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2013/08/30

【簡単・3分宝塚講座 Vol.23(100周年を控えて現在の各組の状況は・・月組編)】

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前回に続いて、100周年を来年に控えての宝塚歌劇団各組の状況ご紹介です。
今回は月組。

トップスターは、男役:龍真咲(りゅう・まさき)さん、娘役:愛希れいか(まなき・れいか)さん。写真からも若くてフレッシュな印象を持たれるかと思います。実際に組全体から受ける印象も同様な感じがいたします。

実は、私は、トップお披露目公演の「ロミオとジュリエット」、そして「ベルサイユのばら」の二公演しか、お二人がトップに就任されてからは拝見しておりません。
二公演の内、「ベルサイユのばら」は、“様式美”のようなものを固く守るような演目で、あまり参考には出来ないので、お二人がトップに変わってからの状況は、ここではっきりと申し上げられるほどつぶさに見ているわけではないのです。

その間、全国ツアーでの「愛するには短すぎる」や、梅田での「Me & My Girl」も公演されていたのですが、拝見しておりませんので、ちょっと組の現況をご紹介するにあたってデータ不足は否めません。
しかもその間、“準トップ”と呼称されていた明日海りお(あすみ・りお)さんは花組に組替え。さらにその明日海さんと同期の凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんが宙組から組替えでこの月組に、また、トップの龍さんと同期の雪組・男役、沙央くらま(さお・くらま)さんも組替えでこの月組に入って来ました。

この方達が加わった月組の姿を未だ拝見しておりませんので、今の月組がどんな感じになっているかは、私としても全く想像もつかない、というのが現状です。

さらに、今度は組長の越乃リュウ(こしの・りゅう)さんまで退団されることが決まり、通常の組長とは異なり、各公演で重要な役回りを演じてきた越乃さんが抜けてしまう状態というのもちょっと想像が出来ないのです。

すべては、今度東京に持って来るミュージカル、「ルパン」で大体の様子がわかると言っていいでしょう。
また2000年初舞台の星条海斗(せいじょう・かいと)さんの今後の役回りも非常に気になります。龍さんと沙央さんの役回りに大きく左右されて、この人の役どころを決めるのは非常に難しくなってくると思います。

もうひとつ気になるのは、花組に組替えとなった明日海りおさんと同期の美弥るりか(みや・るりか)さん、そして、同じく同期の凪七瑠海さんの組内での位置は非常に微妙なことになります。

二人とも龍さんと同じく、“男っぽい男役”ではなく、とても美しく綺麗な男役であり、“かぶって”ますよねぇ・・・。

劇団がどういう考えで月組を若手中心の組にしているのかわかりませんが、若さを前面に押し出し、相変わらず“綺麗な”印象の組でこのまま突き進むのか、それとも何か新たな路線が見えてくるのか、予想がつかない、というのが今の月組です。

龍真咲さん、愛希れいかさんのトップコンビがどのような成長を見せてくれるのか、中堅の宇月颯(うづき・はやて)さん、紫門ゆりや(しもん・ゆりや)さんらの活躍への期待。その後を追う煌月爽矢(あきづき・さや)さん、鳳月杏(ほうづき・あん)さん、珠城りょう(たまき・りょう)さん達の“いきのいい”若手の動向も気になる組です。

明日海さんと、日本青年館で主演した2010年初舞台の娘役、咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さんの実に落ち着いた演技も印象に残っていて素晴らしかったので、若手娘役の今後の大注目株がこの人だとも思います。

若手が“じりじり”と、中堅と共に主要なベテランを追い上げているという感じでしょうか。

というわけで、トップ二人の「未知数の可能性」と、若手への「期待」とが渦巻くような状態というのが今の月組です。

9月の東京公演「ルパン」がますます楽しみとなってきたわけですが、本公演では新トップコンビでの月組初となるショー「ファンタスティック・エナジー」も有り、とても楽しみです。
月組のショーはとても綺麗で宝塚を観ているって感じが横溢します。

今回は、月組のご紹介でした。
次回は、トップ二人が入れ替わったばかりの雪組をご紹介する予定です。


【Now Playing】 岬めぐり / 山本コウタローとウィークエンド ( フォーク・ソング )

2013/08/27

【簡単・3分宝塚講座 Vol.22(100周年を控えて現在の各組の状況は・・花組編)】

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以前、この「簡単・3分宝塚講座」で各組の特徴などをご紹介したのですが、その後新トップスターの就任や、組替え等でそれぞれの組の状況も異なってまいりました。

というわけで、2013年8月末現在の各組の状況、特徴などについてあらためてこの「簡単・3分宝塚講座」においてご紹介したいと思います。

先ずは『花組』
トップスターは、男役:蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さん、娘役:蘭乃はな(らんの・はな)さんに変わりはありません。
蘭寿さん、蘭乃さんは、「オーシャンズ11」「戦国バサラ」と立て続けに二人にとっても新たな取り組みとなる、映画のミュージカル化、ゲームのミュージカル化というテーマに果敢に取り組み、大きな成果を得たところと言ってよいでしょう。

今、二人は一番“ノって”いる時期を迎えていると思います。
つまり、花組の一番良い状態を見るなら「今でしょ!」という、まさに旬なのですd(^_^o)

トップお二人以外の大きな話題としては、「戦国バサラ」から組替えで花組生となった明日海りお(あすみ・りお)さんの加入でしょう。
月組では“準トップ”という耳慣れない立場で、トップの龍真咲(りゅう・まさき)さんと役替わりでトップスターと同等の役をこなしていた明日海さん、花組での立場は次回作『愛と革命の詩』ではっきりすると思いますが、ポスターなどでは、トップ二人と同様に掲載されていますので、“限りなくトップに近い存在”ということになるのだと思います。

桜一花(さくら・いちか)さん、華形ひかる(はながた・ひかる)さんという頼もしいベテランが脇を固め、ますます充実した公演を繰り広げるのではないかと期待します。
さらに、「オーシャンズ11」の悪役・ベネディクトを演じ、男役として、ふた回りも成長した感のある望海風斗(のぞみ・ふうと)さんが明日海りおさんにスリップストリームを使っているかのようにピッタリと付いています。

花組の大きな魅力のひとつは、大人っぽく円熟したステージではないかと思います。
それは、お芝居・ミュージカルにおいてでもそうですが、その魅力が一気に炸裂するのはもちろん「ショー」においてです。
あの真飛聖(まとぶ・せい)さんの「エキサイター」もそうでしたが、蘭寿さん、蘭乃さんのトップコンビのダンスは、見るものを圧倒します。
花組生達は、それを見事に大人の魅力を発揮して舞台を艶やかでゴージャスに演じてくれます。
花組のショーを見ると、終わった瞬間に「ああ、もう終わってしまうのか、もう一度見たい」と思わせてくれます。

次回東京公演では、ミュージカル、ショーと二部構成になっていますので、その花組の素晴らしいショーを目の当たりにできるでしょう!(o゜▽゜)o!

