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2014/01/23

やっと読んだ「下町ロケット」

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『下町ロケット/池井戸潤著(小学館文庫)』を文庫化されるまで待って(^^;)読みました。だって他の池井戸作品、全部文庫で読んで、本屋さんでハードカバーを見るとそれらと比べると高く感じてどうしても手が出なかったんです。

当時、直木賞受賞作品としてベストセラー、きっと既に本好きの皆さんはとっくに読んでいるかとは思いますが、・・・良かったぁ~(*゚▽゚)ノ
下町の工場の話ではあるけれども、主人公は宇宙科学開発機構の研究員、冒頭のロケット発射失敗のシーンから一転して父の町工場の跡を継ぎ、そこでも前職で培った技術・研究を生かしてそこそこの業績を上げるのですが・・・。

取得していた特許の穴を突かれ、パクった側から訴訟を起こされたり、ロケット開発を国から受託している巨大企業からの圧迫、さらにそれらの企業の中にいるブラックな人達からの悪辣な罠が次から次へと仕掛けられ、ハラハラドキドキしながらもぎりぎり土俵際の逆転でかわすという・・“半沢直樹”でお馴染みの著者の痛快なストーリー展開に、わかっちゃいるけど“乗って”しまいました。

半沢・・でも、銀行内部の様子などが見てきたように詳しく書かれていましたが、こちらでもロケットエンジンのバルブの細かな技術的記述がいやが上にも臨場感を増して、経営を取るか、技術にかける夢を取るかなどで工場の社員間の葛藤も描かれ、人間ドラマ的にも面白い作品でした。

さらに主人公の別れた妻や、家族などとの関係での悩みなどもドラマとして加わり、ただの町工場の成功物語などではありませんでした。

やっぱり読んで良かった池井戸作品、(#^.^#)まだ読んでいない人は、せっかく文庫化もされたので読んでみては?!


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