【簡単・3分宝塚講座 Vol.23(100周年を控えて現在の各組の状況は・・月組編)】
前回に続いて、100周年を来年に控えての宝塚歌劇団各組の状況ご紹介です。
今回は月組。
トップスターは、男役:龍真咲(りゅう・まさき)さん、娘役:愛希れいか(まなき・れいか)さん。写真からも若くてフレッシュな印象を持たれるかと思います。実際に組全体から受ける印象も同様な感じがいたします。
実は、私は、トップお披露目公演の「ロミオとジュリエット」、そして「ベルサイユのばら」の二公演しか、お二人がトップに就任されてからは拝見しておりません。
二公演の内、「ベルサイユのばら」は、“様式美”のようなものを固く守るような演目で、あまり参考には出来ないので、お二人がトップに変わってからの状況は、ここではっきりと申し上げられるほどつぶさに見ているわけではないのです。
その間、全国ツアーでの「愛するには短すぎる」や、梅田での「Me & My Girl」も公演されていたのですが、拝見しておりませんので、ちょっと組の現況をご紹介するにあたってデータ不足は否めません。
しかもその間、“準トップ”と呼称されていた明日海りお(あすみ・りお)さんは花組に組替え。さらにその明日海さんと同期の凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんが宙組から組替えでこの月組に、また、トップの龍さんと同期の雪組・男役、沙央くらま(さお・くらま)さんも組替えでこの月組に入って来ました。
この方達が加わった月組の姿を未だ拝見しておりませんので、今の月組がどんな感じになっているかは、私としても全く想像もつかない、というのが現状です。
さらに、今度は組長の越乃リュウ(こしの・りゅう)さんまで退団されることが決まり、通常の組長とは異なり、各公演で重要な役回りを演じてきた越乃さんが抜けてしまう状態というのもちょっと想像が出来ないのです。
すべては、今度東京に持って来るミュージカル、「ルパン」で大体の様子がわかると言っていいでしょう。
また2000年初舞台の星条海斗(せいじょう・かいと)さんの今後の役回りも非常に気になります。龍さんと沙央さんの役回りに大きく左右されて、この人の役どころを決めるのは非常に難しくなってくると思います。
もうひとつ気になるのは、花組に組替えとなった明日海りおさんと同期の美弥るりか(みや・るりか)さん、そして、同じく同期の凪七瑠海さんの組内での位置は非常に微妙なことになります。
二人とも龍さんと同じく、“男っぽい男役”ではなく、とても美しく綺麗な男役であり、“かぶって”ますよねぇ・・・。
劇団がどういう考えで月組を若手中心の組にしているのかわかりませんが、若さを前面に押し出し、相変わらず“綺麗な”印象の組でこのまま突き進むのか、それとも何か新たな路線が見えてくるのか、予想がつかない、というのが今の月組です。
龍真咲さん、愛希れいかさんのトップコンビがどのような成長を見せてくれるのか、中堅の宇月颯(うづき・はやて)さん、紫門ゆりや(しもん・ゆりや)さんらの活躍への期待。その後を追う煌月爽矢(あきづき・さや)さん、鳳月杏(ほうづき・あん)さん、珠城りょう(たまき・りょう)さん達の“いきのいい”若手の動向も気になる組です。
明日海さんと、日本青年館で主演した2010年初舞台の娘役、咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さんの実に落ち着いた演技も印象に残っていて素晴らしかったので、若手娘役の今後の大注目株がこの人だとも思います。
若手が“じりじり”と、中堅と共に主要なベテランを追い上げているという感じでしょうか。
というわけで、トップ二人の「未知数の可能性」と、若手への「期待」とが渦巻くような状態というのが今の月組です。
9月の東京公演「ルパン」がますます楽しみとなってきたわけですが、本公演では新トップコンビでの月組初となるショー「ファンタスティック・エナジー」も有り、とても楽しみです。
月組のショーはとても綺麗で宝塚を観ているって感じが横溢します。
今回は、月組のご紹介でした。
次回は、トップ二人が入れ替わったばかりの雪組をご紹介する予定です。
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