残念なのは、宙組からの組替えで花組に来て男役の主要人物としてミュージカルでも、ショーでも欠かすことの出来ない役どころを得ていた春風弥里(はるかぜ・みさと)さんが次回公演で退団されるという報です。
まだまだ見せてもらいたい、活躍してもらいたい、カッコイイ役からちょっと風変わりな役までなんでもこなす素晴らしい男役でした。
東京公演では、彼女の最後の舞台をファンとして楽しみながら応援したいと思います。

それからケガで休演が続いている花野じゅりあ(はなの・じゅりあ)さん、彼女の美しくもキレのある豪快なダンスと、芝居巧者な部分も見逃せないのですが、東京公演では完全復調されるのでしょうか。とても気になります。

若手では、「オーシャンズ11」で急成長を見せた芹香斗亜(せりか・とあ)さん、舞台上の姿がとても華やかな男役、大河凜(たいが・りん)さん、イケメン同期コンビの水美舞斗(みなみ・けまいと)さんと、柚香光(ゆずか・れい)さんも二人のルックスと身のこなしは大きな魅力です。今後大注目でしょう!(*゚▽゚)ノ

個人的には、千葉市出身の高身長美男・男役・綺城ひか理(あやき・ひかり)さんに注目を! (*´∇`)ノ
「千葉市立朝日ヶ丘中学」出身です!がんばれっ'(*゚▽゚*)'

今回は、花組のご紹介をいたしました。
次は、組長の退団や、他組からの組替え加入者もあった月組をご紹介しようと思います。


【Now Playing】 真冬のサーファー / 松任谷由実 ( J-Pop )

2013/08/26

読んでいただいている皆さん、ありがとう!

25日、このブログの一日のアクセス数が1,500件を超しました。
最近、徐々に伸びていたのですが、ついに1,500件に達し、うれしい限りです。
特に宝塚の観劇記と、書籍の読後感を綴ったものがかなりのアクセス数を弾き出しているようです。

これからも一日15分のブログ書き込みタイムに集中力を発揮して書いていきます。
どうぞまたこのブログにお越しくださいね (*^_^*)
お待ちしています! (*´∇`)ノ


【Now Playing】 Here Comes The Sun / The Beatles ( Rock )

2013/08/25

あまりに「日常的・普通」で気楽に、しかも“しみじみ”読む本

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『ざらざら/川上弘美著(新潮文庫)』を読みました。
短編が実に二十三編も入っているのですが、どれも何の事件もハプニングも起こらず淡々と進行し、淡々と終わってしまう話ばかり。

その多くは、三十歳前後の女性が主人公で、未婚。出てくる友達は自分同様、過去何人かの男性と付き合ったことはあるものの、ほとんどが“ふられた、”ごく稀に“ふった”・・という境遇です。

その友達の家で手作りの料理をごちそうになったり、母親と喧嘩して叔母さんや叔父さんの家に泊まり込んだり、しばらくお世話になったり、・・そんな話が多いのですが、どれも読めば読むほどに、主人公が自らの境遇をしみじみと意識してしまう、その瞬間を切り取ったようなお話でした。

様々な主人公の彼氏も登場するのですが、どの男も透き通った感じというか、つかみどころがない、空気みたいな人ばかり。

不思議な話もあって、近所の金物屋でほっぽらかされていた“あけびの蔓で編んだ籠”がなぜか気になり購入、玄関に置いておくと、出がけに話しかけてくる、なんていうのもあって、それが世話焼きおばさんのようだったりする・・・。

とにかく面白いんだけど、あっという間に終わってしまう短編が目白押し。
読み終わったあとには、ぽっかりと何か胸の中に空虚さが漂う不思議な味わいの本でした。

著者の独特の感覚を感じました。


【Now Playing】 この広い野原いっぱい / 森山良子 ( 歌謡曲 )

今夏のロミオとジュリエットを振り返る

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以前にも4回に渡って観劇記を書いた今夏の宝塚歌劇・星組東京公演『ロミオとジュリエット』、既に二度目の観劇をしておりましたので、他組との比較なども含めて再度書いてみたいと思います。

残念ながら役替わりのあるこの公演でのBパターンを見ることはできませんでしが、二度目のAパターンを見ての感想です。

各自の役は、かなり“膨らんで”きた印象でした。
特にベンヴォーリオ役の礼真琴(れい・まこと)さん。
さらに豊かな表現力を身につけ、独唱の部分では私が見た回では、歌いきった瞬間、観客席から声になるともならないような「よくなったなぁ・・」といううなり声のようなものが上がりました。私も星組の主要男役のひとりになったな、という印象を持ちました。

主演の柚希礼音(ゆずき・れおん)さんは、宝塚で初演したロミオ役を「柚希ロミオ」の完成形にまで築き上げたのではないでしょうか。
普段は明るく真っ直ぐな少年ではあるが、繊細で小心な部分も陰の部分で持ち合わせ、しかしあふれる熱情が時に自らを奮い立たせて思い切った行動に出る。
立派で逞しいところを見せたかと思うと、硝子細工のように壊れやすい部分も見せる。
柚希さんのロミオ、見どころたっぷりでした。

私は初演の柚希ロミオを見ていないのですが、その後の雪組・音月桂(おとづき・けい)さん、月組・龍真咲(りゅう・まさき)さん、明日海りお(あすみ・りお)さんのロミオを見ているので、それらと比較してみると・・。

音月さんのロミオは一番少年らしい印象でした。
そして挿入歌「僕は怖い」が一番似合っていたと思います。
トップとしての初の大舞台でしたが、あの壊れそうな繊細さと、愁いを含んだ美しい歌唱はなかなかのものでした。舞台全体を通して、幸せがいつ壊れてしまうのかという緊迫感が漂っていました。

龍さんのロミオは、“無垢”な感じ。
ジュリエットと共に、汚れない、純粋な青年(少年?)という印象でした。
それが相手役、愛希れいか(まなき・れいか)さんにピッタリと合って、綺麗なロミオとジュリエットでした。

明日海さんのロミオは、一番、現代にもいるような青年に近くなっていて、喜びも悲しみも“等身大”!
それがまた相手役、愛希さんとしっくりとかみ合って愛する喜びにあふれたロミオとジュリエットになっていました。

さて、もうひとりの主演、夢咲ねね(ゆめさき・ねね)さんのジュリエット。
夢咲さんには、きっとジュリエットとはこういう娘、女性であるという像が作り上げられていて、自分でどこまでジュリエットという世界中の恋愛感の中心にある人物像を構築できるかが、自らの挑戦となっていたことと思います。
愛・恋に対する少女の憧れや、実際に理想と思われる男性と知り合ったときの喜び、一直線に恋に落ちる姿、歓喜と悲劇の急展開に翻弄されるひとりの女性を“夢咲流”に描き出していたと思います。

今回の星組二度目の「ロミオとジュリエット」、柚希さん、夢咲さん二人の代表作としてファンの心に刻まれる「快演」であったと思います。

雪組公演では、ジュリエット役は役替わりで二人いたわけですが、東京で夢華あみ(ゆめか・あみ)さんは休演して見ることができませんでした。
もうひとりのジュリエット、舞羽美海(まいはね・みみ)さんについては、もう必死で音月ロミオについて行くという印象でした。まだトップ娘役としても認められていなかったわけで、気の毒にも感じましたが、でも、その健気さが逆に舞羽さんの持ち味をどんどん出していて、ロミオにずっとついて行く、一途な感じが良かったと思いました。

月組公演のジュリエット、愛希れいかさん。
彼女のジュリエットが一番、“原作のジュリエットっぽい”のではないかと思いました。「まだ何も知らない16歳」という舞台上の台詞にあるような、そんなジュリエットには愛希さんは可愛らしいそのルックスや、舞台上の演技、所作共にピッタリだったと思います。


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今回の観劇記は、主演に絞り込んで書いていますが、そのほか目立ったのが、娘役の妃海風(ひなみ・ふう)さん。
モンタギュー家の“青組”に入っていたのですが、舞台狭しと飛び回り、元気良く、力強く、悲しいところでは持ち前の見事な表現で、“目立ちまくり”でした。
ラスト近辺の、ロミオとジュリエットが亡くなり、両家が悲しみの中歌い上げる部分では豊かな感情表現を見せ、頬に涙がきらりと光っているのも発見しました。
フィナーレでのうれしそうなお顔もとても可愛らしく、この人は舞台の端にいても何かを放っています。これからも気になる星組の娘役です。

