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2014/08/17

「いつものように幕が開き」を読んだ

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『随筆随談選集④ 小沢昭一 百景 いつものように幕が開き/小沢昭一著(晶文社)』を読みました。
これは先だって神保町の古書店で買い求めたものです。

370ページにも及ぶ本ですが、中身は小沢さんのラジオや落語、裸?をめぐる48の話が収められています。読み応えありました。

小沢さんと言えばTBSラジオの番組「小沢昭一的こころ」を思い出します。
1973年から2012年まで一万回以上放送された名物番組でした。

この本でも、ラジオの世界には味わいや深みがあって想像力をくすぐられるモノクロ写真の世界ではないか、ということを書かれています。

テレビの方が視聴者も多いし、伝達力があるのではないかと思いますが、何かイベント・公演などの紹介を番組中ですると、実際に来てくれるお客さんは「ラジオを聞いて来ました」という人が圧倒的多数だそうです。
私もラジオの魅力を日々感じているのですが、ラジオって、自分に語りかけられているんじゃないか、という感覚があるんですよね。
テレビは平均的な視聴者に向けて放送されているような感じがして、上記のような語りかけられているという感覚は無いように思います。

落語について、江國滋さんとの対談を含め、「志ん生」について熱く語られています。
小沢さんの本職である役者もそうですが、結局、志ん生の落語の魅力は「人(にん)」だろうと語っています。
志ん生は、高座で眠ってしまい、お客さんが「いいから寝かせておいてやろう」ということがあったと聞きましたが、そのときもお客さんはそれを見て笑っていた・・などというエピソードも書かれていました。

それから、小沢さんの得意分野「ストリップの世界」についてもさらにさら(^_^;)熱く語られていました。
それこそ歴史的な変遷をたどり、ここで書くと問題もありそうなので詳しくは書けませんが、エスカレートにエスカレートを重ね、これが最後の到達点だと思っても、またさらにエスカレートしていく、それへの尽きない興味が、ここでも熱く語られていました(^^;)

落語のところでも、志ん生と文楽という個性の異なる二大巨頭を比較していましたが、ここでも一条さゆり、桐かおるという二大実力スターを比較してその偉大?な功績について書かれていました。
そして、見せしめ的に逮捕され、服役している一条さゆりさんを和歌山の女子刑務所に訪ねるところも書かれていました。
ここらが小沢さんの、“のめり込む”性格を表わしていると思いましたが、非常に心に染み入る話になっていました。

そして、自らの職業である「役者」についても語っていて、「名人上手」として崇められた役者・俳優が、特にテレビの出現以降、素人がする演技の方が“ウケ”てしまう状況についても書かれていました。
しかも、その素人の演技や台詞回しが勝っている場合も確かにあると肯定しながら、芝居、演技の魅力、奥深さについて例を挙げ、自らの工夫の仕方についてもしみじみと書かれていました。

この本のシリーズは、今回ご紹介したラジオ・落語などについて語ったものの他、5回配本されていて、特に第一回配本の「旅」についてのものはぜひ手に入れて読んでみようと思っています。
前回ご紹介した「山本夏彦」さん、そして今回ご紹介した「小沢昭一」さんも私の師匠と呼びたい方です。お二人とも亡くなられてしまったことがとても残念です。


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