船橋の私設ビートルズ資料館を訪れて【1】
facebookでは、すでに私が先週、船橋にある私設ビートルズ資料館を訪ねたことをご報告しておりました。
このブログでもいろいろとその時のことを何回かに分けてご紹介したいと思います。
見学は、この資料館を運営されている野口淳さんにより温かい雰囲気の中、させていただきました。ほんとうに“家族的”で、緊張していた私にはとてもうれしいものでした。
最初の写真は、左側が、まだアメリカでメジャーではなかったビートルズのレコードを出した「VeeJay」というレーベルから出た、謂わばビートルズのアメリカデビュー盤といっても良い「 introducing THE BEATLES 」です。
そして、右側のアルバムが日本でも有名なビートルズのアメリカ・メジャーデビューアルバム「 MEET THE BEATLES ! 」です。もちろんオリジナルの本物!(*^^*)
見学の前半は、野口さんの説明付きで様々な資料を拝見したのですが、そちらは次回以降ご紹介いたします。
今回のブログでは後半にレコード試聴とDVD視聴した体験について、衝撃だったのでご紹介しようと思います。
レコードの試聴については、日本盤と英国オリジナル盤の比較をしながら進められました。
野口さんのおっしゃるには、一部の日本盤については、発売を間に合わせるために、既に発売されていたアメリカ盤を使用して作製されたものもあるかもしれないとのことでした。・・知らなかったなぁ。
聞き比べれば“一聴瞭然”、英国オリジナル盤(モノ)は、圧倒的でした。
高音も低音もグングン、グリグリ、ガンガン(^_^;)圧力を掛けて迫ってくるような印象でした。
私もほとんど日本盤ばかりですが、全てのアルバム、また一部シングルを所有しております。でも、こんな音で聞いたビートルズは初めてでした。
また、久しぶりにアナログの音を聞いたせいもあるかもしれませんが、CD音源とは全くの別世界という感じがします。ビートルズのアナログの世界は彼等が目指していた迫力あるロックサウンドを具現化しているのではないでしょうか。私も考えをあらたにしました。
特にビートルズ後半のエンジニアを務めたジェフ・エメリックの本にも書かれていた「ペーパーバック・ライター」のシングル盤の音は、ベースはもちろん、ギターも過激な録音で、野口さんもおっしゃっていましたが、当時の小さなポータブルプレイヤーなどでは針が飛んでしまったのではないでしょうか。
それに、ポールのボーカルの臨場感も、事前に聞いた日本盤もなかなか健闘はしていたものの、英国盤は“そこにいるポール”みたいな印象でした。すごいっ!
そしてDVDですが、ご覧になったことがある方もいらっしゃると思います、ワシントンDCのステージ周囲が全て観客席になっているところでのアメリカデビュー演奏です。
以前に私もちょっと荒れた画像のフィルムなどをDVD化したものを見ているのですが、こちらはかなりクリアな画像と録音です。
で、野口さんに視聴後感想を求められて、思わず「いいバンドですね(゚ー゚*)。oO」と申し上げました。見学をご一緒していたMさんも「同感です」とおっしゃっていただけたのですが、彼等の“息の合った”演奏に驚きました。
おそらくあの状態では自分たちの音も良く聞こえていないでしょう。でも、ジョン、ポール、ジョージが一緒に肩を同じタイミングで揺すって必死というよりは、ある意味“貫禄”を見せた演奏をしていました。ダテに下積みしていたわけではないのです。
I saw her standing there をポールが歌っていて、コーラスの部分になると、よおしっ!って感じでジョンがポールが歌っているマイクに向かうところなどはふるえがきました。
また、This Boy で三人がひとつのマイクであのコーラスを繰り広げるのですが、あの歓声というよりも轟音の中、律儀に“ハモる”三人と、うしろでドンピシャのタイミングでハイハットのリズムを刻むリンゴにも驚愕しました。
どんな環境でも四人は最高のバンドとして演奏しているのです。
特にリンゴのドラムセットは中華料理屋のテーブルみたいに回転して、どちらに向けても演奏できるようになっているのですが、もう“ぐらぐら”で劣悪な状態なのに気にもせずパワフルかつ素晴らしいピッチのビートを叩き込んでいました。
レコードも画像も呆然とするくらいに驚いて見聞きし、とても素敵な経験をさせていただきました。
次回、このブログでは展示されていた資料についてふれていきたいと思います。
ビートルズファンはお楽しみにd(^_^o)
【Now Playing】 Devil In Her Heart / The Beatles ( Rock )
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