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2013/11/18

住職が書いた「煩悩フリー」な働き方

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『煩悩(ストレス)フリーの働き方。/小池龍之介著(角川文庫)』という本を読みました。
著者は、東大出の住職であり、お寺とカフェの機能を兼ね備えた「idea cafe」も展開し、「家出空間」というウェブサイトも立ち上げ、現在は山口県と東京・世田谷の寺を往復しながら、自身の修行と一般向けに瞑想指導も続けているとのことでした。

変わった経歴にも興味を持ったのですが、「煩悩(ストレス)フリーな働き方」というタイトルにも引かれました。

ストレスだらけの現代について著者は、

「ひるがえって現代を見渡してみますに、身体をあまり動かさない仕事が多すぎます。」

「そして頭ばかり使う仕事が多すぎます。」

「欲望と怒りをあおり立てるような仕事が多すぎます。」

「自分をごまかしながら嘘をついて人を騙して生きていたほうが楽なのではないか、と錯覚されられてしまうような仕事が多すぎます。」

「それらは確かに、事実として認めなくてはなりません。」

と分析しています。
そして、それらに流されて、心と身体をバラバラにし、実際は自分自身を痛めつけながら生きていくのが正しいわけではないと言っていて、心を身体と一致するところまで持って行くために、テクニックを使えばいいのだと・・と言っているのです。

でもねぇ、ある程度までは理解できるのですが、読んでも読んでも途中からわからなくなってしまうのです。
いじめられると感じたら、それは自分がマイナスの怒りなどをエネルギーとして蓄積しているからだから、目の前の現象などに心を持っていって考えの集中をイヤなことから外せ・・みたいな話になるのです。
それができたら苦労はしないよ!と思わずつぶやいてしまいました。

欲望や怒りや迷いを抑制しながら精進をつづけていたら、心はいつでも充実感の中に浸っていることができるとも言っていますが、いまいちその心境が理解できません。

次から次へと起こる感覚の変化に向かって、しっかりと心を寄り添わせ、連動させるようにすると、うまくすれば煩悩の作用が静まって、激しい幸福感を覚えることができる。これを「没頭できている」ことによって「心が空(くう)になっている」状態の味わいと申しましょう・・・などとも書かれていましたが、このような境地になったことは生まれてこの方一度も無いかもしれません。

けっこう楽に読めて自分の今の精神状態にとって、良い影響がありそうだと思って読んだのですが、まだまだ修行の足りない私には理解するに至りませんでした。
ちょっと残念。


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