映画「グランド・ブダペスト・ホテル」を見た
表題の映画を見ました。
2013年、製作:イギリス/ドイツとなっていました。
品格漂うオールドスタイルのホテル、グランド・ブダペスト・ホテルを仕切る名コンシェルジュのグスタヴ(レイフ・ファインズ)が常連客のマダムが殺されたことで自らが疑われ、さらに莫大な遺産争いにも巻き込まれてしまうというお話でした。
ベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)と共にヨーロッパ中を巡って、さらにコンシェルジュの秘密結社の力を借りて主役の名コンシェルジュが連続殺人事件の謎に挑みます。
舞台となっているホテルのみならず、この世のものとは思えないロケーション、登場人物の衣装、小道具・大道具、ヘアメイク、音楽に至るまで、徹底的に追求されているであろうと想像出来る素晴らしさには先ず驚きました。
それを見るだけでも映画としての見どころになるくらい。
1930年代のコメディなどからアイデアを得たということで、クラシカルで全体の仕掛けも舞台を見ているような印象も受けました。
その中でこのミステリーが繰り広げられるわけですが、この映画、何回か見た方が良さそうです。
美しい景色や、凝った映像、役者の演技などに目を奪われていると、ストーリー展開に乗り遅れたり、ストーリーを追おうとすると、せっかくの見どころ映像を見逃してしまいそう・・。
ただ、私にはけっこう残虐というか、見るに忍びないシーンと映像が有ったり、感覚的に日本人には向かないやり取りというか、台詞回しが有ったりして、ちょっとイヤな感じが残ってしまったというのも正直なところです。
通常の映画ファンにとっては、かなりの名作と言えるものかもしれませんが、最近の“暴力シーンなどがつらい”私にとっては、その分を差し引くと75点です。
私個人の感想はちょっと控えめになりましたが、見る価値のある映画ではあると思います。
気になられたらぜひ映画館にお運びください。損することはないと思います。
【Now Playing】 Melted Matter / Tord Gustavsen Trio ( Jazz )
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