリア役を見て、「あんな“パッバラパー”な女にトップはつとまらない」と憤る方がいたのですが、“パッバラパー”は、ハムレットのあまりの変貌と、自らのあまりにも過酷な運命に狂乱してしまう演技をした蘭乃さんを、役そのままに受け取ってしまったf^_^;)わけで、「あれは役なんですよ、蘭乃さんはパッパラ・・・じゃない( ̄◇ ̄;)」と、思わず説得してしまったこともありました・・・(^_^;)・・・。
で、蘭乃さんは花組でのトップお披露目の「麗しのサブリナ」で、初々しくも素晴らしい演技と、ショーでもキレの良いダンスなどを披露して“大化け”しました。
その後の演目や、相手男役トップスターが蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さんに変わってからもどんどん実力を発揮しています。
わからないものです。今じゃ“いい娘役”です。
そして、もうひとかた、星組の夢咲ねね(ゆめさき・ねね)さん。
彼女も月組から星組に組替えで行き、柚希礼音(ゆずき・れおん)さんのトップ昇格と共に相手娘役に抜擢されました。
大方のおばさまファンの方々のご意見は、「ねねさんは1~2年で交替ね。柚希さんにはまた違ったタイプの娘役を相手にして芸の幅を拡げてほしいわ」なんていうのが多数を占めていたように記憶しています。
でも、夢咲さん、可愛い娘から大人の女、ずるい女から悪い女、気高い女、 美しい凛とした女など、どんな役でも見事にこなし、しかも夢咲さんでなければできないような演じ方を感じさせるまでになり、柚希さんとはすっかり名コンビになったと言えます。
宝塚グラフや組本などでの柚希さんとお二人での写真を拝見すると、二人は息も合い、お似合いのトップコンビになっています。
夢咲さんも大きく“化けて”飛躍した娘役ではないでしょうか。
そういうのを見るのがまた宝塚の楽しみなんですよねぇ(*^-^)
今回は“化ける”トップ娘役のお話でした。
また次回をお楽しみにd(^_^o)
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