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2014/11/03

「最後の日本人」を読みました

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『最後の日本人/斎藤明美著(新潮文庫)』を読みました。
最後の日本人としてこの本に登場するのは、高峰秀子さん、緒形拳さん、永六輔さん、山田太一さんら誇り高く生きる人達25人です。

「言ってわかる人には言わないでもわかる。言わなきゃわからない人には言ってもわからない」という高峰秀子さんの言葉。自己顕示、虚飾、見栄、など女優にとっても必要悪と言える要素を唾棄していた高峰さんの厳しい言葉に心打たれました。

漫画家の水木しげるさんの幸福の七箇条もおもしろかった。

一、成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
二、しないではいられないことをし続けなさい。
三、他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべき。
四、好きの力を信じる。
五、才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
六、怠け者になりなさい。
七、目に見えないものを信じる。

・・最近の私はかなり近い状態になってきた…σ(^_^;)

伊東四郎さんの

「本物の芸人も役者もほとんどいなくなった。テレビが地に落ちたことが大きな原因だと私は思う。誰もが“素”で出ている。素のままで喋ることを“演技”と称し、“バラエティ”という意味不明な造語の中で与太話をして金を取る。安手な番組が横行している現状では不可抗力と言えなくもないが、ものには限度がある。楽して儲けようとする志の低い芸能人が多すぎて見ていて浅ましい。」

・・これも100%同意いたしました (・_・;

天野祐吉さんの「なぜ日本はこんな腐り果てた国になったんだと思いますか」の質問に対する回答が

「原因は“暇”。暇がなさすぎるんですよ」

・・その心は、「江戸時代は生存のために追われなくていい時間がたっぷりあった。その暇を何かに使おうということで、みんなが面白いことを生み出した。それが文化ですよね」とおっしゃっています。
「暇つぶしというのが、悪いことと思われるようになったのは明治以降のことですよ」と、続けていて・・これも今の私は深く同意するのでした。

天野さん、もうひとつ原因をあげていて、

「少子化。どんどん減った方がいいと思う。日本の人口は」とおっしゃっています。
「国が若い働き手を増やそうと躍起になっているのは、労働力を確保する。言い換えれば年金の払い手を確保してるんですよ」
さらに
「働く時間がどんどん減っていくと必然的に金がなくなり、今よりずっと貧乏になる。でも貧乏していても面白く生きてるほうが面白い」
「金があってもつまんなく生きてるヤツの人生はつまんないということを、いくら理屈で言ってもダメです。サンプルを見せなきゃいけない。僕はそのサンプルの一つになる生き方をしたいの。それは隠居なんです」
長かったが、あの「杉浦日向子」さんが言っていた、やっていたことと同じことだと思いました。

私も、人として生きている中でのちょっとした余裕で自分の楽しみをやって生きている人っていうのが幸せなんじゃないかと、特に最近思っています。

この斎藤明美さんの書かれた(多くのインタビューを経て)本の、ほんの一部についてご紹介しましたが、登場する25人の日本人の語りはたいへん面白く、興味深いものでした。
本屋さんで見つけたら、ちょっと手に取ってパラパラとページを捲ってみてください。吸い込まれるように見入ってしまいますよ。


【Now Playing】 ジセダイの逸材「ジセダイのための資本主義論 / 柴山桂太、飯田泰之 ( NHK-AM )

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