【ビートルズひとり雑談・第四談(2012年・新たにプレスされたビートルズ・アナログ盤を聴いた②)】
前回ご紹介したニッポン放送・イマジンスタジオでのビートルズアナログ盤を聴く企画のご紹介続編です。
司会のくり万太郎さんと共にレコードを実際に掛ける役を担ったのが、フジパシフィック音楽出版取締役の及川伸一さんでした。
しかし、100人の聴衆を前に手がふるえてしまって、とうとう一度もうまく掛けることができませんでした。
前の曲のお尻から始まってしまったり、アームがバウンドしてしまったり・・(^_^;)
でも、「リン」のプレイヤーでビートルズの最新リマスターアナログ盤が聞けたのでファンは満足ってところでしょうか。
久しぶりに聞いたアナログの感触は、やはりデジタルとは大きく異なりました。連続感っていうか、勢いっていうか、気配まで感じるような印象でした。
「オール・マイ・ラビング」「ベイビー・イッツ・ユー」「イエスタデイ」など新盤の音はギターの音は弦のテンションまで感じるような骨太のギュンギュンいう音、ボーカルの声は口の中の舌の動きまで感じる臨場感がありました。
それにリンゴのドラムは特にハイハット・シンバルが強烈なリアル感を出す“前に前に”進んで行くような切迫感ある音で、バスドラムと合わせて聞こえてくるとバンド全体をリンゴが引っ張っていることがよくわかる感じでした。
あらためてリンゴの素晴らしさに感服することに。レコードでそういうことを感じたのは初めてでした。
そして、ビートルズの担当ディレクターだった高嶋弘之さん(78歳)が登場してからはその若々しく、淀みない怒濤のしゃべりに司会者も会場も圧倒されたのでした。
知り合いの美容院に頼み込んで、仕込みでマッシュルームカットにしてくれと頼むビートルマニアが東京に登場したっ!という話題を作ったり、「マル秘」という印鑑(偽)が見えるように机に置いて、取材記者に席を外したときにわざと見るようにした書類には、ビートルズがベンチャーズを売り上げで大きく抜いた数字が書き込まれていた(本当はウソ)、それを取り上げてもらってブームを謂わばねつ造していくわけですが、モノがモノだけに実際に聞いてみればいい音楽なので相乗効果でブームが本物になっていく過程をペテン師みたいに解説していったのでした(#^.^#)
I Want To Hold Your Handを、手を握りたいではなく「抱きしめたい」の邦題にしたのも、もちろん高嶋氏。今となっては名タイトルです。感じが出てますよね。
シー・ラブズ・ユーやラブ・ミー・ドゥー、フロム・ミー・トゥー・ユーなど、あなたやわたしが主題となり、過去のオールディーズとは一線を画す音楽にぴったりな直接的なタイトルをねらったのだそうです。
さすがです。本人も自分をほめていました(^_^;)
その他、様々なビートルズ旋風でっち上げ企画をその当時の資料と共に紹介してくれたのですが、日本のビートルズブームはこの人なくしては為し得なかったものであることが、次から次へと紹介されるエピソードに笑いながら納得させられたのでした。
そして、今後の続編でも珍しいものをご紹介しますが、まずは会場の一人ひとりに手渡しで回覧されたのが、ビートルズ来日時に直接本人達からもらった写真にサインをもらったもの(本物!!!)です。
手にした私はふるえましたねぇ( ̄▽ ̄;)
ヒルトンホテルでビートルズに会ったときにジョン以外の三人が部屋にいて、緊張感ただよって、どうしようかと思っていたらジョンが一緒に来た加山雄三さんの背後から来て羽交い締めにし、大きくゆすって皆を笑いの中に緊張感をといた話もされ、「ジョンはとても気遣いのできる人で、とてもやさしい素敵な男だった」とおっしゃっていました。
一般的にはジョンはやや変人で粗暴な人という印象ですが、高嶋さんはこのとき、ジョンをとても好きになったようです。
その後ビートルズと部屋ですき焼きを食べようとしたら、あのブライアン・エプスタインに別室に呼ばれて、跪かされるようにして睥睨(へいげい)されたことを思い出し、「今にして思えば、日本での人気はオレがつくってやったのにふざけやがって、英語がしゃべれたらガツンと言ってやれたのに」と悔しがっていたのが、また皆の爆笑を誘いました(*^^*)
長くなってしまうので、続きはまた後日d(^_^o)
おたのしみにぃ~*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。.
【NowPlaying】 Sun King / The Beatles ( Rock )
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