【 ジャズ喫茶 BROOKLYN で会おう 2/2 】
前回からの続きです。
蕎麦屋で食事をして、実相院を散策した先生ご夫妻と私の三人は、ジャズ喫茶ブルックリンへ。
開店早々です。
相変わらずJBLとマッキン、そしてアナログレコードの組み合わせは最高です。
灯が入ったばかりのアンプですが、快調にボーカルもののアルバムが鳴り出しました。
先生ともすっかり知り合いとなっていたマスターが美味しい珈琲を淹れてくれています。
掛かるレコードそれぞれを話題に私たち三人は、積もる話も折り込みながら会話とジャズを楽しみました。
喫茶店を出るときに先生から「出がけに書いたから読んでみてくれ」と渡された手紙。
そこには不思議なオブジェのようなものも入っていました。
四角い枠に十字に糸を張っているもので、先生の手づくりです。
先生は、景色などをこの器具?で見ながら、作品の構図を決めるのだそうです。
不思議とこれで見る切り取られた景色は、ただそのまま見たときよりも何か違って見えるのです。
私も風景などをかざして見てみました。
先生からの手紙には、「これで構図についてあれこれ決めていくように、自分の生きて行く視点、仕事上の視点も角度を変えて、見方を変えて自分らしくしてみたらどうか」と書かれていました。
何て素敵な言葉をいただいたのか、と思いました。
それに手作りのファインダーのようなものも添えてくれるなんて・・・。
こういう人に自分はなれるだろうか、・・と、ふと思ってしまいました。
さらに別れ際、奥様が運転してきたクルマのトランクから、先生の描いたジャズ・ライブ(アトリエで行った先生の絵画とジャズのコラボの時の様子が描かれているもののようです)の額入りの絵をくださいました。
今、部屋に飾ってそれを見ながらこのブログを書いているところです。
先生、奥様ありがとうございました。
ネットなどとは無縁の先生なので、照れずにここにお礼を書きます。
【NowPlaying】 Earmon Jr. / Freddie Hubbard ( Jazz )
« 【 ジャズ喫茶 BROOKLYN で会おう 1/2 】 | トップページ | 「乙一」の怪異譚を読んだ »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- ブログ版、出雲・松江の旅まとめ その3(2023.11.24)
- ブログ版、出雲・松江の旅まとめ その2(2023.11.23)
- ブログ版、出雲・松江の旅まとめ その1(2023.11.22)
- 「日本列島なぞふしぎ旅 -中国・四国編-/山本鉱太郎」という本を読んだ。(2023.11.16)
- 「居酒屋へ行こう。/太田和彦」を読みました。(2023.10.21)
「Jazz」カテゴリの記事
- 「昭和・東京・ジャズ喫茶 昭和JAZZ文化考現学」という本を読みました。(2023.10.04)
- 「宮本貴奈トリオ with エリック・ミヤシロ ~Special JAZZ Concert~」に行ってきました。(2023.10.01)
- 中学時代の先生が開いた「レコード・コンサート」に行って来た。(2022.11.22)
- 寺島靖国さんの「My Room My Audio -十人十色オーディオ部屋探訪-」を読みました。(2022.08.01)
- 「東京ジャズメモリー/シュート・アロー著」を読みました。(2022.02.22)
「様々な交流」カテゴリの記事
- 「宮本貴奈トリオ with エリック・ミヤシロ ~Special JAZZ Concert~」に行ってきました。(2023.10.01)
- 伊集院静さんの「大人の男の遊び方」を読みました。(2023.08.14)
- 「造形あそび4人展」に出かけた。(2023.07.05)
- 横芝光町のギャラリー『笑虎』が閉められることになった。(2023.06.17)
- 諸橋昭夫先生が亡くなられたことを知りました。(2023.04.27)
「しみじみモード、私の気持ち」カテゴリの記事
- 伊集院静さんの「あなたに似たゴルファーたち」を読みました。・・この文を書き終えたときに伊集院さんの訃報が入ってきました・・。(2023.11.24)
- 「ぼんやりの時間/辰濃和男」を読みました。(2023.10.27)
- 「見事な死/文藝春秋編」を読みました。(2023.10.10)
- 「逆境を乗り越える技術/佐藤優・石川知裕」を読みました。(2023.09.21)
- 永六輔さんの「老い方、六輔の。」という本を読みました。(2023.06.29)
こんばんは
改めて素敵な先生だと感じています。
こういう先生に巡り合えたことに感謝ですね。
素敵なお言葉、わたしも心に響きました。
ジャズ喫茶でのひと時、素敵なお手紙、素敵な絵と又又宝物が増えましたね。
よかったです
投稿: みい | 2013/05/05 19:22
みいさん、あたたかいコメントありがとうございます。
先生と会うことになったのは、私の手紙が先生ご夫妻の元に届いたその日に電話をいただき、あっという間に決まってしまいました。
互いに何かを感じて“会いたい”という気持ちが即決させたのだと思います。
そして、みいさんがおっしゃられたように、また私の宝物が増えました。
いつも先生には感謝し、見習えるところを心にとめているのです。
投稿: はっP | 2013/05/06 18:46