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2013/06/22

杉浦日向子さんの世界

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『杉浦日向子の食・道・楽/杉浦日向子著・鈴木雅也写真(新潮文庫)』を読みました。読んだというよりも、杉浦さんの言葉にふれた、という感じです。


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食べものやお酒についての杉浦さんの接し方、日々の暮らしなどについて書かれたものです。それに写真は実のお兄さんである鈴木雅也さんが撮られたものです。
「あとがき」にもお兄さんから杉浦日向子という可愛い妹に対する愛情あふれる眼差しが感じられました。


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お酒の大好きな杉浦さん、「正しい酒の呑み方七箇条」なんてのも載せていましたが、そのうちの「七」、『明日もあるからではなく、今日という一日を満々と満たすべく、だらだらではなく、ていねいに、しっかり、充分に呑む』というのが、杉浦さんの酒器コレクションの写真と共に紹介されています。
・・ほんものの(^-^;酒飲みですね。腰を据えて呑んでいる杉浦さんの様子が目に浮かびます。

いろいろと食べものについても書かれているのですが、杉浦さんと共感する話題もありましたのでご紹介。

・『ながら喰い』について、「食べ物の形態などは確認もせず、黙々と胃へ燃料源を送る。胃が膨れればうまいまずいもなく、それでいい。“とても不快な”作法だ。」と書かれていて、このブログでも私が何度も書いているケイタイ、スマートフォンを片手に、食べ物をろくに見もせず食べている様があまりにも下品だという感じ方と一致しました。

・『「五感」は生き物の宝です。観る、聴く、触る、嗅ぐ、味わう。液晶の画面におぼれて、周りの風や光をキャッチできないように、ならないでね。』とも、書かれていました。上記につけ加えてですね。ほんとうにそう思う。

もうひとつ、共感した杉浦さんの言葉。
・「ばからしくて、くだらないけれども、年々歳々、そうやって歳をとっていく。なかには、かしこく、りっぱに、歳をとるひとも少しはいるのだろう。ちっとも、羨ましくはないけれど。」
・・私も羨ましくない。

最後に
・『「憩」という字は、心の上に自らの舌が乗っている。心と自らと舌。これは、味わうことにより、心身がいやされるということだろう。飲食のみならず、景色、出会いも味わいだ。それを、ひとりで、する。ひとりで選んでひとりで行って、ひとり、味わう。オトナなんだから、ワケないはずだが、案外、みんな、していない。』
というこの部分を目にしただけで、読んで良かったと感じたのでした。
私の目指すところのオトナの生き方、感じ方がここにある、と深く心に残りました。

ご存命であったなら、杉浦日向子さん、さらにどんなに素敵な生活をされていたことでしょう。

きょうは、大好きな杉浦日向子さんの著書のご紹介でした。


【NowPlaying】 Rainbow In Your Eyes / Judy Roberts ( Pops )

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コメント

みいさん、こちらでもこんばんは(゚ー゚*)

杉浦さん、みいさんも好きなんですね。
今の日本人の“せかせか”したというか、急ぎすぎというか、人のことを蹴落としていくような、そんな様子が私にはどうにも付き合いきれないのです。
杉浦さんの日々の生き方にふれるとほっとするのです。

こちらへもこんばんは~

 杉浦さんの本いいですね!
わたしも何冊か持っていますよ。
でも、この本は未読です。
読んでみたいです。

もっともっと生きていろんな言葉残してほしかったです!

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