「日曜日の女たち」という小説を読んだ
『日曜日の女たち/真野朋子著(幻冬舎文庫)』を、これまたブックオフで86円也で手に入れ、読みました。
月一回開催される「日曜倶楽部」という会は、38歳から26歳までの女性五人の飲んで食べての“おしゃべり会”ですが、全員が不倫中の独身という・・読む前から面白そう(不謹慎ですが)でしょう?!・・面白いですd(^_^o)
皆が皆、訳ありの恋愛(不倫)中。
日曜倶楽部での五人の会話が、不倫の始まりから現在、そして今後の見通しなどを“突っ込み”などが入りながら読者の前に繰り広げられます。
五人が五人とも異なるタイプの不倫をしていて、さらにメンバーの叔母さんのエピソードも紹介されるのですが、そこにも30年以上に渡る「不倫の集大成」みたいな大河物語もあります…(^_^;)
各々境遇は違うのですが、それぞれの女性達がどんな気持ちで男と付き合っているのか、相手の家庭のことをどう考えているか、そして肝心な相手の男がどうしてこの関係を続けているのか、・・まで、まるで著者が体験でもしているかのようにそれぞれの女性について事細かに書かれています。
これは男にとっても非常に興味深い…σ(^_^;)別に不倫しようってわけじゃないですよ・・ものでした。
相手の奥さんが乗り込んで来る話もあるし、離婚に向かいそうだったのに、相手の奥さんが大病に掛かり、よりが戻ってしまう話もあるし、自分が離婚したあと同級生で既婚の元カレに相談していたらその彼と不倫関係になってしまう話など、盛りだくさん?( ̄O ̄;)な内容にどんどん引き込まれました。
けっこう“軽い”小説だと思って読んだのですが、意外と“深い”のでした。
それに、実際に不倫しているときの二人の会い方、出かけるときの段取りなどは“臨場感満点”でした。
どんどん読めてしまうので、軽い気持ちでいたのですが、女性を中心とした様々な人生模様がしっかりと書かれていました。
で、とりあえず不倫はやめておこうと思いましたd(^_^o)
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