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2014/07/30

もうすぐ還暦、だけどまだまだ“冒険したい”・・“恋もしたい”・・みたいな小説

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『通夜の情事/藤田宜永著(新潮文庫)』を読みました。

この本は、六編の短編小説から成っていますが、そのいずれも今回のブログの表題のとおり、退職の時期も視野に入ってきて、自分の行く末も見えてきた。
家族・・特に妻との関係もどうにかこうにか保っている、そんな還暦も近い男達のわずかだけど冒険心と恋心のかけらのようなものを描いたものです。

だから小説中に出てくる音楽や、映画、主人公やその友達、そしてかつての恋人達も皆が皆、1970年代のちょっと“やみくも”な生き方、恋を、再会して語り合ったり、新たな恋を見つけたり、また、深い関係にならずとも、夫や妻以外の人との新鮮な付き合いからある意味“良い影響”を受けて、逆に夫婦の関係が少しばかり良いものになったり・・と、様々なシチュエーションでの物語が描かれていました。

それぞれのお話の主人公たちは、どうみてもIT関係にも疎く、スマートフォンどころかケイタイ・メールのやり取りさえもおぼつかないのですが、それでもむしろその方がストーリー的には面白くなるものです。
この小説は比較的最近のものですが、昔の小説が面白かったりするのは、ケイタイ電話が無いことが劇的な展開を生んでいるというのもひとつあるのではないかと思うのです。

「ああ、それならケイタイ一本、メール一通で解決しちゃう!」みたいなことって昔の小説を読んでいるとけっこうあるものです。

今じゃ、メールで告白して、メールでフラれるなんてこともあるわけで、小説にもならないかも・・全部で一分くらいで恋物語が終わってしまいます (・_・;

妻とも別れ、会社もリストラされ、現場監督が天職だった主人公が自宅前の新築工事に興味を持って見ていると、電気工事の下請け会社の現場担当が女性で、自分の子供くらいの年齢だが、なぜか偶然知り合いになり、仲良くなる話もありました。

休日にご飯をつくりに来てくれたりするのですが、その娘が実は・・・、という感動の話も有り(営業妨害になるので詳しくは書きませんが)、胸がきゅ~んとなるお話、会社の上層部と折り合いが悪くなり、その日は出社せず街をウロウロしているときに知り合った同年配の男と飲みに行くことになり、そこの若い娘と知り合ったばかりの男の意外な関係に涙・・、などと六編の小説はそれぞれが良いストーリーを持っていて楽しませてくれました。
それに、ちょっと我が事のようにしみじみとしてしまいました。

仕事と家庭に“秋風”の吹き始めたあなたにはピッタリの本ですよ(^^;)


【Now Playing】 Bremond's Blues / Cedar Walton Trio ( Jazz )

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