その他主要な役どころでは、真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんの「死」の舞台上の脚の運びが軽やかで美しく、ダンスは力強く、より練り上げられていました。
ティボルト、マーキューシオの紅ゆずる(くれない・ゆずる)さん、壱城あずさ(いちじょう・あずさ)さんも、その人物像がよりくっきりと描かれていたと思います。

天寿光希(てんじゅ・みつき)さんのパリス伯爵は、単に“間抜け”なキャラクターではない、というところまで描くことに成功していたと思います。難しいところにチャレンジしていたのを私は見逃しませんでした。

まだまだ書き足らない部分ばかりですが、長くなってしまいましたので、今回のロミジュリ観劇記はここまで。
この公演後は、柚希さんのコンサート部隊と、真風さん主演の公演部隊に星組は別れるのてすが、果たしてどちらかひとつでもチケットが手に入れば、またこのブログで観劇記を書こうと思います。


【Now Playing】 Yes It Is / The Beatles ( Rock )

2013/08/22

頭を“よぎった”4時起き・・・

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『「朝4時起き」ですべてがうまく回りだす!/池田千恵著(PHP文庫』を読みました。読んだというか、パラパラとめくった感じ・・。

以前にもこのような本を読んだことがありますが、読んでみれば「超・早起き」によって一日の時間が実質上“長く”なる、という同じような内容でした。
早起きしてその日の仕事の段取りを済ませてしまったり、9時からの勤務に「瞬発力」がついたり、「仮説思考」力も出てくるというのです。
著者は大学受験勉強も、この4時起きにより行って、浪人生活から晴れて“おさらば”したとのこと。

パラパラと読み進んでいくと、“早起き効果”により、残業も少なくなり、帰宅してからも趣味に割ける時間も増加するというのです。
実際にやってみたらそうなる・・かもしれない・・。

若かったらやってみたかもしれませんが、この“チラ見”本、作者の失敗を含む実例が示されていて、相当に辛いようです。

私も前の職場では、職場が東京ということもあって、毎朝5時起きを否応なしにしていたのですが、もう出来ないですね、そんなこと・・・。
とりあえず、いざという時にこんなことが出来る、程度の範囲でチラ見した本でした。


【Now Playing】 PickUp Body Party / Ciara ( Pops )

2013/08/18

超・居酒屋入門は“超”すごい本でした。

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『超・居酒屋入門/太田和彦著(新潮文庫)』を読みました。ブックオフで105円にて購入したものですが、著者のおそろしいくらいの居酒屋に対する深い愛着と、造詣に驚きました。

それに、著者の「人生には居酒屋が必要なんだ」ということが、訥々と語られていて、居酒屋の話でこんなにしみじみするとは思ってもいませんでした。

著者はもともとはグラフィックデザイナーですが、その本業のかたわら、日本各地の古い居酒屋を訪ねて素晴らしい「酒」と「肴」に出会い、こうして内容充実の本が出来上がったわけです。

この本では上記のように各地で出会った居酒屋の様子が描かれていて、その描写の上手さにも舌を巻くのですが、私の心に残ったのは、「自分の居酒屋を持って、職場と家庭の間に居酒屋での自分の時間を持つのが良い」という考え方でした。

店主とあまり親しくなってもいけなくて、“自分の居場所”としての居酒屋を出来れば自分の住んでいる町にひとつ持っていると良いというのです。
特に仕事をリタイアした人などは、年中家に居て奥さんにうっとうしがられて、挙げ句に奥さんが出かけると付いて行こうとする・・だからもうひとつ自分の身の置き場を居酒屋にしてみてはどうか、というのです。

もちろん、「一人で行く」のが著者の言っている“自分の居場所”となる居酒屋への行き方です。
「大丈夫かな、一人で行って。そこでどうしていたらいいんだろう。」と、私も思ってしまうのですが、この本の中では、居酒屋での“身の置き方”についても書かれているのでご心配なく(^^;)。

そして、この本の素晴らしいところは、お値段高めの高級店などについては、あまり“おすすめ”していないことです。
なので、著者を真似して「ひとり居酒屋」やってみようか、と思い始めたところです。やってみると難しいかもしれないけど。

本の最初の方に書かれていますが、元々「“居”酒屋」というのは、酒屋が量り売りをしていた頃に、家に持ち帰るだけでなく、その場で一杯やっていく、という場所のことであったようです。だから“居る”酒屋なんですね。

というわけで、出来ればビルの2階にある店などではなく、『暖簾』が掛かっていて、通りから中の様子がわかり、しかも暖簾一枚によって外界と隔てられている感覚を持てるところ、そんなところが居酒屋の成り立ちからいっても、良いようですね(#^.^#)

著者は、まだまだ何冊かの“居酒屋本”を出しているようなので、また探して読んでみます。読んでいるだけで、また「ひとり居酒屋・幸せ気分」を味わえそうです。


【Now Playing】 関白失脚 / さだまさし ( J-Pop )

2013/08/17

今聞いても“独特の世界観”がある名曲【日本版】

前回はラジオを聞いていて思いついた洋楽の名曲を挙げてみましたが、今回は邦楽。
昔懐かしい私の大好きな『歌謡曲』から思い出してみましょう。

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『喝采/ちあきなおみ』
歌っている人自体の歌唱力も素晴らしいのですが、ちあきさんには不思議な人間的魅力もありました。
舞台でスポットライトを受け、喝采を浴びているその本人の三年前の姿・・・。それがまるで映画ように聞いている人々の心の中に投影される、まさに名曲中の名曲。
ちあきさんの、絞り出すような名唱に完全に世界にはまり込んでしまう。
今聞いても色褪せないのです。

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『また逢う日まで/尾崎紀世彦』
不思議なもので、この「大人の別れ」を歌った曲は、子供から大人まで当時は皆が知っていて、歌えて、そしてなぜか別れていくのに希望が見えてくる・・そんな歌でした。
尾崎さんの力感あふれる歌唱がさらにこの曲の魅力を増していました。
たしか、元歌は別の人で、もっと軽い印象、メロディもちょっと異なっていたのじゃないかと思います。
今聞いてもこれも名曲です。


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『ブルーライト・ヨコハマ/いしだあゆみ』
横浜の街の明かりと港の灯りが瞬く、そんな感じがイントロからいきなりキラキラと感じさせてくれます。
いしださんの“浮き世離れした感じ”の淡々とした歌い方がまた良いのですよね。
サビに入ってからの、独特の“節回し”が“こぶし”まで行かずに歌謡曲的・ポップス的なところでとどまっているのがまたいいのです。


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『ブルーシャトウ/ジャッキー吉川とブルーコメッツ』
これも当時の歌謡曲の特徴か、いつの時代のどんな話なのかもわからない不思議な世界観の曲です。
ブルーコメッツはGS(当時流行ったグループ・サウンズという、いわばエレキ・バンドのことです)のひとつに数えられてはいたものの、タイガースやテンプターズ、スパイダースとは一線を画す本格的なムード歌謡的なバンドではなかったかと思います。
他の当時のGSとはちょっと異なる品のあるサウンドとコーラス。サックスが入る楽器構成で、日本中の人が歌える良いメロディと、軽快なリズムも心地よい名曲だったと思います。


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『真夏の出来事/平山三紀』
当時は“ノリの良い”軽快なポップス、みたいな印象がありましたが、よく聞いてみると冒頭から彼との別れを予感し、別れるために最果ての海までいって冷たい水面と二人のいつの間にか冷えた関係が歌われているのです。
ちょっと聞いた感じとは異なり、深い、悲しい曲なのですね。
弾むようなベースのリズムと当時らしい派手目なスネアとハイハットの使い方のドラムがまた素晴らしいサウンドを作り上げています。
サビではもう胸いっぱいの気持ちがこぼれるようです。
懐かしいなと思った人は、もう一度聞いてみて!


