フォト

わたしのいきつけ

無料ブログはココログ

« 【 ジャズ喫茶 BROOKLYN で会おう 2/2 】 | トップページ | 【ホンダのN-BOXに乗る機会があった】 »

2013/05/06

「乙一」の怪異譚を読んだ

20130506_otsuichi01


ファンタジー・ホラーとでも呼べばよいのか、『平面いぬ/乙一著(集英社文庫)』を読みました。

石ノ目

はじめ

BLUE

平面いぬ

という四編が集録されているのですが、四編とも全くタイプの異なるファンタジー・ホラーでした。

「石ノ目」は、不思議な石を発見した山に二人で入り、負傷して助けられた山中の家には女性がいて、食事などを出してくれるのですが、目を合わせると石にされてしまうという・・ずっと背面越しに相対する不思議な話。
落語にも似たような噺があったかと思うのですが、一番古典的な恐怖を感じさせられました。でも、乙一独特の“ゆがんだ”主人公と山中の女性(老婆?)との関係が最後まで不可解なところが読み応えのあるものでした。

次の「はじめ」は苦し紛れについた嘘から出た空想上の少女が現れ、8年間に渡って最初は小学生だった少年二人が高校に入るまで放課後や休日の行動を共にする話。
これは、「世にも不思議な物語」風なのですが、やはり乙一独特のニュアンスがたまらない作品でした。
空想の人物が亡くなる・・というのも乙一らしい展開でした。

「BLUE」は、うってかわって“トイ・ストーリー”のような話。
舞台は外国。怪しい骨董店で買った生地でつくったぬいぐるみが動きだし、話しだし、そして買われていった家での哀しいストーリーでした。
これは現在の日本の世相、人の生き方にまで実は及んでいる本格派な作品だと思いました。
ただの「玩具話」ではないことに気づけるかが、一番の読みどころです。

最後「平面いぬ」は左腕に入れた犬の刺青が勝手に動き出し、犬として体の中で生きるという、これまた奇想天外なお話ですが、自分以外の家族がそれぞれに余命宣告を受けてしまうという考えられない展開をみせ、主人公の女子高生の“投げやり”そうで、真剣な行動に目が離せない・・そんなお話でした。

どれもこれも全く異なる乙一四作品。
すごい組み合わせでした。
ファンタジーでホラーな不思議本、読んでみてもいいと思います。


【NowPlaying】 Tomorrow Never Knows / The Beatles ( Rock )

« 【 ジャズ喫茶 BROOKLYN で会おう 2/2 】 | トップページ | 【ホンダのN-BOXに乗る機会があった】 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

乙一のこの本はまだ読んだことないので、今度読んでみます(^^)最近は、三浦しをんや有川浩にハマってます!

体育会系女子さん、(#^.^#)こんにちは。
GWいかがお過ごしでしたか?

体育会系女子さんおすすめの「乙一」さんの本を見つけ、立ち読みしただけで「こりゃ読みたいぞ!」と思い、購入(*^_^*)
四編それぞれが独特のお話でしたが、どれも面白く読みました。

三浦しをんさんや、有川浩さんもいいですよねぇ(*^-^)
またお会いできる日を楽しみに、それまでに色々読んでそのときは情報交換いたしましょう(*゚▽゚)ノ

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65505/57322004

この記事へのトラックバック一覧です: 「乙一」の怪異譚を読んだ:

« 【 ジャズ喫茶 BROOKLYN で会おう 2/2 】 | トップページ | 【ホンダのN-BOXに乗る機会があった】 »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のトラックバック