【3/3】愛と革命の詩 -アンドレア・シェニエ-/ Mr.Swing ! 観劇記
花組の東京公演観劇記、3回目はいよいよショー「 Mr. Swing ! 」について。
トップ蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さんは、前半のミュージカル「愛と革命の詩」も仕上がりがいいので、その勢いをそのままにショーでも自信をもって躍動していました。
深紅のスーツが似合うのがまたにくい!
イントロダクションから花組は飛ばします。
そしてプロローグ、「楽園」では蘭寿さんがたぶん大好きであろう狂熱のリズムで弾けます。
相手役、蘭乃はな(らんの・はな)さんもすっかり蘭寿さんの相手役として定着し、ステージを盛り上げました。
それに月組から組替えで来た明日海りお(あすみ・りお)さんが加わると、また花組のステージでの風景が変わったように感じました。
輝きを放つスターが増え、よりいっそうの華やかさと、何か新しい風も吹いてきたように思います。
なにより、明日海さんの美しさといったら、間近の銀橋を通り過ぎて行くときに目眩がするほどのスターの輝きを感じたのです。
変わったところでは、最近の宝塚ではちょっと珍しい「野球」をモチーフにしたシーンがあって、楽しいコーナーになっていました。
意外と若手ではなくて、“中堅以上”の方達が男対女の楽しい勝負をするというもので、観客もリラックスして楽しめました。
明日海さんのセイラー姿の似合うシーンがありましたが、これも明日海さんのはつらつとした姿がとても印象に残りました。
今回はとてもいい席で見ることができたので、明日海さんが通り過ぎる度に「きれかったぁ~(*゚▽゚)」と一人で感激!
また今回で退団される春風弥里(はるかぜ・みさと)さんと、華形ひかる(はながた・ひかる)さんが銀橋で「じゃあな!」っていう感じで別れを表現するシーンには私もジーンと来ました(T_T)
葡萄がたわわに実る秘密の花園でのシーンでは、マスカレードの歌手の歌と共に愛に溺れて踊る男女が・・・。
マスカレードの男は蘭寿とむさんで固定ですが、今回の公演では相手役のマスカレードの女が三人の役替わりとなっていました。
私が見た回は、柚香光(ゆずか・れい)さんが蘭寿さん相手に見事なダンスを披露していました。
この人も何か色気のある人ですねぇ。今後も大注目です。
このブログでも何回か書いているのですが、私は花組のショーが特に好きです。
身のこなしや、ステージ運びがとても“大人”な感じがするのです。
勢いに圧倒される部分もたくさんあるのですが、ゆったりとした場面でも心の興奮はそのままに、感情の高ぶりは維持される・・そんな感じなのです。
大階段での燕尾服による男役最高の見せ場も見事にきめて、トップ二人のデュエットダンスも心憎い振付がうれしく、最後まで楽しめました。
今回の公演、“蘭寿さんの花組”として、とてもいい形になったと感じました。
残るは来年のラスト、卒業公演ですが、まだこの余韻にひたっていたいと思います。
今回の花組、ミュージカルもショーも『満点!!』でした'(*゚▽゚*)'
【Now Playing】 オトナのJAZZ TIME / 島崎保彦・阿里耶 ( ラジオ日本 )
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