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『まちぶせ/三木聖子・石川ひとみ』
これは、ユーミンの曲を最初にTBSテレビの「銀座Now」から売り出しを掛けた三木聖子さんが、そしてリバイバルで石川ひとみさんが歌い、石川さんの方がヒットした曲でした。
イントロのあのベースを聞いただけで当時に心が戻ってしまう人は、もうおじさん、おばさんになっているわけですが(^_^;)、これも永遠の名曲。
サビで声が裏返る部分では、もう皆胸がキュンキュンいってるわけですよ!(^^;)

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当時の彼女がこの曲を聞いて、「この女おそろしいわぁ~」としみじみ言っていたのを思い出します。
・・・「あの娘が急になぜか きれいになったのは あなたとこんなふうに 会っているからなのね もうすぐわたしきっと あなたをふりむかせる」・・・すっごい歌詞です、たしかに。


【Now Playing】 さらば恋人 / 堺正章 ( 歌謡曲 )

2013/08/16

いきなり聞いて“すごい”と思った曲

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きょう、たまたまクルマの中でラジオをつけたらABBAの「ダンシング・クイーン」という曲について、男性二人(とうとう誰だかわからなかった)が延々と既に50分も語っていたようで、この曲については掘り下げても掘り下げても尽きることのない不思議な魅力があるのだ・・というのがその論旨のようでした。

たしかに、特に歌詞には強い主張のようなものも無く、傍観者的でもあり、誰でもダンシング・クイーンになれる・・というようなちょっとだけ励ましているのかいないのかわからない、そんなものなのに、この曲にはただ単純に“キラキラ”しているだけではない、強力な「スケール感」があって、それが魅力となっています。

ボーカルの女性二人の主に高音担当と、低音をズシンと効かせる担当のそれぞれがそれぞれに盛り上げるパートがあって、それもABBAの素晴らしいところです。

さらに、あの「タターン、タターン」という、およそポップスに似つかわしくないピアノの弾き方、ドラムのキレの良いハイハットのオープン・クローズとスネア。
あの頃からこの曲は「誰にも真似できない“大きな曲”だ」という印象を持っていました。

そんなことをラジオを聞いて思い出していたのですが、さらにそんな「誰にも真似できない“大きな曲”」として、聞いた瞬間に印象づけられた曲が私の学生時代の思い出の中にいくつかあります。
今、思い浮かべられるそんな曲をいくつか挙げてみましょう。

「ヘイ・ジュード/ザ・ビートルズ」
7分以上もあるこの曲の、後半リフレインは圧倒的で普遍的です。それにそれまで聞いたことのない雰囲気の曲でした。今でもビートルズの中ではサウンドそのものも異色な感じ。

「雨を見たかい/クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル」
これもそれまで聞いたことのないタイプの曲だと感じました。
で、やはりスケール感があり、演奏も淡々としながら堂々としています。

「ボヘミアン・ラプソディ/クイーン」
これまた、それまで全く聞いたことのないロック・・というか、オペラ風というか、いきなり「ママ、僕、人を殺してしまった」で始まる歌詞が衝撃的だった。
後半の怒濤の“読めない”展開にも驚愕!
ロックミュージックの金字塔的な曲でした。

「ダニエル/エルトン・ジョン」
これもそれまで聞いたことのない雰囲気とサウンドと、メロディだと感じました。
今でも聞いているとその新鮮さが蘇ってきます。

「イエスタデイ・ワンスモア/カーペンターズ」
こういう“懐かしさ”を感じるいい曲を作ろう、と思って作れる人はいない。
アメリカのいい曲の見本のような、“宝物”的な仕上がりが素晴らしい。

「アローン・アゲイン/ギルバート・オサリバン」
ポール・マッカートニーが生まれ変わったのか・・まだ生きてるけど(^_^;)
と思わせるような天才だけが作れる曲、という印象だった。
そして、まだ永遠の名曲のまま存在している感じです。

「ア・デイ・イン・ザ・ライフ/ザ・ビートルズ」
人間、やればここまで出来るんだ、到達してしまうのだ・・という風に初めて聞いた中学時代に思いました。
後に、このレコーデイングがどんなに壮大なスケールだったのか、奇想天外なアイデアだったのかを知り、二度驚いたのでした。
これは1960年代の“人類の足跡”とでも呼べる曲でした。

どうでしょう、ざっと私が初めて聞いていきなり「すごい、誰にも真似できない、大きな曲」と感じた曲の数々。
今度は日本の曲でもいくつか挙げてみようかな、と思っています(*^_^*)


【Now Playing】 The Song Is Ended / Milt Jackson ( Jazz )

2013/08/11

池井戸潤さんの小説・読後感のアクセス数急増!理由はこれでしたか。

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最近、私のブログのアクセス数が急増しているのですが、宝塚のロミオとジュリエットの観劇記の影響だけかと思っていると、ブログ左側の「人気記事ランキング」と「検索フレーズランキング」に池井戸潤さんの小説読後感に関連するものがランクインしていることに気づきました。
それも1年~2年前に書いたものにです。

このランキングは、こちらの設定で、ここ一週間で自動集計されて表示するようにしてあるのですが、「池井戸潤?」と思っていたところ、ああっ(*゚▽゚)TBSテレビの「半沢直樹」が抜群の視聴率とのことを思い出しました。
で、きっと原作について検索している人が多いのであろうということに気づきました。

この私のブログランキングは、ベスト10に入ってくるとなると一週間で数百件はアクセス数がないとランクインできないと思いますので、「半沢直樹」の人気が、このローカルなブログでも知れようというわけです。

せっかくですので、過去に池井戸さんの小説について書いたこのブログでの読後感のリンクを張っておきます。興味のある方は読んでみてくださいね。


「オレたちバブル入行組・池井戸潤」を読みました

池井戸潤、おもしろくて今度は「不祥事」を読んだ

また読んだ池井戸作品『オレたち花のバブル組』

池井戸潤さんの「架空通貨」を読んだ

池井戸潤の「株価暴落」を読んでいたので感想を

「シャイロックの子供たち」を読んだ

「銀行総務特命」を読んだ

因みに、初めて今夜テレビの「半沢直樹」見てみました。
小説よりも“エグい”ですね。
こりゃ、人気でるわ!!

