100周年本の目立つヤツ
『タカラヅカ100年100問100答/中本千晶著(東京堂出版)』が、やはり気になっていたので読んでみました(^_^)
中本さんは数々の“ヅカ”本を書かれていますが、今回は100周年を迎えた宝塚歌劇をかなり数値的に分析していたのが目立ちました。
宝塚の魅力についてのアンケートでは、だいたい想像通りの回答でした。
1位は「夢」、2位は「男役」、3位は「キラキラ」・・。その下のランキングもほぼ想定通りでした。
つまり、私も“いっぱし”の宝塚ファンになれたのかな?と感じました(^^;)
あとは、初めて宝塚を観ようという人への基本的な知識も書かれていましたが、初心者が「えっ!」とか、「ギョッ」とするようなことが書かれていても良かったかも、・・とも思いましたが、“変”な本になってしまうといけないので、良識的な範囲の記述で結局良かったのかもしれませんd(^_^o)
トップスターになれる「確立」だとか、音楽学校での成績がスターへの道に影響するのか、とか、トップスターの在任期間なども細かく掲載されていました。
また、宝塚に“つきもの”の組替えのデータや、“日本もの”が得意と言われる雪組が実際に“日本もの”の演目が多かったのか、などもデータ的に調べられていました。
今現在の私のような“ある程度”宝塚歌劇のことが分かってきて、歌劇団員個人や、演目ごとのエピソードなどに興味が湧いているような状態の者にとっては、もっとディープに情緒的に“じっくり”と書かれているような部分が多いと興味深かったのですが、・・読者としてのターゲットはどの辺に絞っていたのだろう、と思いました。
“コテコテ”のファンには、データ的なものは、あまり興味を持ってもらえそうもなさそうだし、初心者には、意味不明な部分が何箇所か出てくる内容かもしれません。
でも、私には女性から見た視点が欠けていますので、これは中級宝塚ファンにとってはかなりの良書なのかもしれません。
せび次回の宝塚本では、「むら」と呼ばれる本場宝塚でのファンの過ごし方だとか・・ちょっと面白そうでしょ(^-^)、・・衣装部さんの仕事の進め方、「歌劇」や「グラフ」の編集者の苦労話、音声さんや、照明さんの話、などなど(^_^)ディープに突っ込んでいただけると、うれしいです!d(^_^o)
データ的な部分は何度か読み返すと、初見で気付かなかった何かが見えてくるかもしれませんので、私の身近に常に置いておきたいと思います。
・・結局、楽しくあっという間に読んでしまいましたとさ・・(^-^)
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