ミュージカル『メリー・ウィドウ』は素敵だった
宝塚歌劇・月組東京特別公演『 MUSICAL Merry WIDOW ~オペレッタ「メリー・ウィドウ」より~』を見ました。
主演は、専科から北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんを迎え、相手役ハンナ・グラヴァリは若手も若手、咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さんが演じ、主要人物である吟遊詩人・カミーユ・ド・ロションは、月組組替え後活躍中の凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんが演じました。
軽い気持ちで見に行ったのですが(軽い気持ちで見るのがふさわしい演目ですが・・(^-^))、主演北翔さんの月組のメンバーをまとめる力にまずは驚きました。
皆が皆、北翔さんを慕い、追いていく・・という、何か“あたたかい”団結力を感じました。
可笑しなエピソードが続き、ミルコ・ツェータ男爵の星条海斗(せいじょう・かいと)さんが200%の演技とアイデアとアドリブで笑いの渦にエピソードを紡ぎ上げ、会場は笑いと、次の展開への期待で大盛り上がり!(^-^)
北翔さんの憎めない伯爵が、やはりアドリブと軽妙な演技、そして圧倒的な歌唱、ダンスで舞台は華やかな興奮に包まれました。
それを凪七“王子”が、華麗に美しく楽しく進行させて行きます。
さらに、キャバレー・マキシムでの、組子総力をあげた“カンカン”ダンスは圧倒的で、会場全体が熱狂しました。手拍子で皆、手がちぎれそうになるくらいの大拍手!!でした。
北翔さんが、「アンコールッ!!」と言うと、リプレイするようにさらにスピードを上げる感じで全力のダンス、・・そして気づくと超若手の暁千星(あかつき・ちせい)さんが、舞台上手から下手へ強烈スピンを披露したあと、さらに舞台中央で回転技を披露'(*゚▽゚*)'すっごぉ~い☆☆
月組みんなの会心の笑顔に会場はうれしさ爆発でした。
ストーリーは、莫大な遺産を手にした未亡人ハンナ・咲妃みゆを取り巻く男達と、元カレ?!の北翔さん含む絶妙な“恋のさや当て”が面白く、最後までドタバタあり、しっとりとした恋愛ありの、見ているこちらが“やきもき”したり、ウキウキと楽しくなったりの素晴らしい舞台でした。
何といっても、咲妃さんの未亡人は、若手とは思えぬ堂々としたもので、立ち居振る舞いも見事であったし、演技も文句ないし、歌も素晴らしかった(*^▽^*)・・もう、ほめてばっかし!ヽ(*´∀`)ノ
もし、北翔さんが月組トップで、咲妃さんと組んだりしたら、剣幸(つるぎ・みゆき)さんの頃の月組みたいになるんじゃないか、・・などと超妄想をしてしまいました。・・これは本当に妄想ねd(^_^o)
凪七さんは、月組らしく、綺麗な男役で、相変わらずのスマートなたたずまいでしたが、もうひとつ何かトップオーラのようなものが出てきていないという印象もありました。本公演で再び大好きな凪七さんの男役っぷりを拝見して成長ぶりを感じたいと思います。
先ほども書いた暁千星さんは、まだ若手であるのに、北翔さんと組んでの二人のシーンをもらったり、しかもセリフ付きで、北翔さんからのアドリブにも耐え、おそろしい新人であると感じました。しかも“華”がある。
星条さんの男爵の妻を演じた琴音和葉(ことね・かずは)さんは、“もって”ますねぇ。コントチックな部分と、行方定まらぬ恋の間で揺れ動く様子も、うまく演じ分け、さすがなところを感じました。
美人だし、歌唱力も抜群だし、これからもっともっと活躍してほしい人です。
私が見た回では、終演後にトークショーまで組み込まれて、月組と北翔さんの魅力をますます感じて、とても幸せな気持ちで劇場をあとにしました。
写真は、会場ロビーにあった等身大の北翔さんのお姿!
今回の公演「メリー・ウィドウ」は、北翔さんの代表作のひとつにも数えられるのではないかと思います。
良かったぁ~*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
【Now Playing】 Sky High / Jigsaw ( Pops )
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