【Now Playing】 Here There And Everywhere / The Beatles ( Rock )

気になった「居酒屋コンフィデンシャル」を読んでみた

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『居酒屋コンフィデンシャル/水内茂幸著(新潮文庫)』を読みました。
表紙の写真がいきなり安倍晋三首相(首相になる前の時点ですが)の焼肉屋でのエプロン姿にマッコリを手酌する姿で、おもしろそうだ・・と思い読んでみることにしました。

著者が様々な政治家とその政治家のお気に入りの居酒屋などで「打ち解けて」話をする中で出てきた“とっておき”の話や、意外な側面などを「ここまでならいいか・・」という感じで書いています。
うまいインタビュー方法と、発信の仕方だと思いました。
これは思わず手に取ってしまいますよね。

登場する政治家も蒼々たるもので、自民の大島理森氏、あの「加藤の乱」の加藤紘一氏、国民新党の下地幹郎氏、自民の石破茂氏、安倍晋三氏、森雅子氏、高市早苗氏、野田聖子氏他、民主の玄葉一郎氏などなど、まだまだ様々な方が登場します。

普段は政治嫌い、政治家嫌いな私も次から次へと楽しく政治家本人が紹介するお店とそのメニューにまずは「へえ~」と興味を持ってしまい、それらメニューの味や出てくるお酒の紹介も交えつつ政治的な話が進行するので、これは飽きずに読めました。
それに、居酒屋で膝つき合わせて話をすると、人というものは、何か滲み出てくるものがあるんですね。
この本を読んでそう思いました。

熱く現在の政治に対する自分の思いを語るかと思うと、一直線ではなくて、それなりに折り合いをつけていく過程についてもしみじみと語り出したり、故郷を出てきてからのことを振り返ったり、学生時代のことを昨日のことのように語ったり、・・けっこう期待どおりの面白さでした。大抵はこういう本って期待外れに終わることが多いんですけどね。

この本の内容は、昨年末の衆院選が終わった時点でのことで、今回の参院選の結果が出る前の状態ですので、「あの時点ではこんなことがあったのか」ということも書いてあって、興味深い部分もいくつかありました。
詳しく書いてしまうと著者への営業妨害になってしまうので書きませんが、居酒屋での“緩い”トークばかりでなく、けっこう深く各党の事情について語られている部分もあります。
それに、高市早苗さん、野田聖子さんそれぞれに互いをどう思うかなどストレートに聞く著者もなかなか面白いキャラクターで、その面でも面白いかもしれません。

最近本屋で平積みになっているのを見かけたので、けっこう売れているのかもしれませんね。見かけたら手に取ってみると良いかも。
いいお店リサーチにも使えそうです。・・石破さん紹介の店以外はけっこうお高いお店かもしれないけどd(^_^o)


【Now Playing】 アンダートウ / メイメイ ( Instrumental Music )

2013/08/10

宙組全国ツアーは“熱かった”(ショー編)【2/2】

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前回に続きまして、宙組全国ツアーの後半、ショー「Amour de 99 !!」についての観劇記です。

これは、先の東京公演にも掛けた宝塚100周年に向けて過去99年の演出家の先生を偲びながら名作を再現しつつ劇団とファンで楽しむ・・そんなショーでした。

今回は、先生ごとにプロジェクターで紹介するような部分はカットされましたが、超“ヒートアップ”した狂熱のショーでした。
冒頭は「チョンパ」と言って、照明が点いた瞬間、すでに舞台には皆絢爛衣装で並んでいて、あっと驚く・・という寸法で、東京宝塚劇場では観客から思わず声が上がったのですが、今回は観客のほとんどがそれを承知の上での開幕で、皆思いっきり拍手の用意をしていてd(^_^o)、照明が点いた瞬間に割れるような拍手が巻き起こりました。・・・それがこの熱狂のショー序章でした。

もう、手拍子するシーンも全員心得ていて、手のひらが痛くなるくらいの大応援、客の心はどんどん先に進み、音楽よりも先に手拍子が“走る、走る”(*゚▽゚)ノ

組子の客席降りも大サービスで何度も有り、特に緒月遠麻(おづき・とおま)さんなどは手を引っ張られながらどんどん観客席の奥に進み、その姿を見て観客は大喜び!
そして、ワンシーンが終わるたびに、観客席からは「ヒューッ」と捌けていくスター達に声援を送り(通常公演では叱られるのでしょうが)、観客と組子が一体となって会場全体が尋常ではない盛り上がり方でした。
この状態を見たのは、真飛聖(まとぶ・せい)さんの花組全国ツアー「ラブ・シンフォニー」・神奈川県民ホールでの盛り上がり以来です!あのときもすごかった( ̄O ̄;)

それに、同じ宙組の今回別部隊の方が、私が見ただけでも7人観客席に来ていて、そちらも盛り上がっておりました。

今回気づいたことのひとつに、今まで私が見落としていて申し訳なく思いますが、綾瀬あきな(あやせ・あきな)さんのダンスの素晴らしいことにあらためて驚きました。しかも、綾瀬さん、美人で可愛い!(*^_^*)これからはもっと注目しますよ!

なんと言っても今回のショー、観客はかなりの興奮状態。
リフト(男役が娘役をパッと抱えてぐるぐる回すという見せ場)がある場面も観客が皆知っていて、リフト0.5秒前から拍手が始まってしまうという、・・今まで見たこともないような事態になっていました。

どのシーンも、組子達が“ノリにノって”観客にどうだと言わんばかりに見得を切るような仕草も見せて、客席からは「どうっ」と歓声が湧き起こっていました。
緒月さんが中詰めのラテンシーンで強烈なシャウトを繰り返しながら、過剰なくらい情熱的なダンスを見せると観客席からはあまりのうれしさに笑顔と笑い声さえも巻き起こる楽しい展開もありました。

トップコンビ二人も実に見事なコンビネーションを見せ、実咲さんが凰稀さんを見つめると、凰稀さんがやさしくダンスへと“いざなう”・・その二人の通じ合う瞬間がこちらにも伝わって来て、ほんとうに極上のショーを見ている、そんな気になりました。

また、これも今回気づいたのですが、セリフから歌への自然な流れから本格的な歌唱に移るのが実咲さん実に上手い!まったく途切れを感じさせず、自然にこちらも歌の中に入っていくことができるのです。素晴らしいなあ・・(*´▽`)

というわけで、宙組全国ツアーは最高潮の中にある・・ということをお伝えして今回の観劇記をお仕舞いにします。
明日は神奈川県民ホールで全国ツアー千秋楽です。


【Now Playing】 遙かなる西安 / 渡辺雅二 ( Instrumental Music )

宙組全国ツアーは“熱かった”【1/2】

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全国的に気温も高く暑いのですが、宙組も“熱い”ツアー続行中でした。
宙組全国ツアー、今回は1983年から何度か再演されているミュージカル「うたかたの恋」と、このあいだまで東京公演で行われていたショー「Amour de 99 !!」を持ってのツアーです。

主演・凰稀かなめ(おうき・かなめ)さんは、オーストリー帝国の皇太子・ルドルフ。あのエリザベートの息子というわけです。
政略結婚させられた妻とはうまくいかず、様々な女性と浮き名を流していたのですが、とある機会に出会ったマリー・ヴェッツェラ(役:実咲凜音/みさき・りおん)の清純で可愛い姿に一目で恋に落ちます(*´▽`)

で、この二人の“恋に落ちた”様子があまりにも“初々しい”というか、“ラブラブ”というか、微笑ましくもうらやましいくらいの、うっとりするような恋愛模様となるのでした。
凰稀さんの、女を知り尽くしてはいるが、でも実咲さん扮するマリーのあまりにも“うぶ”で一途な様子にメロメロになる姿が良かったねぇ・・(#^.^#)男ってのはそういうものです(^_^;)

そして常に期待を裏切らないトップ娘役の実咲凜音(愛称:みりおん)さん。
前にも書きましたが、実咲さんの特徴は自分の持ち味に役を引っ張ってくるのではなくて、役そのものを作り出していくところではないでしょうか。

今回の清純で可愛らしい、そして愛を結実するためには死をも厭わない、自ら信じるものを貫く“強い”ものも持ち合わせる人物像を作り上げていました。

今回も驚きの「役作り」。
前回のモンテクリスト伯での、成人した息子のために闘う母親というところからはかけ離れていて、同じ人とは思えないのでした。
みりおんファンは女性も多いんじゃないでしょうか。

