『宝塚夜話・第二十八夜 < 人それぞれの観劇視点、目から“ウロコ”なんてことも・・ >』
このブログ、以前は年末に当時の職場の女性二人、そして同業他社のマダムも一緒に「宝塚歌劇の今年」を振り返ったりする企画を一週間に渡って繰り広げたりもいたしました(*^_^*)
これがおもしろく、インターネットラジオのインタビューを受けたときも、その企画があまりにも面白そう(^-^)/☆と、話題のひとつにふれていただきました。
その前年は、同業他社のマダムはまだ加わっておらず、私含め三人でやったのですが、マダムが加わった年は、その年の各演目への感想、採点に独自の視点を感じ、何だか内容に厚みを増したように感じました。
マダムは現在体調不良とのことで、お会いしたいのですが、最近はなかなかお会い出来ず、ご快復の暁にはぜひまた楽しい“ヅカトーク”に花を咲かせたいものですd(^_^o)もちろん、“ヅカトーク”に欠かせないお酒の女神も一緒にね!'(*゚▽゚*)'
そのマダムの当時の各演目への感想を思い起こしてみると、当時も感じていたのですが、マダムのコメントが光っています。
独自の観劇視点にハッとしたこと数度でした。
雪組の当時のトップスター、音月桂(おとづき・けい)さんが「ロミオとジュリエット」でデビューしたあの公演へのコメントで、「音月・ロミオの“繊細さ”が、前年の星組・柚希礼音(ゆずき・れおん)さんのものより出ていて良かった」というのが思い出されます。
トップ娘役も決定せず、世間的には、やや批判的だった雪組・ロミジュリへの感想が前年柚希さんよりも良かったというのは、柚希ファンであるにもかかわらず自分の意見をスパッと切れ込みよく発言されていて、自分の中で真に感じたことを素直に言葉にされているのが「すごいっ」と実は感心というか、尊敬の念まで抱いてしまいました。
「愛のプレリュード・花組」では、「これぞ宝塚というものが、それまでは自分の中で受け入れられなかったが、この作品で宝塚らしい演目に対して素直にいいと言えるようになった」という素晴らしい感想が。真飛聖(まとぶ・せい)さんも、これを聞いたら喜ぶこと間違いないです。
自分の気持ちの中にあったものを素直に表現された上で、新たな感覚でミュージカルを見ることができたことを喜ばれていて、「自分にはこういうことが言えるのか、表現できるだろうか」と、私、反省しきりでした。
「月組・バラの国の王子」では、「“ヅカっぽく”なく、美しい。聡明なベルをまりも(蒼乃夕妃・あおのゆき)さんが見事にはまって演じていた」と、高評価されました。
これも私は軽いショックを受けて聞いていたのです。
あのベルに目を向けるなんて、素人じゃできませんぜ!( ̄O ̄;)
たしかに、あの演目のまりもさんは、いつもとちがう感じでした。そして、優しくて軽やかで、でもしっかりとした意志を感じさせる、実は見どころある役どころだったんですよね、さすがだなぁ、マダムの視点。
「ONE・月組<ショー>」では、「クラシカルで、しかもポップ、宝塚らしいショー」と、良い評価でした。
私も美しい、良いショーだと感じましたが、当時の月組のショーは他組と比べると圧力が客席に伝わりにくいような印象があって、“クラシカル”だとか“ポップ”で“宝塚らしい”という的確な見方をしている人ってあまりいなかったように思います。
恥ずかしながら、私もなるべく人の意見などに引っ張られないように心がけていても、自分の思ったとおり、ブログ上ではストレートに表現できていない、と、ここでも反省…σ(^_^;)
「星組・ノバ・ボサ・ノバ<ショー>」については、大劇場から東京宝塚劇場、名古屋中日劇場と追いかけたマダム。「最後まで“アツかった”」と絶賛でした。
都合8回観たその情熱は“熱く”、燃え上がると一気に行く姿勢も、上記で繰り広げてきたマダム像がまたひとつ別の面を感じさせて、またもや「やるなぁ」と感心してしまったのでした。
「宙組・美しき生涯」、マダムは、「ゆうひ(大空祐飛・おおぞらゆうひ)さんの真骨頂!牢獄のシーン、良かった」と、宝塚の中での大空さんの存在感にふれるような鋭くも温かいお言葉、私も完全に同感でした。堂々の名作、名演については、観劇した作品同様、堂々の感想でした。
「宙組・ルナロッサ<ショー>」、これが一番マダムの本領発揮のコメントで、私にもお酒の女神の心にも残る印象的なものでした。
「地味だがエキゾチックなショーで◎(※二重丸!!)」そして公演中も何度もマダムの絶賛の言葉を聞きました。
たしかに、このショーは大人を“ゾクッ”とさせる、演出が独特でした。
でも、マダムからのコメントを聞かねばそこに気付かなかったのです。
私とお酒の女神は顔を見合わせ、「やはり独自の見方がすごいっ!」と頷き合ったのでした。
「月組・ダンス・ロマネスク<ショー>」
ここでもマダムは、私共とはちょっと異なるアングルからのコメントでした。
席の関係からか「全体が見渡せず、乗り切れなかった。」という、ようするにフォーメーションなどにも気を配るマニアックで大人な観劇感からくる感想なのでした。
これも私にはなかなかそこまで気が回らない視点でした。
ただ、ただ感心するばかり(^_^;)
「宙組・クラシコ・イタリアーノ」
マダムは、ここでまたズバッとひと言。
「美しき生涯の作り込まれた大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さんの方が良かった。」と。
あの、完成仕切ったような舞台を見てただ「ははぁ~っ!!」と感心していた私にとっても、なるほどそういうふうに見てみると・・と思わせてくれたのです。
ただ、私には大空さんの作品の中では、いったん作り込んで、本番でわざとちょっとゆるい感じにしたのが心憎く、ラストの野々すみ花(のの・すみか)さんとのキュンとするシーンを含めて一番想い出に残る大空作品だったんですけどね・・(*^_^*)
「宙組・ヴァレンチノ」
「満点に限りなく近い。大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さんのユーモラスな演技もできるところ、そして美しさに感心。」と、けっこうメロメロな感じが私を喜ばせてくれましたd(^_^o)
当時、大震災の影響で、本公演後わずか一週間の稽古で本番に臨んだこの公演は、私にも印象に残る名作でした。
「月組・アリスの恋人」
「楽しかった(*^^*)、月組若手に感心した。ヅカファンとして一歩深まったように思う。」との感想。マダムは常に様々な方向から宝塚を感じている印象があります。私も目から鱗が落ちることいったい何回あったでしょうか?!(゚ー゚*)。oO
・・どうでしたでしょうか、今回は過去に私もマダムも観た宝塚の演目の感想について当時を思い起こして振り返ってみました'(*゚▽゚*)'
こうして数年前の様々なミュージカル、ショーを思い返してみると、これまた楽しい(^-^)/☆
まだ早いけど、今年の年末はマダムと女神と私で、ぜひあの年末宝塚座談会を復活させたいと思っています。
というわけで、マダムの一日も早い体調回復をお祈り申し上げて今回の楽しい“振り返り”企画をおひらきにいたします(^_^)/~~
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