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2014/10/31

定年後「なにもしない」静かな生活?!・・・

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『定年後7年目のリアル/勢古浩爾著(草思社文庫)』という本を読みました。
著者には、「定年後のリアル」という著書がすでにあるとのことですが、今回のこの本は、さらに進んで定年後“7年目”における定年後のリアルな生活について書かれたものです。

表題にあるように、著者の定年後の態度は、「なにもしない」が基本姿勢です。

「それでいいのか」「生きがいを見つけなくていいのか」「人のため、地域のために定年後の時間を有効活用しないのか」・・などなど、今のご時世に著者の生活の基本姿勢は逆行しているように感じる人もいるでしょう。
ましてや、その本を読んでいる私は、上記のようなことを声をからして地域の方々に前職で二年間も語りかけてきたわけです。

・・そこにこれだ!「なんにもしない」ときたもんだ。
そのタイトルにインパクトを受け、読んでみると、・・なるほど、人には人それぞれの定年後の生き方があっても良いと感じた。
誰もが“しゃかりき”になって、活動している姿というのも、何か違和感を受けるのも事実と言えば事実。
ものごと、硬直的にばかり考え過ぎても如何か、と思い直したのです。
そう思い直せるほど、この本の、この著者の自然体な様子はインパクトがありました。

「キャップなんかかぶらない。頭にタオルもバンダナも巻かない。暑いからといって半ズボンなどはかない(←特にここに同感)。ズボンをパンツと言わない。結婚指輪はしない。ドリンクバーは好まない。「上から目線」という“ばか言葉”は使わない(←ここにも激しく同感!d(^_^o))。などなど著者の静かな決意は、・・・上記のほかにまだまだあったのだが、このブログ読者の特にこういう記事についての反応は、男女別、年齢別、などのアクセス解析を考慮すると、怒り出す人が多そうなのでかなり割愛しています。

私も4月から職場が変わり、全く今までとは異なる形で特定の地域の方の様子を日々拝見することとなり、人生観も曲線を描いて変化してまいりました。
人との関わりも、自分に合う人との関わりに重きをおいて生きて行きたくなってきましたし、自己を犠牲にしてまで人のために動く比率も大幅削減しようと思っている矢先にこの本を読んでかなりの部分で共感しました。

未来の定年後の自分をイメージして今からどう生きようか、と考えてみようというきっかけになりました。
定年を間近に迎える方にもインパクトを持って読んでいただける本と言えるのですが、逆に若い人が読んでも定年後の方達の心模様が少しは理解できるのではないかと思いました。

今年読んだ本の中でもかなり衝撃的な内容の本でした。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / アンカー:迎 康子 ( NHK-AM )

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