それともう一つ特筆すべきは、専科から出演の美穂圭子(みほ・けいこ)さんのエリザベートでした。
出番は少なく、台詞も短いのですが、実咲さんのマリーと偶然出会ってしまう場面での息をのむシーンでの落ち着いた威厳ある演技に会場は思わずうなってしまったのでした。
エリザベートの心の中にある愛そのものへの思い、マリーと息子ルドルフに対する温かくも優しい心がわずかな時間で見事に表現されていました。素晴らしい演技でした。圧巻です。


物語としては、どんどん悲劇に向かって行く悲しいものなのに、主演二人の美しい愛の姿に見惚れてしまい、悲劇のその瞬間がやって来るその時まで観客は幸せな気持ちになる不思議な演目でした。
そして、この演目は、凰稀さん、実咲さんのお二人にはしっくりと合っていました。
古い演目だと、「なんだこれは」というものも多いのですが、この「うたかたの恋」については今の二人にベストマッチだったと思います。

主要な役を担った、悠未ひろ(ゆうみ・ひろ)さんのヨゼフ皇帝は、息子ルドルフに対するその身分ゆえの接し方と、事態の進展に対する戸惑いなどをうまく表現していましたし、緒月遠麻(おづき・とおま)さんのフリードリヒ侯爵も、野望と男女関係が渦巻く悪役を巧みに演じていました。

朝夏まなと(あさか・まなと)さんは、主演凰稀さんとの良い関係でありながら、運命の流れに誘ってしまう役を誠実に爽やかに演じていて、彼女にぴったりの役をうまく演じていました。

さらに、組長の寿つかさ(ことぶき・つかさ)さんの、凰稀さんの従僕役は、笑いも取りながら、凰稀さんと実咲さん二人を気遣う心優しさを染み渡るように描き出して素晴らしいものがありました。

私の“一押し”、和希そら(かずき・そら)さんもいよいよ舞台の中心に現れるようになってきて、うれしくて期待がふくらみました。そらさん、いつも応援していますよ。

というわけで、宙組・全国ツアー観劇記、まずはミュージカルの方からご紹介いたしました。
次は、ショーについてご紹介いたしますね。


【Now Playing】 ラジオなんですけど / 久米宏他 ( TBSラジオ )

ネコもたいへんだ・・・。

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写真のネコは、我が家の二匹のネコのうち、若い方の雌ネコ「マロン」さん。

暑い、暑いと言うな、とお思いになるかもしれませんが、“暑いっ”(^_^;)
ネコも毛皮を着てたいへんだと思います。
ただでさえ一日のうち寝ている時間の長いネコですが、この暑い日々、ウチのネコもよく寝ています。
起きてたって暑いだけだもんねd(^_^o)


【Now Playing】 永六輔その新世界 / ピーコ他 ( TBSラジオ )

2013/08/09

傷だらけのマセラッティ・・読んだ

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以前妻に付き添ってもらい、腰痛治療に出かけ、帰り掛けの「ブックオフ」で買った、二十年も前の文庫本『傷だらけのマセラッティ/北方謙三著(徳間文庫)』を読みました。

読んでみようと思ったきっかけは、とにかく文中出てくる言葉が“クルマ用語”多用で“クルマ好き”にはその部分だけで「おいしい」小説になっていたからです。立ち読みだけで判断したんですけどd(^_^o)
とにかく、通常のヒールアンドトウなどのドライビング技術用語などは序の口で、整備用語なども次々飛び出すし、それが今の「クルマが好き」が減少したご時世にとてもうれしく、心引かれるものとなっているのでした。

でも、私の記憶では北方先生は、もうハードボイルド小説で成功されて完全に“おじさん”になってから免許を取得され、それからクルマを購入(たしか自動車評論家の徳大寺有恒さんに勧められてこの小説のタイトルにもなっている“マセラッティ”を購入されたはず)したのではないかと思います。

なので、専門用語満載のクルマ好き&ハードボイルド好き向け小説となっている本作は、かなり北方先生の当時夢中になっていたクルマに関する知識が随所に濃密に描かれています。

いくつかの部分で「?これはちょっと使い方が違うかも・・」と思えるような部分も何となくあったような気がしましたが、それでもクルマと人の駆け引きというか、ただの機械との付き合いでなく、クルマに“聞き耳”を立てて“ご機嫌を伺う”ようなシーンも多々あって、それが北方先生のクルマを愛する様子がわかって興味深く、この本のひとつの読む楽しみにもなっているのです。

でも、内容は激烈ハード。
序盤は、整備工の主人公の“ヤバい”クルマを通しての男の付き合いと、一軒家に一人で住まうお嬢様との男女の関係などが描かれ、危険なバトルや不思議な男同士の友情なども散りばめられて、比較的緩やかに進行して行くのですが、後半は、主人公がどんどん運命の渦に巻き込まれ、殺人事件にまで発展する緊迫感ある“ハードボイルド”小説に突入して行きます。

さらに死に至るような格闘シーン、カーチェイスなどもふんだんに織り込まれ、ラストページまで“手に汗握る”こととなってしまうのでした(^^;)

久しぶりに、こういう、常に“ギリギリ”の状態で、思い余って人をも殺してしまうというようなハードボイルド小説を読みました。
若いときに読んだならストーリーの流れに乗って一気に読み切れるのでしょうが、今の私には“きつかった”!

でも、整備工の主人公がジャガーやその他のクルマを高速道路にテストに行くシーンや、カーチェイスの際のクルマ用語満載の表現には“胸躍り”ました。

たまには、ハードボイルド小説もいいかもしれない、と思いましたよ(*^_^*)


【Now Playing】 あさラジ / 高嶋ひでたけ他 ( ニッポン放送 )

2013/08/08

振替休日を利用して治療に

振替休日をいただいて腰痛の治療に出かけました。きょうは妻が仕事のため、長男が付き添ってくれました。

今までの治療で、かなり良くなっていたのですが、休日の随行業務の時に杖を使わずに無理をしたのがたたってここ一週間は症状が後退していました。
それに平日に休みが取れなかったため治療にも来れず、ちょっとどうしようかという状態だったのですが、やっと二週間ぶりの治療でかなり取り戻すことができました。

しびれで右手が上がらない状態だったのも、今回のたった一回の治療でほとんどストレスなく腕が上がるようになりました・・驚き!・・。

前にも書いたかもしれませんが、直流電流をピンポイントで流すという、臆病者の私には聞くだに恐ろしい治療方法ですが、恐怖と痛みに耐え、なんとか帰ってきました。

今年は旅行などにも行けない状態ですので、休日は治療と療養につとめます。

とりあえず近況報告でした。


【Now Playing】 Honkytonk Women / The Rolling Stones ( Rock )

2013/08/06

『宝塚夜話・第十夜 < ここに来れば安心する > 』

ロミジュリ観劇記も終了し、今回はちょっと気を緩めて書いてみます。東京宝塚劇場について。私がそこに居るときの気持ちについて。特に男性として。

ここは、有楽町駅からも近く、皇居も近く、日比谷公園もすぐそこ、帝国ホテルや、帝国劇場、日生劇場なども近くに有り、人々がたくさん行き交う街なのですが、うれしいことに知っている人・・特に仕事上で・・に出会うことがありません。

だいたいが、宝塚劇場そのものに男性が少なく、せっかく東京に出てきてまで仕事の話をするような者はこの劇場にはいない。幸せな空間です。

ちょっと見渡してみても、「ガハハ系おやじ」の姿は皆無、脂ぎった何でも仕事と重ね合わせ、説教に結びつけるような無粋な人も絶無、このあいだ思わず酔ったときに言ってしまったのですが、『愛と正義と真実』を持たぬ男は来る資格が無いっ!!・・と、言い切ってしまおうd(^_^o)・・そんな場所なのです。

