『宝塚夜話・第二十一夜 < 「エリザベート」の深さにあらためて驚く >』
今回の宝塚歌劇・花組の「エリザベート」を見てあれこれ想い、歌劇団がYouTubeにアップしているダイジェスト版のプロモーション画像などを見ていたら、画面横のおすすめ画像に過去の宝塚版エリザベートがいくつも出てきました。
1996年初演の雪組・一路真輝(いちろ・まき)さん主演によるエリザベートの様々なシーンがアップされていたので、見てみました。
※丁度この頃は私が宝塚から離れていた時期です。エリザベートのうわさは風の便りに聞いていた程度です。
私が実際の舞台でエリザベートを観たのは、雪組・水夏希(みず・なつき)さん主演のものと、月組・瀬奈じゅん(せな・じゅん)さん主演のもの、そして今回の花組・明日海りお(あすみ・りお)さん主演のもので、まだ三公演しか実体験しておりませんでした。
あとは宝塚ではありませんが、帝劇の朝海ひかる(あさみ・ひかる)さんがエリザベートを演じたものを観ています。結局、朝海ひかるさんはじめ、杜けあき(もり・けあき)さん、春風ひとみ(はるかぜ・ひとみ)さんら、宝塚OGが三人も出演していたのですが・・。
いきなり見た初演エリザベートの「闇が広がる」のトート・一路さんとルドルフ・香寿たつき(こうじゅ・たつき)さんのシーンにはほんとうに驚きました。
二人の迫力ある演技と歌唱は、筆舌に尽くしがたいものがありました。
YouTubeの小さな画面でもグイグイと引き込まれ、息を呑みました。
エリザベート・花總まり(はなふさ・まり)さんと一路・トートの「最後のダンス」のシーンも想像を絶する迫力と歌唱、しかも一路さんの“目”の使い方は誰も真似できるものではないと思いました。
他のシーンも、一路さんの身のこなし、表情、歌、全身からあふれる気高く狂気さえも感じる雰囲気など、あまりの素晴らしさに言葉を失いました。
この作品が宝塚にとって大切な演目となり、今回の花組公演中に公演回数800回を越え、観客動員数も200万人を超したわけですが、やはりこの雪組の初演の素晴らしさあってのものだと深く感じました。
それに、現歌劇団理事で、専科で今も活躍されている轟悠(とどろき・ゆう)さんがルキーニを演じていて、これも凄かった!!
次回エリザベート公演がいつになるかはわかりませんが、私もそれまでに過去の公演をDVDなどを入手して味わっておこうと思っています。
そう言えば、東京「エリザベート」公演は今日16日(日)が千秋楽ですね。
明日海りお・トート、新たなトート像を見せてくれました。そして、本日で宝塚を卒業する、エリザベートを演じた蘭乃はな(らんの・はな)さん、たくさんの作品でファンを楽しませてくれました。
ほんとうにありがとうございました。
最後に花組の皆さん、素敵なエリザベート公演ありがとうございました。
【Now Playing】 きらクラ! / ふかわりょう・遠藤真理 ( NHK-FM )
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