宙組全国ツアーは“熱かった”(ショー編)【2/2】
前回に続きまして、宙組全国ツアーの後半、ショー「Amour de 99 !!」についての観劇記です。
これは、先の東京公演にも掛けた宝塚100周年に向けて過去99年の演出家の先生を偲びながら名作を再現しつつ劇団とファンで楽しむ・・そんなショーでした。
今回は、先生ごとにプロジェクターで紹介するような部分はカットされましたが、超“ヒートアップ”した狂熱のショーでした。
冒頭は「チョンパ」と言って、照明が点いた瞬間、すでに舞台には皆絢爛衣装で並んでいて、あっと驚く・・という寸法で、東京宝塚劇場では観客から思わず声が上がったのですが、今回は観客のほとんどがそれを承知の上での開幕で、皆思いっきり拍手の用意をしていてd(^_^o)、照明が点いた瞬間に割れるような拍手が巻き起こりました。・・・それがこの熱狂のショー序章でした。
もう、手拍子するシーンも全員心得ていて、手のひらが痛くなるくらいの大応援、客の心はどんどん先に進み、音楽よりも先に手拍子が“走る、走る”(*゚▽゚)ノ
組子の客席降りも大サービスで何度も有り、特に緒月遠麻(おづき・とおま)さんなどは手を引っ張られながらどんどん観客席の奥に進み、その姿を見て観客は大喜び!
そして、ワンシーンが終わるたびに、観客席からは「ヒューッ」と捌けていくスター達に声援を送り(通常公演では叱られるのでしょうが)、観客と組子が一体となって会場全体が尋常ではない盛り上がり方でした。
この状態を見たのは、真飛聖(まとぶ・せい)さんの花組全国ツアー「ラブ・シンフォニー」・神奈川県民ホールでの盛り上がり以来です!あのときもすごかった( ̄O ̄;)
それに、同じ宙組の今回別部隊の方が、私が見ただけでも7人観客席に来ていて、そちらも盛り上がっておりました。
今回気づいたことのひとつに、今まで私が見落としていて申し訳なく思いますが、綾瀬あきな(あやせ・あきな)さんのダンスの素晴らしいことにあらためて驚きました。しかも、綾瀬さん、美人で可愛い!(*^_^*)これからはもっと注目しますよ!
なんと言っても今回のショー、観客はかなりの興奮状態。
リフト(男役が娘役をパッと抱えてぐるぐる回すという見せ場)がある場面も観客が皆知っていて、リフト0.5秒前から拍手が始まってしまうという、・・今まで見たこともないような事態になっていました。
どのシーンも、組子達が“ノリにノって”観客にどうだと言わんばかりに見得を切るような仕草も見せて、客席からは「どうっ」と歓声が湧き起こっていました。
緒月さんが中詰めのラテンシーンで強烈なシャウトを繰り返しながら、過剰なくらい情熱的なダンスを見せると観客席からはあまりのうれしさに笑顔と笑い声さえも巻き起こる楽しい展開もありました。
トップコンビ二人も実に見事なコンビネーションを見せ、実咲さんが凰稀さんを見つめると、凰稀さんがやさしくダンスへと“いざなう”・・その二人の通じ合う瞬間がこちらにも伝わって来て、ほんとうに極上のショーを見ている、そんな気になりました。
また、これも今回気づいたのですが、セリフから歌への自然な流れから本格的な歌唱に移るのが実咲さん実に上手い!まったく途切れを感じさせず、自然にこちらも歌の中に入っていくことができるのです。素晴らしいなあ・・(*´▽`)
というわけで、宙組全国ツアーは最高潮の中にある・・ということをお伝えして今回の観劇記をお仕舞いにします。
明日は神奈川県民ホールで全国ツアー千秋楽です。
【Now Playing】 遙かなる西安 / 渡辺雅二 ( Instrumental Music )
« 宙組全国ツアーは“熱かった”【1/2】 | トップページ | 気になった「居酒屋コンフィデンシャル」を読んでみた »
「宝塚」カテゴリの記事
- 宝塚歌劇を長いこと見てきたという人に会った。(2024.08.14)
- 俳句を詠んでみる_0138《宝塚俳句[ミュージカル Me & My Girl に登場した弁護士役 未沙のえる さんの名演に捧げる]》【 お屋敷の弁護士 胸に薔薇ひとつ 】(2024.06.21)
- 俳句を詠んでみる_0132《宝塚俳句[※個人的な思いで創った句です。宝塚歌劇団、元花組娘役 青柳有紀さんに捧げる]》【 緑さす とどけ ナーヴの ボーイソプラノ 】(2024.06.15)
- 俳句を詠んでみる_0126《宝塚俳句[ミュージカル、「エリザベート」で宝塚歌劇に新たな一頁を加えた一路真輝さんを詠む]》【 一路真輝 蝦蛄葉仙人掌(しゃこばさぼてん) 黄泉(よみ)の国 】(2024.06.09)
- 俳句を詠んでみる_0120《宝塚俳句》【 大晦日(おおみそか) 幻のアーニーパイル 】(2024.06.03)
« 宙組全国ツアーは“熱かった”【1/2】 | トップページ | 気になった「居酒屋コンフィデンシャル」を読んでみた »
コメント