なんてことを書くと、怒り出す人はますます来なくなるので、それがまたうれしい(*゚▽゚)ノ

「私は劇団四季しか、見なくて」などという人も来なくていいです。
そっちをずっと見ていればいい。楽しいんでしょ、それが一番。
「ダンスや歌のレベルがちょっとね」などという人も、“レベルの高い”ものを一生見ていてください。私たちファンはそんなものを求めてはいない(#^.^#)コンテストやってんじゃないんだから。

「行ったら何を面白おかしく見せてくれるんだ」という人も何人も私に接触してきましたが、その時点で“お呼びじゃない”のです。

目の前の舞台で行われていることを“面白く感じる”ことのできる自分がない人には“無用の長物”です。身のためだ、来ない方がいい。
自分の思う「ある種の世界」を持ち合わせないと、何が舞台上で行われているか理解することもできないでしょう。

というわけで、東京宝塚劇場は、私のいちばん自分らしくいられる場所です。
「気持ち悪いやつだ」と思われるのも“これ幸い!”、ますますそんなことを言う人と出会うことがなくなる場所になるのです。

本日はちょっと気を緩めて、現在の私のいちばん身近な楽園について書いてみました(*^_^*)


【Now Playing】 Black Is The Color Of My True Love's Hair / Johnny Griffin Quartet ( Jazz )

2013/08/05

アクセス数、うなぎ上り!!しみじみとうれしいです。

このブログ、昨日3日(土)はアクセス数987件、本日4日(日)は23:50時点で1,131件となっています。

ついに一日1,000アクセスの大台も超え、気づくとブログの通算アクセス数が412,760件と、40万件を超えていたんですね。自分でも驚きですが、やはりアクセス数が急上昇する時っていうのは、何か自分でもかなりのインパクトを受けたことなどを心を込めて書いた時だと思います。

今回のロミオとジュリエット宝塚公演の観劇記掲載も最初から4回に分けて、この感動を綴ろうと思ったのです。

それに対して素晴らしいアクセス数の反応をいただき、この上ない喜びです(#^.^#)

これからも、宝塚だけでなく、ロックやジャズを中心とした音楽、様々な書籍の読後感なども心を込めて書いて行こうとあらためて思っているところです。

【Now Playing】 Martha My Dear / The Beatles ( Rock )

2013/08/04

椎名誠さんの「ツーカイ・面白話」な本、読んだ。

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『すっぽんの首/椎名誠著(文春文庫)』を読みました。
いつも通りの“ジャンル無きおもしろ話”が満載でしたが、実は後半で出てくる椎名さんのサラリーマン時代の経験話がとても面白かったのです。

椎名さんは、「ストアーズ・レポート」というデパート・小売業の業界紙の編集をされていました。
そこで経験した三越創業300周年記念行事の当時の椎名さん編集による記念誌を屋根裏で発見し、椎名さんの記憶が蘇ります。

当時の岡田社長については、その後の事件により世間に知られることとなりましたが、「岡田王国」というか、まさに“王宮”が築かれていたようです。

式典を武道館半分のスペースにステージを設け、三段からなる高さ10メートルのステージを作り、巨大な三越の社旗を二馬力の送風機でたなびかせ、二段目、三段目のステージに東京交響楽団と東京放送管弦楽団ふたつのフルオーケストラを配置、三味線三百丁、踊り手三百人による『元禄花見踊り』を繰り広げたと椎名さんは書いています。

そしてラストに舞い散る紙吹雪は、総重量5トンだったのだそうで・・(^^;)
会場の外では花火も打ち上げられ・・・(T_T)・・・椎名さんの回想は続きます。
さらにその後は数千人を帝国ホテルでのパーティーに連れて行き、有名歌手のショーなどもあったようです。

さらに野望は続き、パリに三越を出店、下請け業者共々数百人でパリに乗り込み、大式典を繰り広げます。

バンドーム広場やホテルリッツで、これまた大式典を繰り広げ、社長は「三越ファッションシスターズ」という7人×二組の、広告用美人軍団まで侍らせていたのでした。
どうして、権力を持つと男は“よろこび組”みたいなものを作るのでしょう・・( ´△`)

その後の社長の末路は皆さんご存じのとおりです。

読んでいて、その悪い夢でも見ているかのような行いに“めまい”がしました。

さらに椎名さんが作家になる前に8ミリや16ミリの映画撮影に凝っていた話も出てきて、当時の「小型映画」という専門誌や、海外の映写機についてのお話も出てきて、当時マニアだった人にはとても懐かしいのではないかと思いました。

「小型映画」という専門誌は、私も手に取ってみたことがあるのですが、ほとんど意味がわからなくても、男の“マニアごころ”を刺激するような本であったと記憶しています。

そんなこんなで、いつもの海外や国内での旅の途中で出会ったおもしろ事件の話だけでなく、興味深く楽しめる内容でした。
力を抜いて、休日の午後のひとときを過ごせました。
さて、次は何を読もうか。


【Now Playing】 百人坊主 / 桂米朝 ( 落語 )

2013/08/03

あの感動がまだ残っている☆「星組・ロミオとジュリエット」【4/4】

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通常はない形でひとつの演目について観劇記を4回に渡って書くこととなりました。
それほど星組の「ロミオとジュリエット」は良かった。

星組(梅田・博多)→雪組(本公演)→月組(本公演)→星組(本公演)と続いてきた「ロミオとジュリエット」ですが、すっかり宝塚歌劇の代表的な演目となりました。
それもこれも先ずはこの星組が最初に舞台化したことが大きく、柚希さんはじめ、星組の方達の“自負”を感じる舞台でした。

柚希さん、夢咲さんのトップコンビの代表作にもなったと思います。お二人の「ロミオとジュリエット」にかける意気込みがひしひしと伝わって来ました。

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最後になりましたが、ヴェローナ大公を演じた十輝いりす(とき・いりす)さんのスケール感ある堂々とした演技(もっとオーバーに演じてもいいくらいだった)良かったです。
あらたに加えられた組長・万里柚美(まり・ゆずみ)さんのフラメンコ・シーンも華を添えました。

モンタギュー卿の美稀千種(みき・ちぐさ)さん、専科からのキャピュレット卿役・一樹千尋(いつき・ちひろ)さんの渋く、堂々とした演技も光りました。

そして、元星組組長で、全てにわたって知り尽くした我が家のような星組で心優しく、慈悲深いロレンス神父を演じた専科の英真なおき(えま・なおき)さん。いつもどおりの温かく素晴らしい演技を披露してくださいました。

結局この星組の公演はチケットがどこにいったのかわからないくらい観劇困難なものになってしまいました。
宝塚ファンの私としては、できれば全国ツアーで日本中のファンにもう一度見せていただきたいと思いました。いい考えでしょう?!d(^_^o)
舞台規模や人数も減るかもしれませんが、この作品の良さはきっと伝わると思います。
星組でなくとも、どこかの組にもう一度演っていただきたいという気持ちを表明して今回の観劇記を終えます。
4回に渡る長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

「地下街の雨」を読んだ

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『地下街の雨/宮部みゆき著(集英社文庫)』を読みました。
ブックオフで見つけた古い文庫本ですが、第45刷となっていますから長く読まれているものなんですね。
七編の短編から成っているのですが、どのお話もとても深く、哀しいものが多かった・・。

タイトルにもなっている「地下街の雨」は、途中まで結婚直前に男に不実をされた哀しい女性の話でしたが、その後出会ったイヤな感じの女性が実は・・ちょっと書けない・・という目が離せないもので、これについてはラストはちょっとハッピーでした。

