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2014/06/27

「焼き餃子と名画座」・・女性エッセイストの味歩き本、読みました

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『焼き餃子と名画座~わたしの東京 味歩き~/平松洋子著(新潮文庫)』を読みました。
いきなりタイトルからして美味しそうで(^_^)楽しそうです。

著者の平松さんは、1958年生まれで倉敷市出身ですが、その文体は長い東京生活から、“チャキチャキの江戸っ子”で、テンポ良く、その街歩きは、自転車に乗っているような軽快さで語られています。

兎に角、映画のラッシュ(撮りっぱなしの編集されていないフィルムを連続して映写すること)を見ているような書きっぷりで、東京のさまざまな街と老舗や、お気に入りのお店を紹介してくれるのですが、東京に不案内で、お店の名前をいきなり言われてもピンとこない私には追いつくことができない章が多くてたいへんでした…σ(^_^;)

でも、時としてゆったりとお店の周りの街の様子や、お友達とのゆったりとした楽しい会話、お店の人のお客さんをもてなす仕草、そして運ばれてくる料理と、その味わいなどが書かれている章もあって、そこでは読んでいるこちらも著者と共に“至福”の時間を過ごしているような気分になりました。

著者は、食文化と暮らしをテーマに執筆されているエッセイストですが、書きたいことが、言いたいことが、その場で感じたことが山とあって、もうこの一冊では書ききれなくてこぼれ落ちそうなくらいのボリュームに感じました。

また、決め技のように繰り出される、街の様子を表わしたり、運ばれてきた料理を表現したりする文章表現は、本当に惜しげも無く全編に渡り様々なパターンで使われていて、私などには何回かに分けて“小出し”にしたいくらいの小憎らしくも素晴らしい表現のオンパレードで、・・もう脱帽です。

巻末に東海林さだおさんとの対談も収録されているのですが、女性が書くこういうタイプのエッセイは、「私はこういう人なのよ」というのが多いと指摘されていて、平松さんは、女性の読者を意識し、「この人はこんなもの食べて、こんなことを考えて、こんな日常を送っているんだと思って、“私はあんまりズレてない”とか、“イケてないところを修正しよう”とか、自己確認のために読むことが多いかもしれないので、そうなるのです」と答えています。

それは、私もこの本を読んでいてずっと感じていました。
男性読者としては、逆にそれが違和感を持つことになってしまったのかもしれません。
要するに男女では、街の雰囲気やお店、料理などを感じる視線が異なるのでしょうね。

というわけで、読んでいると餃子やチキンライス、ハイボールに酎ハイ、煮込み、肉豆腐、すき焼きにうなぎなど(^^;)食べたくなって困る本でした。


【Now Playing】 <R.シュトラウス>家庭交響曲 Op.53 / 指揮:アンドレ・プレヴィン NHK交響楽団 ( Classic )

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