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2014/05/28

懐かしく山口瞳さんの「礼儀作法入門」、ページを捲ってみた

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『礼儀作法入門/山口瞳著(新潮文庫)』を読みました。
昭和50年に刊行されたものの文庫化ですが、ご本人が平成7年に亡くなられていて、読んでみると時代を感じさせる内容も多々ありましたが、楽しめました。

「祝儀袋の渡し方」なんてところを読んでみると、けっこう山口さん、祝儀袋の収集が趣味になっているくらいに“あちこち”でご祝儀というか、チップを払っている様子がわかります。

例えば、工場見学で帰りに駅まで送ってくれたバスの運転手さんに百円(今の百円ではない)を渡したら、あとで「あの人は社長です」と言われた話などもありました。

旅館での仲居さんや風呂焚き、下足番、板前、酒場のボーイ、バーテンダー、からタクシーの運転手、芸者まで・・祝儀袋をいくら集めても使ってしまうのがよくわかります。

酒の注ぎ方から、飲み方(盃と右手指の位置と角度)、箸の置き方、ギャンブルへの関わり方(これが礼儀作法に入るのか・・当時は入ったのかもしれない)、スーツのあつらえ方、当時山口さんが気に掛けていたことが次から次へとランダムに書かれていました。

ちょっと驚いたのは、深夜に会社の上司、部下などを家に連れて来た時の女房の心得的なもの・・として、「残り物を工夫した簡単なツマミをつくのは酒飲みの女房に不可欠の才能である」と書かれていますが、今ではそんな亭主は玄関から入れてもらえない(^^;)のではないでしょうか。

食事中のタバコなどについてもずいぶんと自分に都合のよい作法なども書かれていて、時代を感じさせます。

でも、当時の山口さんの男としての存在の仕方は大変興味深く、ランダムに書かれてはいるものの、中身はとても濃くて面白い本でした。
昭和の頑固者の時代を疑似体験するような感覚を味わえました。


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