その他、謎の死を遂げた家族(夫婦)について、その後の周囲の人たちの話で実態が浮き彫りになっていくお話や、悪質ないたずら電話に苦しんでいる側がやがてその相手を怖ろしいことに巻き込む話、平和な生活を送っていた人が偶然の事件に巻き込まれ、その後の人生が滅茶苦茶になってしまい相談にやってくるが相談された側も不思議な世界に連れ込まれそうになる話・・・。

ある家族が自宅にいる間だけ「音」を失ってしまう話という、摩訶不思議な一遍も有り、最後まで宮部さんの世界に漂い、異界を探検することができました。

この本は、「力感」ある作品ばかりで堪能できました。

次は、軽いものでゆったりと読書時間を過ごそうかな・・。


【Now Playing】 永六輔その新世界 / 近石真介他 ( TBSラジオ )

最も“おいしい役”は?!☆「星組・ロミオとジュリエット」【3/4】

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続いてます。宝塚歌劇・星組東京公演「ロミオとジュリエット」観劇記。
今回はロミオのモンタギュー家側の二人、マーキューシオとベンヴォーリオから。
ロミオに気遣い、ちょっと“危ないヤツ”だが、心優しいマーキューシオ。
結果としてティボルトに刺され、殺されてしまいます。
その亡くなる間際の長台詞と両家の争いに巻き込まれた自分とモンタギュー家を恨むという難しいが見どころのあるシーンを一手に引き受けるわけで、役者冥利につきるとも言えます。

今回は、壱城あずさ(いちじょう・あずさ)さんと、天寿光希(てんじゅ・みつき)さんが役替わりで行うわけですが、私が見たのは壱城さんのマーキューシオ。

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いやこれが実に“カッコイイ”(#^.^#)
月組の時の美弥るりか(みや・るりか)さんも、ずば抜けて格好良かったが、壱城さんも男気があって、美男で、ちょっと“いたずら”なキャラクターがとても魅力的、しかもティボルトとの“罵り合い”のシーンも客席で見ていてドキドキするような緊迫感がありました。
素敵でした。役替わり予定の天寿さんは、私が見たパターンでは、パリス伯爵を演じていて、この役は“割を食った”感じの役ですが個性が出ていました。天寿さんのマーキューシオも見てみたかったなあ。

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そして今回注目のベンヴォーリオ役の礼真琴(れい・まこと)さん。前回星組の同公演では、「愛」を演じて・・ということは娘役を演じて・・好評を得ました。今回も役替わり公演で「愛」を演じるのですが、今公演ではこのベンヴォーリオといういい役について大活躍でした。

ベンヴォーリオは、雪組の未涼亜希(みすず・あき)さんや、月組の星条海斗(せいじょう・かいと)さんが独特の演じ方をして、この役は演者の自由度が高い役に思えますし、逆に「役のとらえ方」を問われることにもなります。
礼さんのベンヴォーリオは、登場しただけで舞台上が明るく、華やかになるように感じました。若々しく、みずみずしく、“みなぎる”ものを感じるベンヴォーリオ、新たなキャラクターになっていました。
この人は、持って生まれた“何か”があるようです。

ベンヴォーリオ役は、ロミジュリでは「おいしい役」ですね。飛躍するチャンスとなるのではないかと思います。
今回、役替わり公演では、紅ゆずる(くれない・ゆずる)さんも演じるのですが、どんな役づくりをするのか、見てみたかった・・。

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おいしい役といえば、「乳母」役の美城れん(みしろ・れん)さん。
台詞、登場場面も多く、ジュリエットの心の動きを大きく左右し、独唱もあるという大役です。
実に丁寧に、歌も美しく歌い上げて合格点でしたが、もっと“くずして”もよいかも、と思いました。観客は、「この人何をやってくれるんだろう」と期待度満点なので、“遊び心”を加えてもよかったかもしれません。

またまた長くなってしまいましたので、今回はここまで。
ロミジュリ・ファンはさらに続きを待ってね(*´▽`)


【Now Playing】 土曜朝イチエンタ / 堀尾正明他 ( TBSラジオ )

2013/08/01

続けます☆「星組・ロミオとジュリエット」【2/4】

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宝塚歌劇・星組東京公演「ロミオとジュリエット」お約束どおりの延長戦です。第2回目に突入します。

前回は主演のロミオとジュリエットの二人にふれましたが、今回は準主役とでも言うべき「ティボルト」から行きましょう(゚ー゚*)・・・それに役替わりでティボルトを演じる予定で、現在は「死」を演じている真風さんにもふれたいと思います。

今回の星組公演では、ティボルト役は、私が見た紅ゆずる(くれない・ゆずる)さんと、役替わり公演での真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんのパターンがありますが、今公演で私が拝見できるのは紅さんのパターンだけです。
ですので、紅さんのティボルトについて書きます。

紅さんは、もう星組では「二番手」の位置を確立したものと思いますが、あのミュージカル「オーシャンズ11」での悪役「ベネディクト」を紳士でありながら、まるで妖怪のような印象さえ与える「悪の化身」を演じて素晴らしかったわけで、今回も期待せずにはいられないところでした。
ティボルトは、むしろ適役ではないかと思っていました。

実際に拝見すると、もうひとつ“怪演”というところまでいっていなかったという印象でした。
もっと、独特の“紅色”を出してもいいのでは、と感じました。

初演の凰稀かなめ(おうき・かなめ)さんは、拝見していないので比較できませんが、雪組の緒月遠麻(おづき・とおま)さんは、その“荒くれ”ぶりと、ジュリエットに対する恋慕、叔母との怪しい関係、幾多の女との関係をも感じさせ、ロミオの剣に倒れるときには、キャピュレット家だけでなく、観客にさえも悲しみを感じさせていました。私が見た中では一番良かったのですが、紅さんのティボルトは、それには及ばなかったという印象です。

かといって、良くなかったわけではありませんよd(^_^o)
紅さんの独特の風貌、身のこなし、台詞回し、歌も良かったのです。
でも、紅さんのファンとしては、この大作でまたひとつ“紅流”のティボルトが見てみたかったのです。
紅さんは、役替わりで今公演途中、一旦「ベンヴォーリオ」役となり、また終盤にティボルトに戻ります。
その頃に新しい宝塚のティボルト像が完成されているかもしれないですね(゚ー゚*)。oO


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次に「死」という、台詞もなく、ロミオの背後でダンスのみによって、死の運命へとロミオを誘う役を演じた真風さん。
私が好きだったのは、雪組の彩風咲奈さんの、この世のものとは思えない不思議さと怖さを表現していた「死」だったのですが、真風さんは、さらにスケールも大きく、迫力あるダンスも素晴らしく、さすがという印象でした。

真風さんは役替わりでティボルトも演じることになっているわけですが、今回はチケット入手が難しく、私は真風版ティボルトを見ることができません。
返す返すも残念です。

ここで、キャピュレット家、モンタギュー家、両家の母親役を演じた音花ゆり(おとはな・ゆり)さんと、花愛瑞穂(かわい・みずほ)さんにもふれましょう。
彼女達の歌唱も演技も卓越したものでした。
実は彼女達ロミオとジュリエットの母親役は、この物語のストーリーテラー的な役割も果たし、憎しみ合う両家、そして自分と夫との関係、子供との関係、自らの愛は人生のどこにあったのか、などなどを短い時間で観客に見せながら、なおかつ、肝心な部分での独唱やデュエット、決め台詞もガツンと入れます。

難しい役をお二人とも見事にこなしていました。星組のロミジュリにひとつ“芯”が入ったと思います。

・・というわけで、今回も長くなってしまいましたので、さらに次回に続く!
星組・ロミジュリファンはさらに次回を待て(#^.^#)


【Now Playing】 It Won't Be Long / The Beatles ( Rock )

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