【簡単・3分宝塚講座 Vol.20(みんな好き!)】
「宝塚夜話」のコーナーと共に好評いただいている「簡単・3分宝塚講座」シリーズ、久しぶりに第20弾です。
今回は、私の基本的な観劇の仕方などを書いてみます。
時々聞かれることがあります。
「宝塚が好き好きって言ってるけど、嫌いなスターっているの?誰、誰??」って。
実は宝塚歌劇各組組子に嫌いな人は一人もいません(^o^)
どの人もそれぞれの色を持ち、独自のキャラクターを見せてくれ、ステージセンター(ゼロ番)に立つスターも、ラスト近辺で袖に立つ若手も、みんな大好きです。
劇場で観劇していると、隣や前後に座っている観客の方が「あの女にはこの役は無理だわ、見ていられない、下品な女」などという聞いていられないような罵詈雑言を幕間などに言っているのに出くわします。
また、その組自体に対して「この組じゃこれが精一杯、駄目だねぇ」などという手厳しいお言葉も耳にすることがあります。
でも、そんなこと一度も思ったことがない。
それに「イヤなら見に来なけりゃいいのに」と思います。
芝居の内容に関しても「本と違う」と憤っている方もよくお見受けしますが、たった1時間半のミュージカルで、何十巻もある物語や、何十話もあるドラマの内容を全て網羅することなんてできるわけないのに、なんでそんなこと言うんだろう・・と思うこともあります。
というわけで、私は最初から批判的な視線で宝塚を観てはおりません。
いや、その他の舞台もハナからそんな目で見ていたら、つまらないことこのうえないでしょう。
せっかく木戸銭を払って、小屋に入ったのです、思いっきり楽しみたいじゃありませんかd(^_^o)
批判的に見る代わりに、私は毎回新たに気になるスターや、スターのタマゴを発見しようという想いがあります。
たった一回の出番の数分で自分が磨いてきたものをパッと開花させるような若手もいます。そのときはとてもうれしいし、「みんなこの人に注目だよ!」と声に出したくなります(^-^)
そんな見方が宝塚を永く見ていくコツじゃないかと思います。
それに、シェイクスピアだとか原作がある演目の時は事前に本を読んで、「どう解釈したのか」「どこを端折って、どこを強調しているのか」などについて注目すると、観劇の楽しみは倍加します。
さらに、その原作の時代背景や、衣装などにも注目すると興味は三倍・四倍になりますよ。
年も明けました。
今年も楽しく、充実した宝塚観劇をいたしましょう。
【NowPlaying】 永六輔その新世界 / 林家二楽他 ( TBSラジオ )
« 「小沢昭一的・東海道ちんたら旅」を読んだ | トップページ | 【ビートルズひとり雑談・第一談(最後のライブ演奏)】 »
「宝塚」カテゴリの記事
- 宝塚歌劇を長いこと見てきたという人に会った。(2024.08.14)
- 俳句を詠んでみる_0138《宝塚俳句[ミュージカル Me & My Girl に登場した弁護士役 未沙のえる さんの名演に捧げる]》【 お屋敷の弁護士 胸に薔薇ひとつ 】(2024.06.21)
- 俳句を詠んでみる_0132《宝塚俳句[※個人的な思いで創った句です。宝塚歌劇団、元花組娘役 青柳有紀さんに捧げる]》【 緑さす とどけ ナーヴの ボーイソプラノ 】(2024.06.15)
- 俳句を詠んでみる_0126《宝塚俳句[ミュージカル、「エリザベート」で宝塚歌劇に新たな一頁を加えた一路真輝さんを詠む]》【 一路真輝 蝦蛄葉仙人掌(しゃこばさぼてん) 黄泉(よみ)の国 】(2024.06.09)
- 俳句を詠んでみる_0120《宝塚俳句》【 大晦日(おおみそか) 幻のアーニーパイル 】(2024.06.03)
« 「小沢昭一的・東海道ちんたら旅」を読んだ | トップページ | 【ビートルズひとり雑談・第一談(最後のライブ演奏)】 »
コメント